B L O G

【Core i9-14900K】Intel第14世代デスクトップ向けCPUの最新情報【Raptor Lake Refresh】

最終更新日:

Intelから第13世代デスクトップ向けCPUが発表されたのはかなり記憶に新しいと思います。Raptor LakeというコードネームとともにCore i9-13900KSを筆頭に登場したわけですが、Intelはさらに2023年内に次の世代のCPUを発表しようとしているとのことです。

今回は、そんな第14世代デスクトップ向けCPUシリーズである「Raptor Lake Refresh」の噂情報について紹介していきたいと思います。

この記事の要点

  • Intel第14世代デスクトップ向けCPUシリーズは「Raptor Lake Refresh」であり、2023年の秋~冬頃にかけて登場する見込み
  • 基本的な仕様は第13世代Raptor Lakeと変わらず、動作周波数が最大で6.5GHzに達することで性能が10%程度向上し、AMD Ryzen 9-7950X3Dの性能を上回ることが期待される
  • 最上位モデルはCore i9-14900KSとなる見込み

Intel第14世代Raptor Lake Refreshの仕様

まずは、この第14世代デスクトップ向けCPUシリーズ(Raptor Lake Refresh)の仕様について解説していきたいと思います。

シリーズを一回整理しよう

CPU業界の進化があまりにも早すぎて正直ついていけているのはほんの一部の最先端にいる人だけかと思います。そもそも第14世代ってなんだよ、いつから数えての第14なんだよとか、いろいろ難しいですね。

この「第14」というのはIntelのメインストリーム向けCPUシリーズである「Coreシリーズ」の世代のことであって、第1世代のものが登場したのは2009年頃の話になります。

そして順調に世代を重ねていき、第10世代(Comet Lake)が登場したのは2020年の話です。

そして第11世代(Rocket Lake)が2021年で第12世代(Alder Lake)が2022年、最新のものである第13世代(Raptor Lake)が2023年と、順調に一年に一回、更新されています

そして2024年に第14世代のものが登場されるかと思いきや、どうやら2023年にRaptor Lake Refreshとして第14世代のものが登場するといわれています。

Raptor Lake Refreshアーキテクチャ

第13世代のデスクトップ向けCPUのアーキテクチャがRaptor Lakeでしたが、第14世代についてはこれに「Refresh」をつけてちょっと進化したアーキテクチャが採用されます。 別のコードネームをつけるほどではないけど、ちょっと進化するから「Refresh」がつくみたいな、そんな感じですかね。

当初は「Meteor Lake」と呼ばれる第14世代CPUシリーズが登場する予定でしたが、新しい半導体の開発が間に合っていないなどの理由から延期される見込みであり、その代わりにこのRaptor Lake Refreshが登場するだろうと言われています。

そしてこの記事では、Raptor Lake Refreshシリーズのデスクトップ向けのものについて説明します。

Intel 7半導体

ベースとなる半導体はIntel 7と呼ばれるものが採用されるとのこと。実はこれはRaptor Lakeでも採用されたもので、つまりは変わらないということですね。 Intel 7という半導体はRaptor Lakeのさらに前の世代である「Alder Lake」で採用され始めたもので、10nmプロセスとなっております。

【2nmも!?】Intelの2025年までのロードマップを紹介!【10nm~2nm】

そして二世代に渡りこのIntel 7をこすり続け、さらに第14世代でもこするということですね。

当初第14世代ではIntel 4と呼ばれる7nmプロセスの半導体が採用される予定だったわけですが、これの開発が遅れたなどの理由でまだIntel 7が採用されるということでしょう。

LGA 1700ソケット対応

CPUを設置するマザーボード側のソケットについてですが、第12世代及び第13世代と同様に、「LGA 1700」という1700ピンのものに対応するとのことです。 ちなみに第11世代ではLGA 1200というものに対応していました。

Intel 600/700シリーズチップセット対応

どんなマザーボードに取り付けられるのかといった話ですが、Raptor Lake RefreshではIntel 600/700シリーズのチップセットに対応するとの情報があるため、これに関しても第12世代および第13世代と同じということになります。

DDR4/DDR5メモリ対応

第12世代からDDR5メモリに対応しはじめ、第13世代まではDDR4メモリも使えるという共存状態となっていました。 そして第14世代Raptor Lake Refreshについても共存に対応するとのことです。

最大クロック数が6.5GHz

これはあくまでも上位モデルの話になりますが、第14世代Raptor Lake Refreshシリーズでは最大で動作周波数が6.2~6.5GHzに達するといわれています。

第13世代Raptor Lakeでは最大でも6.0GHzだったため、0.5GHzも向上するかもしれないということになります。 動作周波数に関しては第10世代くらいでやっと5.0GHzに達して大盛り上がりした覚えがありますが、いつの間にか6.0GHzを普通に越しているという… 恐ろしいですね。

そして動作周波数が向上することで、全体として性能が10%程度向上するかもしれないと言われています。さらに動作周波数が向上することでコア当たりの性能も向上するので、ゲーム処理などの性能も向上することが期待されます。そしてAMD Ryzen 7000X3Dなどのゲームに特化したCPUに匹敵するようになるかもしれないと言われていますね。

ただしその分消費電力も大きくなりますし、発熱量も増えますので注意が必要ですね

その一方でAMDに関しても新しくRyzen 8000シリーズを開発していまして、またしてもIntelが差をつけられてしまうかもしれないと言われています。

【Zen5】Ryzen 8000シリーズCPUの最新情報【Zen4の130%の性能】

ラインナップ

続いて、どんなラインナップが登場するのかについてです。

Intel 2022~2023年のデスクトップ向けCPUシリーズのロードマップ

こちらIntelのロードマップになりますが、消費者向け「K」シリーズやその他のデスクトップ向けCPUシリーズについてもRaptor Lake-S Refreshが記載されていますので、エントリーモデルであるCore i3からハイエンドモデルであるCore i9までみっちりと登場する可能性が高いです。

例えば、以下のようなラインナップになる可能性が高いです。

Intel 第14世代ラインナップ

  • Core i9-14900KS
  • Core i9-14900K
  • Core i7-14700
  • Core i5-14600
  • Core i5-14400
  • Core i3-14100

これは楽しみですね。

性能

性能については先ほど触れた通り、動作周波数が向上する分、第13世代と比較して10%程度向上するかもしれないと言われています。

これが本当だとしたら、現在消費者、デスクトップ向けメインストリームCPUの中で最も性能が高いAMD Ryzen 9-7950X3Dの性能を上回る可能性が高いです。

ただしAMDについては、先ほども紹介した通りRyzen 8000シリーズという新しいCPUを発表する予定ですので、またIntelを超すに違いないでしょう。

【Zen5】Ryzen 8000シリーズCPUの最新情報【Zen4の130%の性能】

登場時期

登場時期については最初に紹介した通り、2023年内になるとのことです。2023年の秋~冬頃にかけて登場する見込みですね。 もうすぐって感じです。

参考記事:https://wccftech.com/intel-14th-gen-raptor-lake-refresh-desktop-cpus-rumored-to-clock-up-to-6-2-ghz/


関連記事

    人気記事

    じゅんき
    10月頃BableTechが生まれ変わる予定です!

    記事内用語

    詳細ページ