Appleから数百万円のおろし金… いや素晴らしいMac Proが発売されたのはいつのことでしょうか。2019年ですのでもう4年も前の話になります。
Mac Proはそんなに頻繁にアップデートされるモデルではありませんが、もう4年も経ったということでそろそろ新型がリリースされても良い頃でしょう。 実際に2023年内に登場することが噂されていて、仕様や性能などについても既に噂されていたりします。
今回はそんな「Apple Mac Pro 2023年モデル」の最新情報を紹介していきます。
6月7日追記:実際にAppleからMac Proが発表されました。その仕様について解説している記事がありますので、そちらをご覧ください。
【600万円お得に】Mac Pro 2023と2019の仕様・性能を徹底比較【コスパ神】
この記事の要点
- 2023年11月ごろに新型Mac Proが発表される見込み
- デザインは2019年モデルと変わらずおろし金仕様
- M2 Ultraチップが採用され、その性能は2019年モデルの最大構成時の1.2倍程度になることが期待
- 何らかの形で外付けGPUを取り付けられるなどして、拡張性もそれなりに優れることが期待
- 70〜350万円程度で購入できる見込み
Mac Pro 2023のデザイン
中身の話も大事ですが、Macパソコンについてはデザインも興味深いです。 例えば過去に、2013年モデルについてはゴミ箱のような形であると話題になりましたね。
そして2019年モデルについては正面から見るとおろし金のような見た目だと話題になり、実際に大根をおろしていたYoutuberもいらっしゃいましたね笑
このようにMac Proのデザインは非常に奇抜なわけで、2023年モデルについても何か新しい、面白いデザインが採用されないかと期待が高まります。
しかしながら現在のところ、2019年モデルと同様の、おろし金スタイルがそのまま採用される可能性が高いと噂されています。
このデザインそこまで嫌いではないのですが、パッとみたときにその見た目が2019年モデルと同じだとなんだか進化した感じがしないという不満点はありますね。
なんだかMac Proについてはまたデザインが刷新されてほしいところです。
Mac Pro 2023の仕様
さて続いて中の仕様についてです。まずは以下の噂情報データベースをご覧ください(随時更新)
それでは現在噂されている内部仕様について解説していきます。
処理装置
パソコンの要ともいえるCPUについてですが、2019年モデルについてはIntel社のXeonというワークステーション向けの高性能なシリーズのものが採用されていました。
MacPro 2019年モデルのCPU性能を全世代と比較【Xeon-W3275M】
しかしながらAppleは既に全てのMacパソコンにIntelではなく独自のプロセッサを導入していくことを表明しており、もちろんその中にMac Proも含まれています。
ということで2023年モデルにはApple独自チップが採用されるわけですが、今一番有力なのは「Apple M2 Ultra」というチップが採用されるという説です。
M2 UltraはM2シリーズチップの中の最上位モデルにあたります。M1 Ultraというチップも存在しましたが、そちらについてはMac Studioに採用されましたね。
【M1 Ultra】Mac Studioの神性能をどうしても説明したい【RTX 3090】
このM1 Ultraの後継モデルということになりますが、CPUコア数が20から24に増えて、グラフィックコア数についても1.5倍程度に増えることが予想されています。
なお、アーキテクチャについてはあまり変わっておらず、半導体も変わらないまま(TSMC 5nm)とのことです。
ちなみに以前にはM2 Extremeという、M2 Ultraチップを二つ組み合わせたようなさらに高性能なチップが搭載されることが噂されていたこともありましたが、現在ではその可能性は低いとされています。
ストレージ・メモリ
Mac Pro 2019についてはメモリの最大オプションが1.5TBという訳のわからない大容量さを誇っていましたが、2023年モデルについては最大でも192GB程度になることが予想されています。
1.5TBと比較すると少なく感じますが、実際のところ市場で192GBもメモリを搭載しているパソコンなどほとんど存在せず、使い切れるかわからないくらい大容量だと思います。
ちなみにメモリについてはユニファイド(統合)形式のものであり、自分で後から増設ということはできなさそうです。
そしてストレージについてですが、最大オプションは8TBは超えるかと思います。 詳細はよくわかっていませんが、2019年モデルでも最大オプションが8TBとなっていたため、そろそろ12TBとか16TBとかになっても良いのではないかと思います。 実際、1.5TBのメモリを使い切ることは想像できないですが、8TBのストレージを使い切ることは容易に想像がつきます。
拡張性
先ほど紹介したように、Mac Proはとても大きな本体になりそうです。そしてその分、拡張性に優れているモデルになることが期待されます。
その拡張性こそが、コンパクトなMac Studioとの差別化を図るポイントになりうるとのことです。
そして具体的な拡張機能についてですが、先ほど挙げたメモリやストレージ以外にも、グラフィックボードを拡張できることが期待されています。 なお2019年モデルのように汎用のPCI-Expressスロットにグラフィックボードを差し込んですぐに拡張できるというものではなく、
KickSlotというApple独自のPCI-Expressスロットのようなものが搭載され、そこに挿入するという形で実装される可能性が高いとのことです。
