2019年の後半頃にMicrosoftからはいくつかの新しいSurfaceシリーズが発表されました。かつて存在していたモデルの後継となる「Surface Pro 7」「Surface Laptop 3」などをはじめとし、ARMベースのプロセッサが搭載されている「Surface Pro X」や、二画面小型ノートパソコン「Surface Neo」、そしてこの記事で取り扱っていくAndroid搭載の「Surface Duo」などです。
Surface NeoやDuoが発売されるのは2020年の後半のことですが、Surface Duoについてはその使用感が公開されましたので、この記事では二画面Androidスマートフォンとなる「Surface Duo」がどんな使い心地になるのか解説していきます。
この記事を2文で説明すると
- Surface Duoには二画面をアクロバティックに利用することができるカスタマイズされたAndroid OSが搭載される
- 登場は2020年末の予定
Surface Duoの見た目
この記事で紹介していくのは主にSurface Duoの二画面用Android OSについてですが、まず最初にSurface Duoの見た目についてもおさらいしていきましょう。
展示の仕方はいたって普通のスマートフォンといった感じですが、特徴的なのはやはりその「デュアル画面仕様」です。
デュアル画面AndroidスマホといったらSamsungの「Galaxy Fold」などが思い浮かべられますが、それらとはまた違ってディスプレイ中央に仕切りがあり、完全にAndroidスマートフォンが二つ並んだような見た目になっているのも特徴です。
ただ、Galaxy Foldのようにディスプレイを折り曲げられるという仕様にしてしまうとハードウェア面でのトラブルが多発してしまうといわれているので、Surface Duoのデザインの方が正解なのかもしれません。
しかしながらデュアル画面スマートフォン自体全然世の中に浸透していないので、まだ何が正解なのかよくわからない状況ではありますね。
そして表示されている画面はいたって普通のAndroidといった感じです。
Surface Duo OSの使い心地
Surface DuoのOSはベースがAndroidとなるわけですが、MicrosoftがSurface Duo用にカスタマイズを施していますので、ここでは「Surface Duo OS」とでも呼びましょう。
このSurface Duo OSの一通りの使い方が説明された動画がYoutubeに投稿されていましたので、ここではその動画を参考に説明していきます。
なお、これ以降お見せするSurface Duoのスクリーンショットはこの動画から引用させていただいています。
引用:https://youtu.be/4qkK7xr6_fo
ホーム画面
まずはホーム画面についてです。スマートフォン操作の最初はホーム画面になりますので、ホーム画面がどれくらい使いやすいかで印象は結構変わってきますね。
見た目は非常にシンプルなAndroidタブレットといった感じです。Android OSということでアプリのアイコンや様々なウィジェットなどを自由に配置することができるわけですが、上のように左画面に検索フォームを設置し、右画面にアプリのアイコンを設置すると非常に使いやすくなりそうですね。
そして下の方にはよく使うアプリをバー形式で表示することができます。このような点は通常のAndroidとあまり変わりませんね。
そしてホーム画面を左からスワイプすると以上のような表示になります。
通常のAndroidスマホでもそうですが、このフィールドでおすすめのニュースやGoogleの検索をすることができます。また、上の画面では好きなウィジェットを配置しているようにも見えますね。
ただ、このフィールドを表示しているときにも右画面にはちゃんとホーム画面が表示されています。そのためホーム画面に戻るジェスチャーをいちいちしなくて済みそうです。
アプリの片画面仕様
アプリにもよりますが、ホーム画面上からアプリを起動すると上図のように片画面で表示されます。この時、下にあったアプリのバー(Dock)が左画面に詰められますので右画面には完全なホーム画面が広がっています。
完全なホーム画面が右側に存在するとは言いましたが、実際のところアプリDockにあるアプリ以外は表示されません。そこで、右画面に表示されていたアプリにアクセスしたい時は開いているアプリを左画面に移動することができます。 もちろん誰もがわかるシンプルなジェスチャーでです。
この時、先ほどまで左画面に表示されていたDockはすべて右側に移動します。
同時に2アプリ起動
そして今使っているアプリを左側に移動したら、右側に表示されているアプリ一覧から新たなアプリを起動することができます。
上のイメージではツイッターを起動していますね。かつてのAndroidスマホでも一つの小さな画面を二つに分割し、同時に2アプリ使うことができるものも存在しましたが、その機能だと対応していないアプリがあったり、画面が小さすぎてまともに作業ができないなどの問題が発生していました。
しかしSurface Duoではそれぞれの画面にアプリが起動しているというだけの話ですのでアプリ側が対応する必要はないでしょう。
そして二画面あれば左の画面を見ながら右の画面で作業するなど、デュアルモニター仕様のパソコンのような使い方をすることができます。
1つのアプリを両画面で表示する
二画面としての利用
二つの画面を使って二つのアプリを利用するのも十分便利なのですが、二つの画面を使って一つのアプリを大画面で利用できたら更に便利ですよね。これはアプリ側の対応が必要になってくると思われますが、Surface Duo OSでは上のイメージのように一つのアプリで二画面を大胆に使うことができます。
例えば上のようなメールアプリの場合、左画面に受信トレイを表示し、右側にメールの詳細を表示することが可能です。
また、右画面でメールの詳細を確認しつつ、ブラウザへアクセスするようなリンクをタップすれば、そのリンク先を左画面で表示することもできます。
通常のAndroidスマホではリンク先のページからメールアプリに戻るのに煩わしい手順がありましたが、これだったらすぐにメールアプリに戻ることができるでしょう。
なお注意しないといけないのは、アプリ側が対応していないとこのように二画面をアクロバティックに使うことはできません。例えば現時点ではTwitterなどのアプリでツイートの詳細を別画面で開くようにすることはできないみたいです。
だからアプリ側が対応するまでは片画面が退屈になってしまったりするかもしれませんね。問題は、どれくらいのデベロッパーがアプリをSurface Duo OSに最適化しようとするかです。
一画面としての利用
また、先ほどの例のように二画面を分割して巧みに使うのも非常に便利なのですが、アプリ側が対応すれば二画面を一つの大きな画面として使うこともできます。
上のイメージではブラウザを二画面横断で表示しています。やはり真ん中の仕切りが気になってしまう印象ではありますね。
ブラウザの他にも、アプリ側が対応すればゲーム等も二画面で表示することができそうです。そうなると大画面でゲームをプレイしたい人にとってはありがたい仕様ではありますが、やはり真ん中の仕切り…
保持しているアプリの起動
Androidには使っているアプリを一旦保持しておくという機能があります。Android 10からは多少変わってきますが、それまでは右下にあったボタンからこの保持アプリ一覧を開くことができましたね。
Surface Duo OSもAndroid 10 OSをベースにしているのでもちろん保持アプリ一覧を表示することができます。
そして上のイメージのように左画面で一覧を表示し、作業を再開したい時は右画面までドラッグ、右画面で開くことができます。
いつ登場するのか
Surface Duoの使い心地を、主に「デュアル画面」という観点から説明していきました。私個人の意見としては、以上のような操作感を見ているうちにめちゃくちゃ欲しくなってきているのですが、ではいつ登場するのでしょうか。
これについては冒頭でちらっと説明しましたが、Surface Neoと共に「2020年末に米国にて出荷予定」となっています。日本での発売についてはあまり言及されていませんが、おそらくすぐに利用可能になるでしょう。
また、同時期にSurface Pro 7の後継となる「Surface Pro 8」や、「Surface Laptop 4」も発売されると期待されています。
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