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Apple ARM iMacの最新情報【iPad Pro似!?】

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以前にAppleは、今後数年間で従来Intelの処理装置(CPU)を採用していたMacシリーズパソコンについて、ARMベースの処理装置に移行するという意思を表明しました。ARMというとスマートフォンの処理装置に採用されがちなので、MacBook等のモバイル系パソコンについて採用されると考えてしまいますが、「すべてのMacシリーズパソコン」ですので、もちろんデスクトップパソコンである「iMac」も含めます。 つまり今後数年の間にiMacについてもスマートフォンのような処理装置が採用され始めるということです。

この記事では、そんなARMベースの処理装置を採用するiMacの噂情報について紹介していきます。

 

 

この記事を2文で説明すると

  • ARMチップを搭載したiMacはiPad Proのようなデザインを採用し、従来のものよりもより「モバイル」感が増すかもしれない
  • ARM iMacはこれまでには無い「新ジャンル」の一体型パソコンになるであろう

ARM Macとは?

AppleがARM Macを開発していくということを発表してからというもの、BableTechでは頻繁にARMのMacについての記事を投稿していますね。 そのため、ARM Macとは何ぞや? という人は以下の様々な記事をご覧ください。

ARMベースのMacに期待されること4選【新時代の幕開け】

ARMベースMacBookの性能について解説【Pro仕様?】

ARMベースのMacを使うべき人とそうでない人の差【徹底解説】

また、具体的な製品例として、一番最初に登場するであろう12インチのMacBookについて紹介する記事を投稿しました。

【復活】12インチMacBook 2020年モデルの情報【ARM】

この記事は当記事と同様に噂情報をまとめたものになります。 最初に登場すると考えられている12インチのMacBookについては、従来のMacBook AirやProよりも更にコンパクトデザインが採用され、バッテリーの持ち時間が長くなるなどして「モバイルデバイス」としての機能性をより高めるだろうと言われています。 このような場合、ARMベースの処理装置というものは非常に活躍するわけですが、Appleの主張によるとデスクトップパソコン、すなわち外に持ち運んだりバッテリー駆動で利用しないパソコンについても、今後ARMベースの処理装置を採用していくとのことですので、一体どのようにARMベースの処理装置から恩恵を受けるのか疑問なところです。

とはいえ、一部の製品では依然としてIntelの処理装置を採用するというのも無理がありますね。

ですが、ここで「謎」だといっているのは、従来のiMacがずっしりと重たくて「モバイル」とは無縁なイメージであるからでしょう。これから紹介するARM iMacの噂のデザインを読めば、何となくARMベースの処理装置が似合った存在になっていくことに違和感を覚えなくなるかもしれません。

 

 

デザイン

最初に、ARMベースのiMacのデザインについてです。以前に、2020年のiMacシリーズの噂情報をまとめた記事を投稿しましたが、結局のところiMacの2020年モデルについては、既に発表された27インチモデルにおいて全くデザインが変更されていないことが判明しました。また、依然としてIntelの処理装置を採用しています。 つまり、Intelの処理装置を採用しているiMacではもうデザインの変更は見られないということですね。

ということで、2020年のIntelベースiMacにおいて噂されていたデザインの変更はすべて、ARMベースのiMacに横流しすることになるでしょう。つまり、デザインが斬新になるのはARMベースのiMacからということです。

そして今回噂され始めたARMベースのiMacのデザインとしては以下の通りです。

 

9to5mac経由
wccftech経由

 

大きなディスプレイ、そして穴の開いたスタンド、これらの特徴から「iMac」であることは何となくわかりますが、全体的に雰囲気がこれまでのものとは違います

そう感じさせてくれる一番の特徴はやはり下側にないリンゴマークでしょうか。

筆者が持っているiMac

iMacといったら今の時代に似つかわしくない極太のベゼルと、シルバーのフィールドにポツリと存在しているリンゴマークが印象的です。ですが噂デザインではこれら二つの要素が無くなっています。

 

9to5mac経由

こちらは上からの様子になりますが、極細のベゼルを採用している上に、ディスプレイ部の厚みが従来のものよりも薄く見えます。また、従来のiMacは背面の中央に向けて次第に厚くなっていますが、この噂デザインでは、まるでこの画面の薄みが中央部まで続いているかのように見えます。 それらのことや、この配色について考えてみると、このデザインはどこか従来のiPad Proに似ているのではないかと考えられます。下から見た様子について、ディスプレイ下側に穴がいくつか空いているスピーカーのようなものが確認できますが、こちらのデザインもどこかiPad Proのスピーカーに似ているものがありますね。

