B L O G

自作パソコン完全マニュアル#6 〜CPUクーラー選び~

最終更新日:

今回の記事は前回、それから前々回の記事で皆さんに伝えた、「自作パソコンの予算」に関連して紹介していくため、ご覧になってないかたは是非ご覧ください。

みなさんこんにちは、前回は予算別のマザーボードについてCPUとセットで紹介していきました。今回は、CPUを冷やすパーツ、「CPUクーラー」の選び方について紹介していきたいと思います。

クーラーにもおすすめなんかあるのにゃ!?

予算別おすすめのCPUクーラー紹介

それでは早速前々回お伝えした、予算別の「CPU」ごとにおすすめのCPUクーラーを紹介していきます。その前に、CPUクーラーを考えるうえで大切なことがあります。

CPUクーラーとTDP

ここでTDPという新しい言葉が出てきましたね。こちらのページから説明をご覧ください。TDPとは、熱設計電力のことで、その値が大きければ大きいほど発熱量が多いということになります。CPUをはじめとして、グラフィックボード等いろんなパーツに、そのスペックとして記載されています。

私が前々回の記事で紹介した各予算別のCPUですが、ほとんどがTDP100W以内となっており、実は発熱量自体あまり変わりません。性能は違うのに発熱量はあまり変わらないのです。 ですが、それはあくまで最大パフォーマンス時のことで、ハイエンドゲーミングPCでしたら高負荷がかかることが予想されるため、それだけ冷却性能の良いCPUクーラーが望ましいです。

CPUクーラーとマザーボード

実はCPUクーラーとマザーボードの間には「相性問題」があります。自作パソコンを語るうえで欠かせない用語ですね。この「相性問題」が難しいから自作パソコンを断念するという人も意外と多かったりするみたいです。

このケースでの相性問題は大きく分けて二つあり、一つ目は「はまるかどうか」です。CPUクーラーは直接CPUに接触して冷却しているのですが、密着するためにマザーボードに固定される必要があります。マザーボード側で、CPUクーラーを固定するパーツとCPUクーラーの相性が良くないとうまく取り付けることができません。もちろん私が紹介するCPUクーラーは相性的に問題ないものとなります。二つ目は、「大きさ問題」です。これはよっぽど大きいCPUクーラーを使わない限り起きない問題なのですが、大きいCPUクーラーが周りのパーツを干渉してしまい回りのパーツを取り付けることができない、あるいはケースに収まりきらない、という問題が発生することがあります。

ちょっと大きめのCPUクーラーを購入されたい方は、事前にWebで検索して、任意のケースに収まるのかどうかを調べておくのが良いと思います。

それでは予算別(CPU別)にCPUクーラーを紹介していきます。

予算5万円 ローエンド CPU : Corei3 9100F/Ryzen 3 3200G

みなさんに朗報があります。ローエンド帯のCPUクーラーには何も悩む必要がありません。実は前々回に紹介したローエンド帯おすすめCPUのこの二つには、元々CPUクーラーが付属されています。

Corei3 9100F / Ryzen3 3200G

基本的には新品で購入するCPUには専用のCPUクーラーが付属しています。もちろん各社の純正です。それなら、すべての予算帯で付属クーラー使えば良いだろうという話ですが、この純正クーラーは非常にコンパクトに作られている傾向があって、冷却性能に関してはハイエンド帯だと少し心もとないところがあります。 ですが、ローエンド帯ではまず困ることはないので、純正CPUクーラーを購入するのがおすすめです。

Intel純正CPUクーラーのイメージ↓

AMD(Ryzen)純正のCPUクーラーのイメージ↓

予算8万円 ミドルレンジ CPU:Corei5 9400F / Ryzen5 2600

冒頭でお話ししたように、ミドルレンジCPUだからといってローエンドのものよりもすごく発熱するというわけではありませんので、ミドルレンジに関しても基本は付属クーラーでOKです。このサイトの解説をご覧になれば相性問題で困ることはないかと思いますが、付属クーラーを使って相性問題が発生するというのは100%ありえないのでご安心ください。ちなみにRyzenシリーズの付属クーラーはかなりしっかりしているため、ハイエンドでも使い物になります。なのでミドルレンジでは純正のものを使いましょう

