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GeForce Now、逆に何が必要なの?【クラウド型ゲームサービス】

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年々パソコンゲームの人気度は上昇しつつありますが、最新のパソコンゲームを快適にプレイするにはどうしても高性能なパソコンが必要になってきます。そこで誕生したのが高性能なパソコンをネット上でレンタルするという考え方の「GeForce Now」というサービスです。 BableTechではこれまでにGeForce Nowについての記事を何度か投稿してきましたが、GeForce Nowでは高性能なゲーミングパソコンは必要ないということしか言ってきませんでした。

そこでこの記事では「GeForce Nowでは、逆に何が必要なのか?」について説明していきます。

GeForce Nowとは?

何が必要なのか理解してもらうためには、まず最初にそもそもGeForce Nowとは何なのか? どのような仕組みのサービスなのかを知ってもらう必要があります。

詳しい説明については以下の記事をご覧ください。

GEFORCE NOWとはなんなのか?【世界一わかりやすく説明】

GeForce Nowのイメージ

上の図がGeForce Nowのサービスイメージです。利用者がパソコンでゲームを操作を行います。その操作情報はインターネットを通じて専用サーバーに送り込まれ、処理できた映像情報をインターネットを通じて利用者のディスプレイに映します。そのためあたかも高性能なゲーミングパソコンでプレイしているかのようなゲームプレイを体験することができるのです。

この時、グラフィック処理はサーバー側で行われるのでゲーミングパソコンでなくても、むしろAndroidスマートフォンでも最新のゲームを快適にプレイすることができます

レビューについては以下の記事をご覧ください。

GeForce NOWベータ版を徹底レビュー【超高性能】

 

GeForce Nowの仕組み

また、GeForce Nowの仕組みとしては上のようになっています。先ほどの図をもう少し視覚的に描き直したものになります。イメージでいうと専用サーバーに利用者のマウス、キーボードが直接取り付けられている感じです。

そして専用サーバーの画面が利用者のディスプレイに複製されているイメージです。いわば遠隔操作を行っているということですね。実際にその通りで、通常のWindowsパソコンとしての機能は制限されているものの、ゲーミングWindowsパソコンをインターネットを通じて遠隔操作するサービスです。つまり利用者はゲームデータ等を保存する必要もありません。 このことはレビューを通してよくわかりました。

 

ではこのような仕組みをとっているGeForce Now、高性能なゲーミングパソコンが必要ないのはわかりましたが、では逆に一体何が必要になってくるのでしょうか?

 

 

GeForce Nowで必要なもの

それではGeForce Nowで必要になってくるものを箇条書き形式で紹介していきます。

 

1.最低50Mbps(下り)のインターネット回線

最重要なのは何といってもこれです。私はインターネット回線速度テストで30Mbps(下り)程度の速度しか出ていないのにレビューを行って、途中で警告が出ました。 でも結論を言えばフルHDでのゲームプレイはそれでも割と快適にできましたが、おそらくこのサービスをフル活用するためには最低でも50Mbpsのインターネット速度は必要になってくるでしょう。解像度が高い場合は更に高速である必要があります。 ただしテクスチャの質や個数は関係ないので、特別重たいゲームだから高速回線が必要というわけではありません

逆に言えば、あまり重たくないゲームでも回線がしっかりしていないと快適にプレイすることはできません。 おそらく多くの人は家のパソコンで50Mbps程度の速度は実現できると思いますが、外でモバイルネットワーク通信でAndroidスマホ等を使って利用したいと考えている人は注意が必要です。

また、利用者側のパソコンでゲーム処理を行う(通常のゲームプレイ)場合はテクスチャの位置情報等をダウンロードし、それを基にグラフィック処理を行うのでダウンロードデータの量は少なくて済みますが、GeForce Nowはいわば「動画を見ている」状態ですので、通常のゲームプレイに比べると強力な回線が必要になってきます。 そしてモバイルネットワーク利用時は通信量もそれなりのものになるので注意が必要です。

 

Destiny 2を20分プレイしたときのデータ量

バッテリーがあまり減らないのはGeForce Nowの良い所ですが、さすがにビビったレベルの通信量でしたね。

ちなみに専用サーバー側は1Gbps以上のダウンロード速度が出るインターネット回線を保有しているので、専用サーバー側が足を引っ張ることはまずありません

 

GeForce Nowサーバーの回線速度とは?

2.最低限のグラフィック処理能力

ゲームのグラフィック処理を専用サーバー側で行っているから利用者側のパソコンのグラフィック性能は全く関係ないのかと言われたらそうでもありません。

確かにプレイしているゲームの種類はほぼ関係ないですが、先ほどから説明しているように「GeForce Nowでは利用者側は動画を見ているイメージ」ですので、最低限動画を映せるだけの処理能力は必要になってきます。

そのため、Youtubeの1080p@60fps動画くらいなら快適に見れるくらいの性能は最低限必要です。 途中止まったら回線のせいですし、全体的に動きがもっさりしていたらグラフィック性能のせいです。

3万円とかで売っている激安の薄型ノートパソコンによく搭載されている「ATOM」プロセッサだと少し厳しいかもしれません。

 

3.キーボード・マウス・スピーカー

専用サーバーで何もかも処理してくれるから自分は画面だけ持っていれば良いのかと思ったらそうでもありません。 もちろんキーボード・マウス・スピーカーなどのゲーム環境は一通りそろえておく必要があります。

ゲームプレイにおいては普通のキーボード等だとうまくいかないこともありますので、このような周辺機器についてはゲーミング仕様のものにするなどの準備が必要そうです。 また、スマホでプレイする際は専用のゲームパッド等を用意していくことをお勧めします。動画でも撮りましたが、バーチャルゲームパッドでのプレイは難しかったです。

 

4.各ゲームランチャーのアカウント、および有料ゲーム

GeForce Nowは、GeForce Now自体がゲームを配信しているわけではなくSteamやEpic Gamesなどの有名どころのゲームランチャーを通じてゲームプレイができる仕様になっています。

GeForce Now自体にもアカウントが必要になってきますが、Steamなどと共通しているわけではないので別途Steamアカウント等が必要になってきます。そのため事前に登録しておきましょう。

また、GeForce Nowを通して有料ゲームをプレイしたい時も事前にSteamなどを通して購入しておく必要があります。

 

 

5.利用料

当然このサービスを無料で利用することはできません。現在利用料金は月1,800円となっています。そのため、あまりに利用する回数が少ない人は結果的に高性能パソコンを購入していた方が良かったなんて事件が発生してしまう可能性もあります。

そのため自分のゲームプレイ頻度と照らし合わせてこのサービスを利用する意味があるのか考えておく必要がありますね。

 

以上、私がベータ版等を利用して感じた、GeForce Now利用時に必要になってくるものでした。


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