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【ローエンドRTX】Nvidia RTX 3050の実態について解説【コスパ最強】

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「ローエンドRTX」、やっとこの言葉を聞くことができるかもしれません。Nvidiaが製造しているゲーム用GPUにGeForceシリーズがあり、今ではリアルタイムレイトレーシングをサポートしているRTXシリーズが主力製品となっています。しかしながら低価格・低性能となっている、いわゆるローエンドモデルについてはRTXシリーズではなく、GTXシリーズに存在し、現在のところは「GTX 1650」シリーズなどです。

ですがついに、ローエンドモデルまでRTXの称号を得るかもしれない、つまりレイトレーシング機能をサポートするかもしれないという有力な噂が流れ始めました。

この記事ではそんな次世代ローエンドGPU「RTX 3050(仮称)」について、現在のところ噂されているその実態について解説したいと思います。

 

 

この記事を2文で説明すると

  • 従来のGTX 1650に置き換わって、新たなローエンドモデルとしてレイトレーシングをサポートしているRTX 30502021年の前半に登場するかもしれない
  • RTX 3050はGTX 1650の倍以上のコア数を保有し、メモリはGDDR6を採用するが、TDPが75Wを上回り補助電源が必要になるかもしれない

RTX 3000シリーズをおさらい

現在噂されているRTX 3050 GPUは文字通り、Nvidia GeForceの最新のアーキテクチャである「RTX 3000」シリーズの一員になります。 そこで、そもそもRTX 3000シリーズとはなんなのかについて軽く説明していきます。

と、この記事で説明しようかと思いましたが、以前にしっかりと解説した記事を投稿しましたので、以下のボックスからその記事の一部をご覧ください。

 

[howto method=”about_ampere” title=”Nvidia Ampereアーキテクチャの特徴”]

 

この記事中に過去の記事をダイレクトに挿入するシステムはたしか半年くらい前に開発したものだと思いますが、なかなか使ってませんね笑 それはさておき、この記事でも紹介しているようにRTX 3000シリーズ(Ampereアーキテクチャ)は二世代目となるRTXシリーズで、CUDAコアレイトレーシング処理などに特化しているRTコア、行列演算ユニットであるTensorコアの性能などが格段に向上しています。

加えて新しくSamsungの8nmプロセス半導体を採用しつつ、最新の接続規格であるPCI-Express 4.0」をもサポートしています。

現在のところ公式に発表されたのはRTX 3090,3080,3070の三つで、3060と3050が噂されています。位置づけとしては、3090はまぎれもなくウルトラハイエンドGPUで、3080も堂々とハイエンドの座を獲得しています。 そして3070はハイエンドに近いミドルレンジといった感じで、3060はミドルレンジ代表でしょう。

となるとRTX 3050は「50番台」ということでいつも通りローエンドの座を獲得します。というかRTX 3050以下のモデルは存在しなさそうです。

もしもこれらのラインナップがすべてそろったとすれば、今世代ではTiシリーズがないままということになりますね。

 

 

RTX 3050の特徴

それではRTX 3000シリーズについて軽くおさらいしたところで、今度は現在のところ噂されているRTX 3050の特徴について紹介していきます。

なお、今から紹介するのは基本的に噂情報になりますのでご注意ください。

 

[表1]

  RTX 3050? RTX 3060? RTX 3070
GPU GA107? GA106? GA104
CUDAコア数 2,304? 4,352? 5,888
メモリタイプ GDDR6? GDDR6? GDDR6
メモリ容量 4GB? 6GB? 8GB
TDP 90W? 175W? 220W
補助電源 6pin x 1? 8pin x 1? 8pin x 1

 

[表2]

  RTX 3050? GTX 1650 GTX 1050
GPU GA107? TU117 GP107
CUDAコア数 2,304? 896 640
メモリタイプ GDDR6? GDDR5 GDDR5
メモリ容量 4GB? 4GB 2GB
TDP 90W? 75W 75W
補助電源 6pin x 1? 不要 不要

 

以上のようになっています。[表1]では現在既に登場しているRTX 3070と、噂されている3060、それから3050を表で比較してみました。 半導体のプロセス等は同じですが、搭載されているGPUが異なり、ダイのサイズなどが異なります。ウルトラハイエンドモデルのRTX 3090ではCUDAコア数が1万を超えるなどして、多コアなシリーズとなりましたが、噂されている仕様ではRTX 3050は2,304コアと、抑えめになっています。

[表2]に表したのは世代を超えたローエンドシリーズの比較になります。ここではTiが付いていないモデルを選びました。 どれもGPUの名前の一の位の数は7となっています。 こうやって見てみると、格段にCUDAコア数が増えているのがわかります。

そしてメモリタイプは恐らくRTX 3000シリーズにてGDDR6(Xも含めた)に統一されるでしょう。容量が増える可能性もあるわけですが、RTX 3070が8GBであることを考えるとRTX 3060の登場も考慮すればやはり4GBのままかなという予想です。

ローエンドGPUということで補助電源の要らない、TDP 75W程度に抑えられることも予想されているわけですが、有力な噂では90Wとなっています。75Wだとギリギリ耐えましたが、90Wだとどうあがいても補助電源6ピン1つは必要になりますね。 アーキテクチャは刷新されてもコア数が増えすぎたということもあり、従来の消費電力では足りなくなる見通しでしょうか。 ローエンドでも補助電源が必要な時代が来てしまうかもしれないというわけですが、私的にはマザーボード上のスロットから供給することのできる電力を100W、いや、150Wくらいまで底上げできればいいのではないかと思いますね。

もしかするとメインストリームであるRTXシリーズとは離れて、GTXシリーズでもなくてGTシリーズ等に新たなシリーズが加わり、そちらに補助電源が必要ないモデルが登場するかもしれませんね。

 

 

登場時期

現在噂されている登場時期としては2021年の前半という漠然とした時間表現です。 とりあえず2020年内に登場しないことは確かなのでしょう。

RTX 3080等が登場したのが2020年の秋になりますので、もしかするとRTX 3050の登場まで半年くらい間があくことになるのかもしれません。 ちなみにRTX 3000が発表される数か月前からそのラインナップについては予想されていましたが、RTX 3050についてはほとんど議論されていませんでした。でもその時点で私はRTX 3050を予想し、以前に記事で紹介したと思います。

RTX 3000シリーズGPUのラインナップを解説【RTX 3090登場?】

 

とりあえず楽しみにしてますね、Nvidiaさん。

 

関連記事:【性能比較】Nvidia RTX 3000 vs AMD RX 6000【王者対決】

参考記事:https://techplusgame.com/nvidia-geforce-rtx-3050-specs-leaked-features-2304-cuda-cores-more/


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