先日このブログで「Corei9-10980XE」というCPUが登場するだろうという記事を投稿しました。以下の記事になります。
IntelからCorei9 10980XEが登場?その性能は?
この記事を作成した時点ではまだCorei9-10980XEが登場すること自体定かではありませんでしたが、この度GeekbenchにてCorei9-10980XEの情報が公開されたので具体的な性能を紹介していきます。
この記事を2行で説明すると…
- Corei9-10980XEはCorei9-9980XEとあまり変わらない仕様
- Geekbenchにて性能が公開されたけど、絶対におかしいスコアである。
Corei9-10980XEの仕様を紹介
それではまず最初に、改めてCorei9-10980XEの仕様を紹介します。
ちなみにこのCorei9-10980XEはCascade lake-Xシリーズでは最上位モデルになります。同時に、Intelのデスクトップ向けCPUの最上位モデル(ワークステーション向けは入れず) ということになるので、Intelとしては惜しみないくらいのパフォーマンスを発揮しようと考えているはずです。
比較としてCorei9-9980XE(前世代モデル)の情報も載せます。
| 比較項目 | Corei9-9980XE | Corei9-10980XE |
|---|---|---|
| 開発コードネーム | Skylake-X | Cascade lake-X |
| 製造プロセス | 14nm | 14nm |
| コア/スレッド数 | 18/32 | 18/32 |
| ベース/ターボクロック | 3.00GHz/4.40GHz | 4.00GHz/4.50GHz |
| L3キャッシュサイズ | 24.75MB | 24.75MB |
| ソケット | LGA 2066 | LGA 2066 |
| TDP | 165W | 165W? |
以上のようになります。クロック数とTDPについてはまだよくわかっていませんが、どうやらGeekbench内ではこれくらいだと表しているようです。
見た感じ前世代との違いはほとんどなく、ただただクロック数が上がっているだけのようにも思えます。
ただし、このアーキテクチャ変更にはIntelの”タック”戦術(同じプロセスでもより効果的に構成し、全世代よりも高品質なプロセスを実現させる) が含まれているので、同じ14nmプロセスでも性能では差が出ていると思われます。
それでは実際に投稿されたベンチマークより、性能を発表したいと思います。
Corei9-10980XEの性能発表
以下のページをご覧ください
https://browser.geekbench.com/v4/cpu/14641176

Geekbenchサイト内では以上のような情報になっています。
なんかクロック数が違う値になっていますが、おそらくクロックダウンされているのだと思います。
完全に余談なのですが、ハイエンドデスクトップ向けCPUやサーバー向けCPUがGeekbenchにのるときってだいたいDell製のコンピュータなんですよね。なんででしょうか。
そしてこのベンチマークの値を、前世代のCorei9-9980XE、それからライバルである「AMD Ryzen threadripper 2990WX」のベンチマークも登場させました。するとこのようになりました。
一目でわかりますが、明らかにベンチマーク結果がおかしいです。Geekbenchの結果というのは同じCPUでもかなり差がつくのであまり信頼できるものではありませんが、ここまで狂っていると本当にわけわからないですよね。
前世代のCorei9-9980XEよりも多少マルチコア性能が落ちています。おそらく、クロックダウンされているからこの結果になったのだと思われます。
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なんだかIntelのハイエンドCPU「9」ばっか付きすぎです笑