みなさんこんにちは、今回は結構ホットな話題をお送りいたします。
近頃AMDの最新グラフィックボード「RX 5700シリーズ」が発売されるとほぼ同時にNvidia社からも対抗するグラフィックボード「RTX superシリーズ」が発売されました。そもそも、この「RTXシリーズ」というのは去年2018年9月20日にリリースされた、「realtime ray tracing」に特化したコアを持つGeForceの一つの製品群です。
RTX 2070,RTX 2080,RTX 2060の三つを主体とし、ミドルレンジからハイエンド帯までカバーしていましたが、2019年7月9日に「Super refresh」がリリースされました。 人々に驚きを与えたのはそのパフォーマンスと値段でした。ですが、「Super」とついているのは見た目ではわかるものの、実際にどう変わったのか分かりにくいものです。今回はそれらを解説していきます。
RTXシリーズとの比較
まずは両社を表を使って比較していきます。今回は最近発売されて話題になっている「RTX 2080 super」と、「RTX 2080」とを比較してみます。
比較項目 | GeForce RTX 2080 | GeForce RTX 2080 super |
---|---|---|
アーキテクチャ | Turing 12nm | Turing 12nm |
NVIDIA CUDA Cores | 2944 | 3072 |
ベースクロック | 1515MHz | 1650MHz |
ブーストクロック | 1710MHz | 1815MHz |
メモリ | GDDR6 8GB | GDDR6 8GB |
最大解像度 | 7680×4320(8K) | 7680×4320(8K) |
TDP | 215W | 250W |
補助電源 | 6pin + 8pin | 6pin + 8pin |
このような比較表を作ってみました。それでは一つ一つ考察していきましょう。
まずアーキテクチャについてですが、変更はありません。基本的にNvidia社のグラフィックボードのアーキテクチャが変わるのは頭番号「20等」が変更された時です。 プロセスも、GTX10シリーズの14nmからは微細化され、よりワットパフォーマンスが高くなっています。
コア数を表すCUDA coreは2944から3072に増えました。そのため、単純に演算能力が上がったといえます。
クロック数も全体的に上がりました。superの方ではブーストクロック1815MHzに達していて、相当引き上げられているのがわかります。
メモリの変更はありません。
最大解像度も変わらず、8Kのままです。
TDPですが、コア数の増加とクロック数の増加に伴って35Wも上昇しています。果たして25W上昇分の恩恵は受けているのでしょうか。補助電源については、6pin + 8pinでTDP300W程度まで耐えることができるため、必要本数は変わっていません。
つまり、「Super」というのは、アーキテクチャなど基本的なところは同じで、クロック数やコア数を引き上げ、元の製品に毛が生えたようなイメージでいいと思います。
続いては性能を比較してみます。
こちらのサイトの記事を参考に、性能差を考えてみるとこのような目安となります。
参考元:https://pc.watch.impress.co.jp/
35WのTDP上昇に見合っているかといわれたら少し疑問ですね。
続いては価格です
販売元 | RTX 2080 | RTX 2080 Super |
---|---|---|
amazon | 90697円 | 99144円 |
およそ一万円の価格上昇、それからTDPの上昇とを考慮したところで、この製品を購入すべきかは微妙なところです。
続いて製品ラインアップです。
製品ラインアップ
種類 | 価格 | 無印からの価格上昇 | 無印からの性能上昇目安 |
---|---|---|---|
RTX 2060 Super | 56509円 | 137% | 116% |
RTX 2070 Super | 73483円 | 123% | 111% |
RTX 2080 Super | 99144円 | 109% | 105% |
このようにまとめてみました。
私的にはRTX 2060 Superが良いと思いますが(性能バランス的な問題も含め) 無印版を持っている方は買い替える必要はないと思います。