皆さんお久しぶりです。私が約二か月間ほどBableTechの運営を休止していた間にグラフィックボード界の噂情報は進化していました。以前までNvidia GeForce RTX 3000シリーズ(AMPERE)の後継シリーズは「Hopper」アーキテクチャのものになるといわれていましたが、久しぶりにニュースを見てみたら「Ada Lovelace」という名前に変わっていました。 この記事では、そんなRTX 3000の後継シリーズ「Ada Lovelace」(RTX 4000)について噂情報を紹介していきたいと思います。
Ada Lovelaceアーキテクチャとは?
NvidiaのGPU(グラフィック処理装置)のシリーズにはそれぞれ「アーキテクチャ」という、回路の構成様式が存在してそれぞれ名前が付けられています。例えば現時点での最新のアーキテクチャはRTX 3000シリーズの「AMPERE」になりますね。 そして次世代のものには「Ada Lovelace」という名前がつけられるとうわさされています。
そもそもAda Lovelaceとは?
そもそもAda Lovelaceとはなんやねんという話ですね。これらのアーキテクチャの名前には歴史上でサイエンスにかかわってきた偉人の名前が付けられることが多いですが、Ada Lovelaceについてもその一人です。
Ada Lovelace(エイダ・ラブレス)とは英国の数学者兼作家であり、機械が純粋な計算を超えた適応力を保有していることを最初に発見し、そのような機会によって実行されることを目的とした最初のアルゴリズムを公開した。そのため、彼女は最初のコンピュータープログラマーとみなされている。
Wikipediaより、一部改変
WIkipediaで調べたらこのようになっていました。一応理系大学生な管理人ですが、この人の存在は知りませんでした…笑 ただ、最近アルゴリズムの授業をとっているのでもしかすると授業中にこの人のことが一度は説明されていたかもしれません。授業はしっかり見るべきですね笑
さて、この人は機械は単純な計算以外にも、人間が行うような処理、わかりやすくいうと「頭の良い処理」をすることも可能であることを発見し、それを「プログラミング」という手法にて実現した偉人です。もしかすると次世代のGPUアーキテクチャにこの人の名前が使われているのは、次世代のGPUがただ単に力任せに処理をするわけではなくて「頭の良い」方法で効率的に処理をすることができるようになるということを示しているのかもしれませんね。
そしてAda Lovelaceアーキテクチャは現在のところRTX 4000シリーズにて採用されることが噂されていて、Ampereアーキテクチャの後継となります。 ただし、非常に不安定な噂で、場合によってはAda LovelaceアーキテクチャがなかったことになってやはりRTX 4000(Hopper)となるかもしれないとのことです。
なお、Hopperアーキテクチャについては順調にいけばNvidiaのGeForce(ゲーミングシリーズ)ではなくてサーバー用に用いられるGPUのアーキテクチャになるかもしれないといわれています。
Ada Lovelaceアーキテクチャの特徴
それではAda Lovelaceアーキテクチャについて、現在のところ噂されている情報を紹介していきます。
1.製造プロセスは5nm
これは以前噂されていたHopperアーキテクチャにも共通するものですが、Ada Lovelaceアーキテクチャの製造プロセスは5nmになる可能性が高いとのことです。これはTSMCの半導体なので、AppleのiPhone 12シリーズのチップ「A14」と同じということになりますね。ただ、5nm+と呼ばれるプロセスになる可能性もあるとのことです。
2.最大で144基のストリーミングマルチプロセッサ、18432基のCUDAコア
Ada Lovelace GPUシリーズについてはウルトラハイエンドモデルは144基のストリーミングマルチプロセッサを搭載し、最大で18432基のCUDAコアを搭載するかもしれないとのことです。信じられない数ですね。18432基というと、Ampere(RTX 3000)のウルトラハイエンドモデル(RTX 3090)のコア数の二倍にせまる数です。
GPU | AD102 | GA102 | TU102 |
---|---|---|---|
アーキテクチャ | Ada Lovelace | Ampere | Turing |
プロセス | 5nm | 8nm | 12nm |
ストリーミングマルチプロセッサ(SM) | 144 | 84 | 72 |
CUDAコア | 18432 | 10752 | 4608 |
理論上のTFLOP | 64.5 | 37.6 | 16.1 |
登場時期 | 2022年(予想) | 9月19日 | 2017年3月 |
表にしてまとめると以上のようになります。コア数の伸びが半端ないですね笑 理論上の浮動小数点演算性能についてもほぼ二倍となっていて、もはやこんなに性能要らないだろレベルとなっております。
3.消費電力
2022年になって消費電力について新たに議論されるようになったのですが、なんと最上位モデルとなるRTX 4090 Ti / RTX 4090については最大消費電力がRTX 3090の「350W」よりも大幅に高くなり、「600W」程度になるのではないかといわれています。製造プロセスが細かくなるとは言え、コア数がコア数なのでそれくらい電力を消費するだろうとのことです。 その場合、パソコンの電源ユニットとして1000W以上のものが推奨されるようになるかもしれません。RTX 4090を購入するような人はおそらくCPUなどもそれなりに高性能なものを購入すると思うので、そうなると電源ユニットが1400W、なんて普通になってしまうかもしれませんね。
AppleのMac Pro 2019年モデルが1400Wの電源ユニットを搭載しているのであの化け物PCに近づいてしまうということでしょうか。
個人的な意見なのですが、ある程度電力消費量が増えてしまうのは仕方ないと思っているのですが、消費電力量が2倍になって性能も2倍、、、では技術が進化したとは言えないですよね。 同じ消費電力でさらに高い性能。これ重要ですよね。
飲食でいう同じ価格でもっとおいしくみたいな。
4.登場時期
先ほどの表にも記載しましたが、Ada LovelaceシリーズGPUが登場するのは2022年ごろになるだろうといわれています。まだまだ先のことになるようですね。
しかしそれまでの間にRTX 3000シリーズのリフレッシュ(RTX 3000 SUPER)が登場するだろうといわれています。