AMDのグラフィックボードといったらRadeon RXシリーズです。今回はRadeon RX 7000シリーズの後継シリーズとなる「Radeon RX 8000」シリーズの情報を紹介していきます。
Radeon RX 8000シリーズとは?
それではまず最初にRadeon RX 8000シリーズとはなんなのかについて解説していきます。
RDNA4世代
AMDのRadeonグラフィックスはややこしいものです。どれがアーキテクチャ名でどれがコードネームで、どれがモデル名なのかわかりにくくなっています。 そして今回紹介するRadeon RX 8000シリーズはRadeonグラフィックスの「RDNA」と呼ばれるシリーズの4世代目のものになります。RDNAの記念すべき1世代目となったのがRadeon RX 5000シリーズで、その前は「GNC(Graphic Core Next)」というシリーズ名でした。
AMDから最新の激安グラフィックボードが発売される【Radeon RX 5500 / 5600】
そしてRDNA2世代はRX 6000シリーズで、3世代はRX 7000シリーズ(仮)となっています。
Navi 40アーキテクチャ
Radeon RX 8000シリーズはNavi 40というアーキテクチャが採用されます。これはNavi 40台ということで、ここからさらにモデルによってこの番号が異なってきます。一般的にはこのアーキテクチャの数字が小さい(一の位が小さい)方が高性能なモデルとなっています。
ちなみにRX 7000シリーズではNavi 30アーキテクチャ(仮)が、RX 6000シリーズではNavi 20アーキテクチャが、RX 5000シリーズではNavi 10アーキテクチャが採用されてきました。
さかのぼってGCN時代では最後のほうに「Vega」などのアーキテクチャが活躍しましたね。
Radeon RX 8000シリーズの特徴
それでは続いてRX 8000シリーズの特徴について、現在噂されている情報を紹介していきたいと思います。
MCM設計
RadeonシリーズではNavi 30アーキテクチャから「MCM設計」というものが利用されるだろうといわれています。
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二つのGPUを橋のようなものでつないでコア数を稼いでいく感じです。詳しくは以下の記事をご覧いただければわかるかと思います。
【RX 7900XT】Radeon RDNA3 GPUの最新情報【Navi 31】
Navi 30アーキテクチャでは2つのGCDがつながれていて、コア数が全体としてすごいことになっています。 そしてNavi 40についても同様にして複数のGCDが設置される予定です。そしておそらくさらにコア数が多くなるでしょう。これまでのNaviアーキテクチャGPUのコア数を以下のようにまとめてみました。
Radeon RX 5000 | Radeon RX 6000 | Radeon RX 7000 | Radeon RX 8000 |
---|---|---|---|
RDNA1 | RDNA2 | RDNA3 | RDNA4 |
7nm | 7nm | 5nm / 6nm | 3nm / 5nm |
Navi 10 | Navi 20 | Navi 30 | Navi 40 |
2304コア | 5120コア | 15360コア? | 20,480コア?? |
上から順にシリーズ名、世代名、アーキテクチャ名、最大コア数となっています。RX 5000シリーズについてはいわゆる「ウルトラハイエンド」と呼ばれる部類のモデルが登場せず、性能はイマイチでした。しかしRX 6000シリーズからはウルトラハイエンドモデルが登場し、コア数も二倍になりました。そしてRX 7000シリーズからはさらに加速する予定です。
3nm / 5nmプロセス採用
Navi 40アーキテクチャではグラフィックタイルに3nmプロセスの回路が、そしてI/Oダイに5nmプロセスの回路がそれぞれ使われるといわれています。3nmプロセスって非常に細かいですよね。
登場時期
登場するのは2023年の後半以降の話になるでしょう。どころか2024年代になってもおかしくはない状況です。NvidiaのGeForce RTX 3000シリーズみたいにバカ高価にならなければいいですがね…
おっと、現在グラボの価格が高騰している理由については以下の記事を参照あれ…
参考記事:https://videocardz.com/newz/amd-rdna4-architecture-rumored-to-be-build-using-3nm-and-5nm-nodes