みなさんこんにちは、前回はドライブ選びの続きで、「M.2 SSD」を選んでいきました。今回はいよいよ「電源装置」です。電源装置とは、今まで選んできた各パーツに電気を供給するための装置になります。
電源装置の適切な選び方
まず最初に電源装置の適切な選び方を説明していきます。
1.各パーツを選んでから決める
これは電源装置選びの基本になります。電源装置というのはいろいろな種類があり、供給できる電力が少ないものから多いものまであります。パソコンがどれくらいの電力を必要とするかは各パーツを選んでみないとわからないですので、一番最後に選ぶべきです。
もしもパーツに対して電源装置が追い付かず、電力供給量が足りなくなったら起動しなかったり、高い発熱により故障したりする可能性があります。
2.必要以上に大きいものを選ばない
電源装置の大きさは供給できる最大電力「~W」という単位で表されますが、自分の選んだパーツが必要とする電力に対して必要以上に大きい電力を供給できる電源装置を選ばない方が良いです。
大きいものを購入したからといって電気代が高くなるわけではないですが、使わないケーブルが多くなったり、全体が重くなったりしてあまり意味を成しません。
また、当然ながら大きい電源の方が高価になっています。
ローエンド編 予算5万円程度
それでは最初はローエンド編 予算5万円程度のパソコンのおすすめ電源装置を紹介します。
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こちらの電源がおすすめになっています。小さめの電源ではありますが、CPU、マザーボード、ストレージなど最低限の電力供給は十分に行えます。
グラフィックボード用電源も8ピン(6ピンにもなる) という種類の補助電源が一つあるので、ローエンド向けには十分だと思います。
また電力変換効率が「80+ standard」と認定されているため、通常の電源よりもエコ仕様になっています。もちろんパフォーマンスに全く影響はありません。
電源装置にも冷却ファンはついているのですが、こちらの商品のファンは相当静音になっています。取り付けると全く回っている音がしません。
たぶんですが、すべてのゲーミングパソコンの3割くらいはこの電源装置で間に合っているのではないかと思います。
また、併せてこちらもおすすめです。
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自作パソコンのパーツ界では相当有名な「玄人志向」社の電源装置になります。この会社はグラフィックボードや各種ケーブルなどの製造まで行っているため電源関係は安心できると思います。
先ほど紹介したのが350Wに対して、こちらは500Wと、大きくなっていますが値段はこちらの方が安くなっています。また、こちらも電力変換効率80+ standardとなっております。
先ほど違い、8ピン+6ピンの補助電源が要るグラフィックボードへも電力供給が行えるため、世の中にあるほとんどのグラフィックボードを使うことができます。
たぶん全ゲーミングパソコンの半分以上はこの電源で足りると思います。
ただし、玄人志向は安い代わりにアフターサービスが一切ないという売りですのでご注意ください。私的には最初に紹介した350W電源で十分だと思います。
ミドルレンジ編 予算8万円程度
続いてはミドルレンジ編になります。
ミドルレンジでは補助電源の必要なグラフィックボードを選ぶことを想定しているため、そこそこ大きい容量の電源が必要になります。
おすすめはこちらになります。
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パソコンの周辺機器等で有名な「オウルテック」製になります。
私が見た時は「Amazon’s Choice」認定されていたため、それなりの評価を受けている製品ということになります。
電源容量は500Wですが、ミドルレンジパソコンへの電力供給なら十分に足りています。 グラフィックボード用補助電源は「8ピン(6ピンにもなる)1つ」ということで、私がミドルレンジ編でおすすめした「GTX 1660」は8ピン1つだけで動かすことができるため、大丈夫です。
先ほどまでは80+ standard認証でしたが、こちらは80+ bronzeといって、少しグレードが上の認証を受けています。
ただし、同時に紹介した「RX 590」というグラフィックボードについては8ピンのほかに6ピンが一つ必要になるため、次の電源がおすすめです。
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ローエンド編で紹介したThermaltake社の350W電源の上位互換品になります。
8ピンケーブルが2つついているため、この世にあるほとんどのグラフィックボードに電力供給が行えます。
たぶんSLIとかCrossfire(グラフィックボード二枚刺し)をしなければ、この世にあるゲーミングパソコンの8割以上がこの電源で足りると思います。
ハイエンド編 予算15万円程度
続いてはハイエンド編になります。基本的には先ほどまでに紹介した電源で足りるのですが、より高品質で電力変換効率の良い電源装置を選んでみるのもありかもしれません。
こちらがおすすめになります。
これもまた「オウルテック」製になります。こちらは80+ silver認証を受けていて、80+ bronze認証よりもグレードが上のものになります。
また、大きさは750Wなので、絶対に足ります。
実は電源装置には「プラグイン方式」というものも存在していて、各パーツへの電力供給を行うケーブルを必要に応じて自分で取り付けることで要らないケーブルをなくし、すっきりさせるというスタイルになっています。
以下の製品がこれに該当します。
https://amazon.jp/dp/B0778WKJ1Y
玄人志向製になります。80+ GOLD認証を受けていて、先ほどの「Silver認証」よりも電力変換効率が良くなっています。
プラグイン方式は組み立てがしやすくなるのでとてもおすすめです。
ウルトラハイエンド編 予算30万円程度
続いてはウルトラハイエンド編になります。せっかくウルトラハイエンドなのですから、かなり高品質な電源を紹介します。
https://amazon.jp/dp/B078H1QR8Y
こちらです。
例によってオウルテック製ですが、こちらも80+ GOLD認証を受けています。
ここまで電力変換効率が良くなると、電力供給に余裕ができるため高負荷をかけているときも静音を保つことができます。
また、状況に応じて冷却ファンを自動で止めてくれるため、より静音を保ってくれます。
ですが高価すぎると感じた方は正直やめておいた方がいいです。
たしかに品質は高いですが、先ほど紹介した750W電源でも十分な品質があり、パフォーマンスも良いため、そちらでも良いかと思います。
ちなみに光る電源もあります。
https://amazon.jp/dp/B0091CUHFQ
ただ、電源装置というのは通常冷却ファンを下向きにして設置するため、この電源の光り方だとあまり意味を成さない気がします。
以上、おすすめの電源装置でした。
80+ 認証まとめ
最後に、80+ 認証の変換効率がどれくらいのものなのかをまとめてみました。
種類 | 定格20%時 | 定格50%時 | 定格100%時 |
---|---|---|---|
80PLUS | 80% | 80% | 80% |
80PLUS BRONZE | 82% | 85% | 82% |
80PLUS SILVER | 85% | 88% | 85% |
80PLUS GOLD | 87% | 90% | 87% |
80PLUS PLATINUM | 90% | 92% | 89% |
80PLUS TITANIUM | 92% | 94% | 90% |
実はGOLDの上にも「PLATINUM」と「TITANIUM」というものがありました。
ただパフォーマンスに対してあまりに高すぎるのでおすすめはしません。
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