MacBook ProのカクっとしたデザインとiPad Proは何となく似ているところがありましたが、これまではiMacは全く別のデザインというイメージでした。ですがこの噂デザインが採用されるとなると、タブレットからパソコンまで漏れなくiPad Proデザインになっていくということになります。 このように、あえてデザインを統一していくという可能性も考えられますね。

 

 

特徴

それでは続いて、デザイン以外の噂されている特徴について紹介していきます。なお、一部私の個人的な意見も取り入れています。

 

1.ワイヤレスチャージ機能

従来のiMac用のマウス(Magic Mouse)やキーボード(Magic Keyboard)はバッテリー駆動となっていて、充電の際はiPhoneと同じようにLightningケーブルを接続することで行えます。ですがMagic Mouseについては充電ポートが裏側にあるため、充電中に使用できないなどの残念ポイントがあります。そもそも、iMac本体と無線接続できるのだから充電もそんな煩わしい有線のものでない方が望ましいですよね。

そこでARM iMac用のMagic Keyboardについてはワイヤレス充電をサポートし、iMacのスタンド部に置くだけで充電することができるという機能を備えている可能性があります。

 

9to5mac経由

また、もしかすると同様にしてMagic Keyboardについてもスタンドに載せるだけで充電ができるようになるかもしれませんね。もちろんこのスタンド部のワイヤレス充電機構は汎用的なものなので、ワイヤレス充電をサポートしているiPhoneであったりAirPodsのケースなどを充電することも可能でしょう。iMacはデスクトップパソコンということで基本常にコンセントに接続されているので、そういった充電ステーションのような役割も担えれば非常に便利だと思います。

 

2.指紋認証&顔認証

以前にAppleが、iMacについては周辺機器であるApple Watchなどのデバイスを利用して(近づくだけで)ロック解除を行うというシステムを利用する人が多いため、生体認証を導入する必要がないと主張していた気もしますが、このARM iMacでは何らかの生体認証が導入されるのではないかと言われています。

Appleの生体認証と言えば指紋認証(Touch ID)と顔認証(Face ID)ですね。このうち指紋認証についてはノートパソコンであるMacBookシリーズにも実装されているので、iMacに実装される可能性は高いです。

 

9to5mac経由

先ほど紹介したこの写真を見てみると、キーボードの右上の方に何も印刷されていないキーがあるのがわかります。これはMacBookシリーズについている指紋認証センサ―兼電源スイッチキーのようにも見えます。 また、ARM iMacなどで採用されるmacOS Big Surのプログラムの中にTrueDepthカメラ(顔認証用システム)を参照する記述があったとのことなので、顔認証についても導入されるかもしれません。

 

3.省電力・低発熱

現在のiMacではIntelの、バリバリデスクトップ用の処理装置が採用されていますが、ARM iMacで採用されるのは文字通りARMアーキテクチャが基になっている処理装置になります。

 

[dic term=”ARMアーキテクチャ”]

ARMといえばスマートフォンの処理装置です。モバイルデバイス向けということで、パソコンのような処理には向いていない傾向にありますが、消費電力がおさえられていたり発熱量が少なかったりします。また、チップのサイズ自体もパソコン向けのものに比べるとコンパクトである傾向にあるので、iMac本体をスリムにするカギを握っているに違いありません。

恐らくiMac用ということで、MacBookシリーズに採用されるチップよりはイカついものになる可能性が高いですが、それでも従来のものに比べたらより「モバイル感」が増すかもしれませんね。

 

4.A14Xチップ等

そしてARMベースのMacということでもちろん処理装置として採用されるのはARMアーキテクチャを採用しているものになります。Appleでは既にiPhoneやiPadなどにARMベースのチップが採用されていて、「A~」と呼ばれています。例えば2020年に登場したiPhone 12シリーズにおいてはA14チップですね。

今後登場していくARM iMacにはそれと似たようなものが搭載されていくと考えられます。もしかするとA14チップを更に強化した「A14X」と呼ばれるチップが、iMacには利用されるかもしれません。

 

 

登場時期

ARM iMacについては具体的な登場時期はそこまで噂されていません。ARM系Macシリーズの中で一番最初に登場するのは12インチMacBookであり、2020年内になると言われているくらいですから、おそらくiMacについては2021年以降になるでしょう。ただ、以前AppleからiMacの2020年モデルについて、27インチのものしか発表されなかったことから、21.5インチ(あるいは23インチなど?)は割と早めに登場するかもしれません。

 

iMacはWindows OSを搭載した他の一般的な一体型デスクトップパソコンに比べるといくつかの点で非常に優れているところがありましたが、処理装置などが同じ(Intel系)ということで結局「普通の一体型パソコン」といえる面もありました。

ですがARMアーキテクチャを採用したチップを一体型パソコンに導入するとなると、これまでには無い新ジャンルの一体型パソコンが誕生するかもしれませんね。


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