それではおすすめCPUクーラー行きます。Corei5 9400Fのものだけ紹介します。

Corei5 9400F

https://amazon.jp/dp/B07QR3DXZ4

(CPUクーラー 白虎)

ハイエンド帯に関しても、基本的にはこのCPUクーラーがおすすめです。自作パソコン界ではかなり名の知られているCPUクーラーで、その冷却性能は価格からは想像できないほど優秀です。 最近流行の、「RGB仕様(LEDとかで光るやつ)」ではないですが、光らなくても良いという方はこちらが非常におすすめです。しっかりとCorei5 9400Fに対応しております。

予算15万円 ハイエンド CPU:Corei7 9700F / Ryzen7 3700X

続いてはハイエンドです。ハイエンドに関しては、予算もたくさんあるということでこだわってもいいかもしれません。ちなみに、Coreix 9xxxという型番のCPUは、先ほど紹介した白虎というCPUクーラーが問題なく使えますので、おすすめです。

Corei7では少し発熱が多くなるため、こちらがおすすめです。

https://amazon.jp/dp/B072PWL5YF

先ほどとあまり見た目が変わりませんが、微妙に大きさが大きくなっています。こちらは「虎徹 MarkII」です。自作パソコン界ではこのCPUクーラーも有名です。先ほどと同じで光りません。基本的には虎徹MarkIIを使って冷却性能が足りないということはまずないのでご安心下さい。また、Ryzen7 3700Xにも対応していますので、おすすめです。あまりないですが、本体が大きいためケースに干渉する可能性も少なからずあります。ですが、今後紹介するおすすめパソコンケースでは相性が良いものを選ぶのでご安心ください。

もし光るCPUクーラーの方が良いのでしたら、こちらはおすすめです。

https://amazon.jp/dp/B07TH7LW5B

こちらは最近発売された特徴的なCPUクーラーです。Ryzen7 3700X & Corei7 9700F両対応しています。

予算30万円 ウルトラハイエンド CPU:Corei9 9900K / Ryzen9 3900X

続いてはウルトラハイエンドです。ウルトラハイエンドではオーバークロックをがんがんしていく人もいるため、それなりのCPUクーラーが必要です。ただ、先ほど紹介した虎徹MarkIIを使えば、この二つのCPUでも普通に冷やせるのでお勧めです。

ハイエンドでも視野に入れても良いと思いますが、ウルトラハイエンドでは「水冷式CPUクーラー」が用いられることが多数あります。

今まで紹介してきたのは「空冷式」。ヒートシンクという、CPUに直接つながっている鉄のパーツを大きなファンで風を送ることで冷却しますが、水冷式は冷却水と呼ばれる水をファンで冷やし、その水でCPUを冷やします。こちらの方が熱伝導が良く、冷却性能が高い傾向にあります。ですが、値段が高いです。

おすすめはこちらです。

https://amazon.jp/dp/B075GHRMNF

(Novonest水冷式CPUクーラー)

この画像の青バージョンですね。 実は水冷式CPUクーラーには「簡易水冷式」と「本格水冷」と呼ばれる二つのスタイルがあるのですが、それについてはここでは触れる必要ないので省きます。

ちなみに上の水冷CPUクーラーを見てもらって、右下にある小さいパーツはCPUに直接くっつきます。それで、ホースには冷却水が流れていて(ただの水ではありません) 左上の「ラジエータ」というパーツに流れ込んでいます。ラジエーターを通りながらファンの風をうけることで冷却水は冷たくなります。

の循環です。

ウルトラハイエンドには必須です。

今回の記事はここまでとなります。CPUクーラーは安いものから高いものまでたくさんありますが、1万円以上かけてしまうと予算オーバーになりかねないため、特にこだわりがない方は付属クーラーを使うようにしてください。

次回はおすすめメインメモリを紹介していきたいと思います。

次回


関連記事

    人気記事

    じゅんき
    10月頃BableTechが生まれ変わる予定です!

    記事内用語

    詳細ページ