ついにこの時がやってきました! といってももう登場してから結構経つようですが、訳あって今更記事を作っています。当サイトでもかなり前から噂していましたが、Appleからついに24インチのiMacが登場しました! そして噂通り以前の21.5インチiMacからは大きく仕様が変わり、生まれ変わったとも言えます。 もはや21.5インチモデルの後継とも言えなくなってしまったこの「新モデル」について、今回は解説していきたいと思います。
この記事を2文で説明すると
- 新型の24インチiMacは大きいiPad Proにスタンドがついているようなデザインになり、モバイルデバイス感が増した
- BableTechおすすめは最低オプション(8GB/256GB)、Touch IDキーボード付
iMac 24インチ 2021年モデルの仕様をおさらい!
それでは早速今回登場した24インチiMacの仕様をおさらいしていきましょう。 ここでは2019年に登場した最後の21.5インチiMacと比較していきます。
[spec product=”Apple_iMac_21_5インチ_2019@@pc__AND__Apple_iMac_24インチ_2021@@pc”]
こちらになっております。左側が2019年モデルで右側が今回登場した2021年モデルになります。それぞれの仕様を振り返っていきましょう。
デザイン
外見も中身も大きく変わった今回のアップデートですが、なんといっても最もインパクトを受けるのはやはりデザインの大きな変化でしょう。これも以前から予想されていた変化ではあるのですが、かなり薄型になりました。
加えてベゼルが比較的細くなりました。スリムベゼルってほどでもないですが、前の黒太い枠ぶちはなくなったのでスタイリッシュなイメージになっていますね。
[dic term=”ベゼルレス”]
しかし、以前アップルマークが設置されていた下のスペースは撤去されていないようです。おそらく全体的に薄型にしている分、このスペースにパーツが詰まっているのでしょうか。どうせなら従来通りリンゴマークをこの部分につければ良かったとは思いますが、消してしまったようです。 スタンド部もデザインが変更され、全体的に角ばった印象を受けます。
また、カラーバリエーションも非常に豊富になりました。以前はシルバーしか無く面白味がありませんでしたが、今回はiPhoneのようにたくさんのカラバリが登場しました。ブルー・グリーン・ピンク・シルバー・イエロー・オレンジ・パープルの計7色展開です!
全体的に薄めのデザインとなっていて、どっちかというとかわいい系の色が多いです。個人的にはダーク系の色も追加してほしかったところですが、いわゆる「Pro」モデルでダーク系の配色が採用されているので差別化するためにそうしているのでしょう。 実際にiPhoneでも通常モデルはかわいい系の色が多いですが、Proでは渋めの配色が多かったですね。 以前のiMacのデザインもなんだかんだで人気でしたが、今回のiMacもこれはこれで人気が出そうです。特に女性人気なんかも増えそうですよね。
ディスプレイ
今回はディスプレイも進化したようです。本体サイズはあまり変わっていませんがベゼルがスリムになったことで画面サイズも大きくなりました。そして21.5インチから23.5インチに拡張され、画素密度を保つようにその分解像度も高くなっています。画素密度は200ちょっとくらいで、いわゆる「Retina」に分類されます。このレベルまでいくと画面に相当近づいてもドットが識別できないほどですので十分です。十分すぎるくらいですね。結果、4.5Kという中途半端な解像度にはなりましたが、4K動画をすっぽりと画面の中に収めることができるので逆に便利なのではないかという説もあります。
そしてIPS液晶ディスプレイであることに変わりありませんが、P3広色域に加えてTrueToneテクノロジーも追加されました。とりあえず色が鮮やかに、よりリアルになったという認識で大丈夫そうです。
処理装置
処理装置については、最近はやりの「Apple独自チップM1」が採用されたわけです。M1チップといえばMacBook AirやMacBook Pro 13インチモデル、Mac miniに採用されたわけですが、ついにiMacにもやってきました。Mac miniはともかく、iMacはがっつりデスクトップパソコンなのでさらに消費電力が増え、処理性能が増えているM2チップ(仮称)などが採用されるのかと予想されつつありましたが、結局MacBook Airと同じものみたいですね。といってもiMacの方が熱や電力に余裕がある分クロックアップ(処理周波数が上昇)されていたりするかもしれないので、処理性能は少なくともMacBook Air以上にはあるという認識でよさそうです。
というかM1チップが予想以上に優秀すぎているのでこれがMacBook Airに搭載されていること自体がおかしいというか、もともとiMacに搭載されるべきくらいの性能だったわけですね。
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こちらの記事で詳しく説明していますが、CPUの処理性能比較としては以上の通りとなっています。まだ詳しくベンチマーク測定が行われていないようなのであくまでも参考になります。これまでのApple M1製品を参考に、多少調整してあります。
一番左が今回のモデル、そしてその右に2019年の21.5インチモデルがあり(minは最小構成、maxは最高構成)、その隣に2020年の27インチモデル(最高構成)があります。今回のモデル以外はすべてIntelの処理装置を採用していますが、Geekbench v5で無理やり比較しています。
マルチコアパフォーマンスの結果になりますが、2019年モデルと比較すると順調に性能が上がっているように見えますね。ただ、比較的新しい処理装置が採用されている2020年の27インチモデルの最高構成の方がさすがに高くなっています。 でももともと27インチモデルの方が高性能という位置づけでしたし、一応前身モデルからは進化しているので性能面でそこまで不満はないかと思います。なお、そのままIntelの最新CPUを採用していたら多分もう少し性能が高かったかと思いますが、その場合はここまで薄型にすることはできていませんでしたね。性能というよりはデザインの方に重きを置いているようにも見えます。
また、ゲーム性能などがかかわってくる「GPU」性能については、M1チップもそこそこ優秀ではありますが4.5Kという高解像度ディスプレイをつけているので正直ギリギリの性能になっているかと思います。もちろん最新の重たいゲームをサクサクプレイすることはできないでしょう。
