みなさんこんにちは、2019年7月7日に発売された米AMD社製Ryzen 3世代と、そのCPUをフルでサポートするX570チップセット搭載型マザーボード。それにRX 5700シリーズというグラフィックボードはそれぞれ、新技術「PCI-express 4.0」をサポートしています。
第2世代Ryzenをサポートしていた「B450」や「X470」チップセットを搭載している一部のマザーボードでは既にRyzen 3世代のサポートが実現しているものもあります。
基本的な使い方としてはX470等、400番台チップセットでも500番台チップセットと同じように使えますが、価格としては500番台の方が圧倒的に高くなっています。その主な原因はPCI-express 4.0へのサポートであり、この記事ではその「PCI-express4.0」へのサポートが本当に必要かどうかを説明していきます。
この記事の結論を2文で説明すると
- PCI-e 4.0対応マザーボードは、その速さを実感できない上に、高コスト・高発熱などの問題が生じるため、まだ必要ない。
- B550というPCI-e 3.0までの対応で第三世代Ryzenを標準でサポートするマザーボードが安価で登場するため、そちらの方が良いと思われる。
gen3とgen4の比較
まず最初に、具体的にgen4ではどのように仕様が変わったのかを紹介します。
本当はここでグラフ等用いるとわかりやすいとは思いましたが、調べてみたらグラフ等使わなくてもわかるようです。
早い話、「帯域」と呼ばれるものがgen4では2倍になっています。
つまりはデータ転送速度が倍になっているというイメージです。それならばグラフィックボードを接続した時の性能も2倍になっているのでしょうか?
性能比較
ベンチマークテストをしてみた結果がこちらです
(FFXVbenchmarkでの比較)
これは、最も帯域が関係してくるであろう「4K設定」での測定です。使用したのは「RX 5700 XT」であり、マザーボード上の設定からgen3とgen4を切り替えて行いました。
以上からわかるように、少なくとも2倍性能にはなっていません。(むしろ私のベンチ結果だとgen3の方が少しだけ良かったり)
というのも、現代のグラボはgen3でも十分すぎると言われています。どうやらgen2とgen3でもあまり差がないようです。
最後に
さて最後となりましたが、これから改造しないでずっと使っていきたいならば、X570の方をお勧めします。長期的に見るとX570の方がやはりサポート関連で充実していると思われます。
しかし3世代Ryzenを試してみたいだけの方などはX470やB450といったチップセットを搭載しているマザーボードの方が良いと思います。 また、最近「B550」という、PCI-e 3.0までの対応でも第三世代Ryzenを標準でサポートすることのできる廉価版マザーボードも登場します。
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