パソコンを自作してみたい、でも最新のCPUを新品で購入するとコストが高くなってしまう。そんな時に中古のCPUを使って自作PCを組み立てるのは一つの手になってきます。 ですが、中古でCPUを購入する時には、いくつか気を付けなければならない点があります。
この記事では「中古CPUを購入する際に気を付けるべきこと」を3つ紹介していきます。
この記事を2文で説明すると
- 中古でCPUを購入する時は、マザーボードなどの他のパーツについてもしっかり考慮すること
- 電力効率などを考えて、本当にお得なのか見極めること
気を付けるべきこと
それでは早速本題に入ります。
1.他のパーツにも配慮する
基本的にこれが一番重要になってきます。中古のCPUというのは中古なわけですからある程度昔のものになります。そうなると、CPUを設置する「マザーボード」、それからそのマザーボードに取り付けるメインメモリやストレージ、CPUクーラーなどもすべて同じ年代のものに合わせなければなりません。
ストレージはほとんど規格が変わっておらず、CPUクーラーについては互換性が高いものが多いのでまだ良いのですが、マザーボードやメインメモリについては注意する必要があります。
そのため、中古のCPUを購入しようとしているならば、基本的にはマザーボードなどのパーツも中古で購入する覚悟でいましょう。また、少し古いものだとややこしいCPUもあったりします。例えばCore i7-920なんかはメインストリームっぽいネーミングではありますが、ソケットはLGA 1366ですのでワークステーション向けのマザーボードを用意する必要があります。
そしてLGA 1366のマザーボードが揃えられなくて、結局組み立てることができなかったなんて例はよく耳にします。購入前に一度、対応しているマザーボード等を調べておきましょう。
2.消費電力
中古のCPUはコストパフォーマンスが最強だと思われがちですが、思わぬ落とし穴もあったりします。というのも、古いCPUほど基本的に電力効率が悪いですので、最新のCPUと同じ性能を出すためにそこそこの電力が必要になってきます。そのため結果的に消費電力量が大きくなり、長い目で見ると電気代にも影響が発生してきます。
また、消費電力が多いほど発熱量も多いですので、CPUクーラーをより良いものにしなければなりませんし、他のパーツに多少影響が出てくる可能性があります。
ちなみに私が今使っている中古パソコンなんかは正にそうで、Intel Xeon W3565というTDP 135WのCPUになりますが、TDP 135Wなのに最新のCore i3よりも性能が低くなっています。
「性能」だけを見るならば中古のCPUの方がコスパ最強だと言えるかもしれませんが、電力効率等の観点から見るとあまりコストパフォーマンスが高いとは言えない一面もあるみたいです。
3.オーバークロック歴・殻割歴
普通の中古ショップ等ではほとんど見かけませんが、メルカリ等のフリマサービスだとたまに見かけます、「オーバークロック」や「殻割歴」のあるCPUです。
[dic term=”オーバークロック”]
[dic term=”殻割(CPU)”]
どちらも上級者向けの作業です。どちらも、うまくやる分には問題ないのですが、下手するとオーバークロックの場合は過電圧により焼けてしまったり、殻割の場合は物理的に破壊したり熱伝導材のせいでショートしてしまうなどのトラブルが発生することがあります。
ただ問題なのは、これらの作業によってCPUを壊してしまったとしても見た目ではあまりわからないということです。なので、出品者が「動作未確認です」と言っていても、見た目は綺麗だから動作するだろうと思って購入するのも割と危険だったりします。 そのため、購入時には殻割歴などがあるかどうかを確認するべきです。また、動作未確認のものはなるべく避けた方が良いでしょう。
あまり気を付けなくてもいいこと
続いては、逆にあまり気を付けなくてもいいことを紹介していきます。
1.劣化
先ほど、殻割やオーバークロックによってCPUが破壊されていないか確認するべきだと言いましたが、逆に、殻割やオーバークロック歴が無いのだとしたらCPUの劣化具合についてはほとんど気にする必要はないでしょう。
CPUは消耗品でもないので、大きなダメージを与えて破壊しない限り、劣化することはほとんどありません。そのため、何年使っても性能はほとんど落ちません。私も十年前くらいのノートパソコンをサーバーとして使っていますが、1年間ほど電源をつけっぱなしにしていても性能が落ちるなんてことはまずありませんでした。
劣化しないからこそ、まだ十年以上前のCPUが平気で市場に出回っていたりするんですね。
2.配送について
先ほども説明した通り、CPUは比較的耐久性に優れていますので、少し外部から衝撃が加わったくらいで壊れることはありません。硬いパッケージの中にチップが埋め込まれているだけなので、そういった意味ではグラフィックボード等のパーツよりは単純なつくりをしていて、配送についてもそこまで気を使う必要はないでしょう。
ただ、それはIntel製CPUのように、CPU本体にピンが無いものだけで、AMDのCPUは基本的にPGA(CPU側にピンがある)なのでその部分は気を付ける必要があります。
実際にCPUを中古で購入した時に、そこまで分厚い梱包が施されることは今まであまりありませんでしたね。でももちろん問題なく動作しました。