ただ、最大で6K解像度のディスプレイに映像出力ができるようになりました。これはPro Display XDRを活用することができるようになったことを意味します。
記憶装置
メインメモリについてはユニファイドという名前のものが採用されるようになりました。要は基盤に統合されていて自分で取り外したり増設することはできないよということですね。容量としては8GB or 16GBで、32GBオプションがなくなりました。CPUの性能は上昇したわけですが、正直32GBもメインメモリが必要になる作業をこのiMacでやることは想定されていないのでしょう。 コンパクトでスタイリッシュな、まるで大きいiPadのような存在を目指している感じがしますね。
記憶装置についてはついにHDDおよびFusion Drive(HDDとSSDの融合)が消え、オールSSDになりました。これはもう完全に予想通りですよね。そして最大で2TBのオプションができました。ここら辺はしっかりとデスクトップパソコン感を出してきてくれています。
カメラ
内カメラは何年もほぼ進化していませんでしたが、今回ようやく進化しました。従来はHD(720p)でしたが、ようやくフルHD(1080p)になりました。正直720pでもビデオ通話くらいならできますが、やはり1080pだときめ細かくて印象が良いですよね。というか今の時代、もう720pは完全にオワコンになり1080pが当たり前になっているので最低限1080pは欲しいところです。
端子
本体の端子になりますが、これまではUSB Type-A端子やSDカードスロット、イーサネット端子スロットなどがありましたが、いよいよMacBookスタイルになりました。USB Type-Cとヘッドフォンジャックのみですね。というか個人的にヘッドフォンジャックこそiPhoneのように速く廃止してしまっても問題ないかと思いますね。多分次のアップデートで廃止されるでしょう。 なお、オプションでイーサネット端子をつけることができるそうです。
無線通信
Wi-Fi 6およびBluetooth 5.0をサポートしました。いずれの通信も進化したということですね。
サイズ・重量
高さ幅はあまり変わりませんが、奥行きが短くなりました。3cm近く縮んでいるので設置がしやすくなったことでしょう。また、重量も1kg以上軽くなりました。デスクトップパソコンでありながら5kg以下というのは相当すごいです。これ以上軽いと少し当たっただけで動いてしまいそうで逆に不便そうです笑
なお、これらのスペックの解説動画は以下をご覧ください。あ、チャンネル登録よろしくお願いします。
新型iMacの価格
続いて、非常に複雑な価格解説のお時間でございます。まず第一に、今回登場したiMacには大きく分けて二つの種類があるということを理解してください。
一つ目はGPU(グラフィック処理装置)のコアが7つ、それからUSB Type-Cポートが2つしかなく、Touch IDを搭載しているKeyboardが付属されていない(普通のMagic Keyboardは付属されている)モデルで、こちらが下位モデルになります。加えて、ストレージオプションが1TBまでしかありません。なお、オプションでTouch IDをつけることができるようです。
二つ目はGPUのコアが8つであり、USB Type-Cポートが4つあり、Touch IDを搭載しているKeyboardが付属されているものになります。こちらはTouch ID非搭載キーボードを選択することができないようです。そしてこちらは最大で2TBのストレージを選択することができます。
つまり下位モデルについては多少グラフィック処理性能が低く(あまり気にしなくても良いレベルだと思われる)、USB Type-Cポートが少なく、最大ストレージが1TBまでというのが主な欠点になります。なお、グラフィック性能が低いといっても動画再生には問題ないくらいの性能はありますし、そもそもゲーミングパソコンでもないので8コアGPUがあったところで劇的にゲーミング性能が高くなるわけでもないので気にしなくても良いかと思います。
また、USB Type-CポートについてはUSBハブを使えば増やすことができます。はっきり言って今のところUSB Type-Cだけで利用するのは難しいので、どうせハブを利用することになると思いますし。
また、ストレージについても、1TBを超える部分についてはあまりアクセスしないファイル(思い出の写真など)であることが多いです。そういったファイルは外付けのストレージなどに保存することができますし、ネットワークストレージを活用するのも一つの手かと思います。また、クラウドストレージ(インターネット上のストレージ)も非常に発達してきているのでローカルストレージ(パソコン自体の記憶装置)にこだわらないでそういったサービスを活用するのも一つの手でしょう。
以上より、正直言って私としては下位モデルをお勧めします。
注文についてはとりあえず以下のページをご覧ください。
https://www.apple.com/jp/shop/buy-mac/imac
それでは下位モデルのオプションについて説明していきます。
オプション | 価格 |
---|---|
最低:8GB / 256GB / Normal Keyboard | 154,800円 |
おすすめ:8GB / 256GB / Touch ID Keyboard | 159,800円 |
最高:16GB / 1TB / Touch ID Keyboard | 225,800円 |
なお、マウスやその他プリインストールソフトのオプション、イーサネットオプションについては考えないこととします。今回BableTechがおすすめしたいのは最低オプションです。 処理性能は順調に進化していますが、薄型・軽量化が図られたことなどを考えると、iPadに近づいているようにも思えます。だからといってiPadのように使うのが望ましいというわけではないですが、少なくともプロフェッショナル仕様といった感じは薄れつつありますし、軽めに使うのが正解なのではないかと思います。 そのため、メインメモリは8GBとし(16GBにすると高い) ストレージも正直256GBで良いかと思います。やっぱりAppleは記憶装置系のオプションを上げたときにコスパが悪くなっていく傾向にありますので、外付けストレージなどが使える場合はそちらを利用する方がよさそうです。
しかしながらTouch ID付きキーボードは+5000円でつけることができるので、こちらはおすすめです。