B L O G

【通信革命】Wi-Fi 7とは一体何者なのか?【802.11be】

最終更新日:

最近の通信界のトレンドと言ったらやはり5G通信や最新のWi-Fi 6通信でしょう。いずれもこれまでの規格よりも高速通信が行えるような規格となっていて、IoT開発の増進をもたらすだろうと言われています。

そんな中、更に新しいWi-Fi規格「Wi-Fi 7」が注目されつつあります。この記事ではWi-Fi 7が一体何者なのか、解説していきます。

 

 

この記事を1文で説明すると

  • Wi-Fi 72022年以降に普及し始め、Wi-Fi 63倍データ通信速度2倍同時接続台数を実現する

Wi-Fi 7とは?

 

第7世代のWi-Fi規格

Wi-Fi 7というのは第7世代のWi-Fi規格になります。この規格はIEEEという学会によって決められているものであって、正確には「IEEE 802.11be」という規格と同等の意味を持ちます。 ちなみにWi-Fi 5では「IEEE 802.11ac」、そして最近流行りのWi-Fi 6ではIEEE 802.11ax」が採用されていました。

そしてxまで来たところでアルファベットが無くなったのか、今度はbから始まっていますね。

 

通信速度30Gbps

そしてWi-Fi 7の特徴はなんといってもその通信速度の速さです。Wi-Fi 6では最大で10Gbps程度の通信となりましたが、Wi-Fi 7では低くとも30Gbpsの通信を実現することができるとのことです。 私が使っているパソコン、というよりは私の家のルーターの通信速度でだいたい40Mbpsですから、その1000倍くらいの通信速度になるということですね。新しいUSB4規格は40Gbpsをサポートしますが、まさか無線規格が有線であるUSBに近づいているとは、考えモノですね。

ただ私としては今の通信速度にがっつり満足しちゃってるので正直Wi-Fi 7はいらないです笑

 

6GHz帯の利用が前提

そしてWi-Fi 7の次の特徴は利用する周波数帯についてです。現在のWi-Fi 6では2.4 / 5 GHz帯が利用されています。ですが5G通信で6GHz帯等を利用する時代が来ていますので、Wi-Fi 6に6GHz利用機能を追加した規格「Wi-Fi 6E」が登場しました。この規格はWi-Fi 7への繋ぎとなっています。

そしていよいよWi-Fi 7では6GHz帯の利用を前提にするとのことです。もちろん2.4 / 5GHz帯も利用できるようになりますが、基本6GHz帯での通信ということでより指向性が強くなるのでしょう。 ちなみに周波数帯はデータ転送速度に直接的には関係ありません。

 

 

16MIMO

そしてWi-Fi 7ではMU-MIMO使用時の最大接続数が16台となります。Wi-Fi 6では8台となっていましたが、Wi-Fi 7では通信速度を落とすことなく更に多くの端末を同時に接続することができるのです。

 

[dic term=”MIMO”]

[dic term=”MUーMIMO”]

 

IoTの発展にはもちろん通信速度も重要ですが、「たくさんのモノがインターネットに繋がる」ということを考えるとこちらの進化の方がより重要かもしれないですね。

[dic term=”IoT”]

いつ登場する?

Wi-Fi 6もまだ世の中に浸透していないくらいですから、Wi-Fi 7なんてまっだまだ先の話だろうと考える人も多いと思いますが、実はここ数年で実現されると言われています。

日本ではまだ6GHz帯通信ができないですが、今後5Gの発展とともに通信ができるようになるでしょう。そして2022年以降にWi-Fi 7通信もだんだんと行われるようになっていくと言われています。

 

なんかでもWi-Fi 7は良いと思いますが、聞いてる限りルーターが巨大化しそうな気がするんですよねー。そういういかついルーターも人気が出るのかもしれませんが、正直「超極小ルーター」とか結構需要高いんじゃないかな。


関連記事

    人気記事

    じゅんき
    10月頃BableTechが生まれ変わる予定です!

    記事内用語

    詳細ページ