どうも、GeForce Nowのベータテストに応募して落選したけどサーバーに空がでて無事ベータテストを行うことができた系男子のBabuです。
以前行ったベータテストのレビューについては以下の記事をご覧ください。
この記事では実際のゲームプレイから性能検証まで様々な事を行いましたが、GeForce Nowを一通り使った上でいくつか注意点を発見しましたのでご紹介します。
そもそもGeForce Nowとは?
BableTech愛読者ならきっと慣れていると思いますが、とりあえずどんな記事を作ってもまず最初に「そもそも~とは?」を説明します。
ですが詳しく解説する記事を以前に作成しましたのでそちらを紹介します。
GEFORCE NOWとはなんなのか?【世界一わかりやすく説明】
クラウド型ゲーミングサービス
この形態のサービスの正式名称は知りませんが、とりあえず「クラウド型ゲーミングサービス」とでも言いましょう。 GeForce Nowでは、重たいゲームプレイ時には必須になってくる「高性能なグラフィックボード」をインターネットを通じて利用することができます。
つまり、パソコン本体に高性能なグラフィックボードが搭載されていなくても、インターネット接続さえあれば重たいゲームでも快適にプレイすることができるということですね。ちなみにレビュー記事で詳しく触れていますが、このサーバーにはNvidiaのウルトラハイエンドGPU「RTX 2080 Ti」に近いグラフィックボードが搭載されています。そのため最新ゲームでも快適にプレイすることができるのです。
[dic term=”GPU”]
もちろん無料で利用できるわけではないですが、月二千円弱で利用することができますので、高性能・高価格・高消費電力のゲーミングパソコンを揃えるよりも低コストで済むという場合もあります。
もちろん登録すれば家にあるパソコンからでも、外出先でAndroidスマホからも、どこからでもサービスを利用することができます。これがGeForce Now最大のコンセプトであり利点であります。
注意点
それではGeForce Nowについて説明したところで注意点の説明に入ります。
インターネット回線によるボトルネック
GeForce Nowのサービスをスタートするとまず最初に自動でインターネット接続テストが行われます。これはプレイに支障をきたさないか確認するためですね。 私の家はそこまでWi-Fi環境が良くないので警告が出てしまいました。
これが出る具体的な基準はよくわかりませんが、私の体感的に50Mb/s程度のインターネット速度は最低でも欲しいところです。
私はだいたい40Mb/sくらいの環境でフルHDでプレイしましたが、映像はきれいなもののたまに乱れたりぼやけたりするなどの現象が発生しました。 ただしこれはサーバー側の性能が足りないのではなく、完全に私のネット回線が悪いことが原因で起こるボトルネックです。
恐らくRTX 2080 Ti近いグラフィックボードと、実測1Gb/sのダウンロード速度を保有しているサーバーが何かにおいて足を引っ張るということはほとんどないです。 そのためボトルネックが起こらないよう、インターネット回線は整えましょう。 でも警告が出た状態でもそこそこ楽しくプレイすることはできました。
[dic term=”ボトルネック”]
ゲームランチャーへのログイン
詳しくはレビュー記事で説明しましたが、GeForce NowではSteamなどの有名なゲームランチャーを通してゲームをプレイすることができます。 そしてSteamのアカウントなどを既に持っている人は、GeForce Nowサービス内でも使うことができます。 ですがGeForce Nowのからくりは以下の通りです。
グラフィックボードのパワーだけ借りるみたいなイメージもありましたが、実際は遠くにあるパソコンを遠隔操作しているだけです。そしてこのパソコンに高性能なグラフィックボードが搭載されているわけです。そのため、GeForce Nowでは自分のパソコンとは全く違うパソコンを利用することになります。
そのためゲームランチャー等へのログイン時に「新しいパソコンからのログインがありました」などの警告が出てくることもあるでしょう。あくまでも「自分のパソコンでログインしているわけではない」ということに注意してください。
Nvidiaなので大丈夫だとは思いますが、ログイン情報を保存しておくとどこか知らないパソコンにログイン情報が残っている状態になりますので、できれば毎回ログインするようにしましょう。
プレイ可能ゲーム
GeForce Nowのサービス画面を開くと、様々なゲームが現れます。
この画面から「プレイ」を選択するとそれぞれのサーバーに接続され、遠隔操作モードが始まり、それぞれのゲームランチャーが起動します。Fortniteの場合Epic Gamesですね。 この時、開かれたランチャー上で他のゲームを検索することもできたりしますが、上の画面からフォートナイトの下のプレイボタンを押した以上、フォートナイトしかプレイすることはできません。
つまり何が言いたいかというと、上のGeForce Nowの画面を介さないとゲームをプレイすることができないということです。そのため、同じEpic Gamesだから、同じSteamだからと、すべてのゲームがプレイできるわけではなく、このGeForce Nowの画面に載っているゲームでないとプレイすることはできません。
とはいってもかなり多くのゲームがプレイ可能になっている印象ですね。ただしWeb上で行うゲームや、有名どころのゲームランチャーを使わないゲームは今のところプレイできないでしょう。
データ使用量
最初の方に、外出先からでもAndroidスマホで利用することができると言いましたが、その場合はモバイルネットワークを使うことになります。
そうなるとやはり気になってくるのはデータ使用量ですよね。品質を落とすことでデータ使用量を減らすことができる設定もあるみたいですが、ここでは標準設定のまま試してみました。
だいたい20分ほどDestiny 2というゲームを4G回線でプレイしましたが、データ使用量が驚きの700MBです。さすが多いのではないかと思いますね。といってもスマホ本体でグラフィック処理を行う通常のスマホゲームとは違って、グラフィック処理をサーバー上で行いその映像を表示する、いわば「動画を見ている」状態ですのでデータ量が膨れ上がるのも無理はありません。
今は外出自粛でほとんど外出できてないのでまだ良かったですが、普通に学校に行ってる時にこの検証でここまでデータを使ってしまったら萎えてましたね完全に。 注意点というか留意点って感じでしょうか。
スマホプレイでの操作
GeForce NowはAndroidスマホで専用のアプリを入れるだけで利用することができるのが1つの特徴ですが、正直ゲームによっては特殊なツールを使わないと操作が厳しいでしょう。
実際にスマホ内でのバーチャルゲームパッドを使ってDestiny 2をプレイした動画がこちらになります。
やってみた感想は動画内で言ってますが、プレイ困難です。そもそもパソコン用ゲームをスマホでやっている形になっているのでプレイしにくいのも無理は無いですが、おそらく専用のゲームパッドかなんかがないと非常に操作しにくいと思います。 用意したとしても、あくまでもパソコン用ゲームをスマホでやっているということを心に留めておく必要がありますね。
ゲームによってはむしろスマホの方がプレイしやすいなんてこともあるかもしれませんが…
ちなみにiPhoneやiPad用のアプリはまだ登場していませんのでご注意を。
プレイ頻度
このサービス自体は今のところ月額制となっていて、月1,800円となっています。 プレイする量が多すぎると更に課金する必要がある、ということはないと思いますが、逆にプレイする量が少なすぎても料金が減るということはないです。 今後もう少しフレキシブルな料金体勢が生まれていくかもしれませんが、現状では、たまにゲームを楽しみたいという人には向いていない印象ですね。
ちなみにこの料金はGeForce Nowを利用するための料金ですので、有料ゲームをプレイするには別途料金がかかります。その場合についてはSteam等で事前に購入しておきましょう。
以上、GeForce Nowのベータテストをやってみた上での注意点6つでした。