加えて、2019年モデルでもみられた「Afterburnder」のような拡張処理装置も搭載できるようになることが期待されます。 ただし、汎用のスロットではないため自分で任意のグラフィックボードに付け替えたりすることは不可能ですし、グラフィックボードの代わりにストレージに付け替えるとかも難しそうです。
そのため、購入するときのオプションが幅広いという点では拡張性に優れていますが、購入した後に自分であまりカスタマイズできないという点では拡張性に乏しいとも言えますね。 まぁ正直性能に関しては自分でカスタマイズしなくてもオプションのもので十分ですし、自分で色々カスタマイズしたいという人がMac Proを購入すると思えないので、これで良いと思います。
そして拡張グラフィックボードの種類についてですが、おそらく2019年モデルと同じようにAMDのRadeonグラフィックスが採用されるでしょう。
そうなったとしたらAMD Radeon Pro W7900という型番のものが含まれることになりそうです。
5月30日追記:実際のところ5月29日にAMDからAMD Radeon PRO W7900が発表されましたので、こちらがそのままオプションとして選択することができるようになりそうです。
Mac Pro 2023の性能
CPU性能
そして性能についてですが、これまでに登場したApple独自チップを搭載したMacシリーズパソコンの性能やコア数の変化等からPassmarkベンチマーク値を参考に推測してみると以下のようになりました。
赤い部分がMac Pro 2023に搭載される予定のM2 Ultraチップで、Intel Xeon W-3275Mというのが2019年モデルの最高オプション、Intel Xeon W-3223というのが最低オプションとなっております。
最低オプションと比較すると3倍近くの性能差となっており、最高オプションと比較してもちゃんと性能が高くなっていることがわかります。
しかも恐らく、処理装置についてはM2 Ultraのみ(他のオプションなし?) になる可能性も大いにあるため、最低オプションでこの性能と考えると素晴らしいですね。
とはいえその性能はAMDの最新のCPU「AMD Ryzen 9 7900」と同程度で、AMDのウルトラハイエンドCPU「Threadripper」ほどの性能ではないので、ずば抜けてはないと言えます。
グラフィック性能
The Vergeより
上のグラフによると、M1 Ultraチップを搭載したMac Studioのグラフィック性能がMac Proよりも少し低いくらいとなっていて、非常に優秀であることがわかります。 そしてM2 Ultraチップではここからさらに1.5倍程度性能が向上することが期待されているため、単純計算でNvidiaのRTX 3090というGPUを上回ることが期待されます。 RTX 3090はフラッグシップモデルであり、最新のゲームを4K解像度でも余裕でサクサクプレイできるくらい性能が高いです。
そうなるとM2 Ultraチップだけでグラフィック性能は十分といえそうではありますが、最新のNvidia RTX 4090などのGPUやAMD RX 7900XTXなどのGPUと比較すると劣ってしまう可能性が高く、先ほど説明した外付けグラフィックボードが搭載されることによる恩恵はしっかり得られそうです。
また、新型Mac Proの登場と同時に新型のMac用ディスプレイが発表されることが噂されていて、
そのモニターについては6K解像度かつ最大120Hzリフレッシュレートが実現されることが噂されているので、それなりにグラフィック性能が必要になってきます。 となると、やはり外付けGPUのような装置があった方が良さそうです。 新型のモニターについては以下の記事でまとめました。
【120Hz対応】新型Mac Displayのウワサ【5K】
Mac Pro 2023の価格
そして気になるのはやはり価格でしょう。2019年モデルの時は最低でも60万円ほど、最高で700万円を超えるという破格っぷりを見せてくれましたので、さらに進化する2023年モデルについては怖くて仕方がありません。
しかしながら2019年モデルほど高くならないことが予想されていて、
- 最低オプション:M2 Ultra , 32GBメモリ , 512GBストレージ → 70万円程度?
- 最高オプション:M2 Ultra , 192GBメモリ , 8TBストレージ? , 何らかの外付けGPU → 350万円程度?
くらいになるのではないかとのことです。
Mac Pro 2023の登場時期
そして一番気になるのはいつ登場するかということですよね。 2023という言葉を何度も使っているので想像はついているかと思いますが、2023年の後半ごろに登場する見込みとのことです。
2023年6月に開催されるWWDCで発表されるという噂もあったのですが、現在では否定されていて、恐らく2023年の11月ごろになるだろうとのこと。
もしも2024年まで延期してしまうのであればM3シリーズチップが採用される可能性も高いため、大きく話が変わってきますね。
他にも新型Macシリーズの噂情報をいくつかまとめていますので是非ご覧ください。
【M3】Apple iMac 2023年モデルの最新情報【新型】
【超巨大化?】MacBook Air 2023年モデルの情報
MacBook Pro 2024年モデルの情報【爆速M3チップ採用】
参考記事:https://iphone-mania.jp/news-539115/
https://www.macworld.com/article/347010/new-mac-pro-2023.html
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