みなさんこんにちは、前回は「メインメモリの選び方」について紹介していいきました。メインメモリについては自分で好きなのを選ぶ感じでもなく、ある程度決まっている感がありますが、今回の「グラフィックボード」については様々なバリエーションがあります。CPUよりも様々な種類があり、低価格なものから高価格なものまでたくさんあるのでグラフィックボード選びについては「ローエンド」「ミドルレンジ」「ハイエンド」「ウルトラハイエンド」と4編に分けて紹介していこうと思います。 今回はその「ローエンド編」となります。
他の性能帯を考えている人でも決して関係ない話ではないので是非最後までご覧ください。
そもそもグラフィックボードとは何のために使うのか?
いつも通り、「そもそも論」から展開していきます。
この「自作パソコン完全マニュアル」の最初の方ですべてのパーツについて軽く紹介したとは思いますが、もう少し詳しく説明します。
グラフィックボードとは早い話、「ゲームのために必要」です。グラフィックボードには大きく分けて二つの種類があります。一つ目はゲーム用です。
二つ目はクリエイター向けの業務用です。二つ目については個人で使っている人もいるので業務用というのもくくりすぎ間はありますが、よっぽどなクリエイターでないとかかわることがないグラフィックボードですので今は関係ありません。
そして重要なのが一つ目の「ゲーム用」です。パソコンでグラフィック処理が大きく要求されるのは主にゲームをしているときです。
動画鑑賞の時は関係ないの?
動画を見るときも激しい映像が流れることがあると思います。ですが、パソコンは動画内の状況を再現して、物理演算をしているわけではないのです。つまりはもともと作られていた2Dの映像をただ流しているだけ。
それに比べてゲーム(特に3Dゲーム)では、プレイヤーの視点からの各オブジェクトの見え方や光の反射等、リアルタイムで計算して求めているために高い性能が必要とされます。
もちろんCPUも物理演算等に活躍しているのですが、グラフィックボードはゲーム処理に特化しているため、グラフィックボードを搭載しないと最新ゲームがまともにプレイできません。
ちなみに、グラフィックボードを搭載しないとと言っていますが、搭載しないとCPUで処理されるわけではありません。現代のCPUの中には小さいグラフィックボードが入っていて、グラフィックボードを取り付けないとそこで処理するようになっています(端的に説明すると)
ただ、CPUの内部にあるチップが高性能なはずもなく、1万円くらいのお金をかければCPU内臓グラフィックスの数倍のゲーム性能を出せます。なのでゲームをプレイしようと考える人にとってグラフィックボードは必須なのです。
ただ一つ、逆にゲームをプレイしない人にとってはグラフィックボードは必要ありません。正直取り付けるに越したことはないと思う人もいるかもしれませんが、取り付けると消費電力が無駄に増えます。 過去の記事で紹介しているのですが、グラフィックボードを取り付けた時の方が圧倒的に消費電力が高いんですよね
なので、動画再生とかWeb閲覧とかそれだけの用途の人はこのページを飛ばしてしまいましょう。
それではローエンドグラフィックボードを紹介していきます。
ローエンド帯おすすめグラフィックボード
実は前の記事で一度紹介したことがあります。
https://web.archive.org/web/20210301140337if_/https://bablishe.com/hardware/selfmadepc/howtomake/graphics/2019recommendedlowendgraphicboards/embed/#?secret=Z4bRy0zRJy
ですが今回は前回までのパーツ選択と予算を兼ね合わせて再び紹介していきます。
1.GT 1030
とてもおすすめです。実は5万円でゲーミングパソコンを作るのってとても難しくてグラフィックボードを1万円くらいに絞らないと軽く5万円を超えてしまいます。
こちらがおすすめです
https://amazon.jp/dp/B0728BK853
(Amazonアフェリエイトリンクではありません)
MSI製のものになります。ほかにもファンレスモデルといって、冷却ファンがついてないモデルもありますが、小さなケースで効果的なエアフロー(空気の入れ替え)を実現するにはやはりファン付きモデルが必須です。それに、ファンがある方が少し性能が高くなっています。
このGT 1030はなぜおすすめなのかといいますと、一つ目に高いパフォーマンスと低い消費電力というのがあるのですが、一番は「相性問題がほぼ発生しない」ということです。
とても薄い本体であるためどんなパソコンでもほかのパーツに干渉しないと言い切れます。また、TDPは30Wとなっており、3Dゲームプレイも可能とするグラフィックボードの中でトップクラスの省エネさを誇っています。 先ほど、グラフィックボードを使うと電気代が高くなるといいましたが、このグラフィックボードについては誤差のようなものです。
消費電力が低いことで、「補助電源」と呼ばれる配線が必要なくなります。
そのためマザーボードにさしただけで使えます。いかなる現行品マザーボードとも相性問題が発生しません(2012年頃のマザーボードは要注意)
問題は性能ですよね。決していいとは言えませんが、軽いゲームなら普通にプレイできます。CPU内臓グラフィックよりは4倍くらい性能があります。
自分がやりたいゲームがサクサクプレイできるのか気になりましたら、Google検索で「GT 1030 PUBG」とか検索してみてください(PUBGは重すぎて無理です)
2.GT 730
本当に軽いゲームでいいんだ、という人にはこちらもおすすめです。
https://amazon.jp/dp/B00N9WGON8
GT 730は先ほど紹介したGT 1030の前の世代のものになります。もちろんその分性能は低いわけですが、7000円ほどと安くなっています。
性能が低いとはいえCPU内臓グラフィックの2倍はあるので、軽いゲームならプレイできます。こちらも補助電源はいりません。
3.GTX 1650
もっと重いゲームもプレイしたいという人はこちらもおすすめです。
https://amazon.jp/dp/B07QR8S6GF
GTX 1650は補助電源がいらないグラフィックボードの中で一番の性能を誇ります。最新ゲームでも設定を落とせば普通に遊べる程度です。
区分は一応「ローエンド帯」に入りますが、先ほどのGT 1030等に比べたら十分すぎるくらいの性能はあります。
とてもおすすめです。ただし予算オーバーしますのでご注意ください
性能差はこれくらいです。最後に紹介したGTX 1650が一番コスパ良いですね。非常におすすめです。
次回はミドルレンジ帯のグラフィックボードを選んでいきましょう