今回は私が前から気になっていた検証をしました。
前置きが少し長いのでRAMについて理解している人は「検証」リンクまで飛んでください
そもそもメインメモリ(RAM)とは
「GB」という単位はいろんな状況で使われていますね。身近なところでいうと、モバイルデータ使用量、巷では「ギガ」なんていわれたりもしますが、それの単位も基本は「GB」です。ほかにもスマートフォンを購入するときに「64GBモデル」など書いてあることもあると思います。
スマートフォンの「64GB」は、内部ストレージ、つまり写真等を保存する記憶装置のデータ容量を指すわけですが、この記事での「8GB」はスマートフォンのそれとは少し役割が異なります。
パソコンにも写真等のデータを保存する装置があり、HDDなど言われたりします。こちらは500GBや、最近では~TBという容量で説明されることがありますね。
このような装置をROMといいます。
でもこの記事で説明しているのは「RAM」です。
RAMとは、Random Access Memoryの略です。これは、ROMと違ってデータの書き換えや読み取りを頻繁に、素早く行っています。
もちろんその書き換え速度はROMに比べて圧倒的な速さを誇ります。ですがその容量はROMに比べてだいぶ少ないのがほとんどで、私のパソコンでは8GBしかありません。
RAMとROMの役割の違いをもう少し詳しく知りたい方は、こちらのサイトがおすすめです。
たしかに、ROMでは500GBが普通だったりする中でRAMの8GBは少なく感じますが、本当に8GBは少ないのでしょうか。
今の時代、個人用パソコン(サーバー等ではなく)でRAMを32GBや64GBに増設する人もいますが、いったい32GBも必要なのでしょうか。検証してみました。
なお、今回の検証はWeb閲覧を想定しているものであって、ゲームプレイでは更なるメモリを必要とするかもしれません。
検証
①検証方法
検証方法はいたってシンプルです。RAMの性能をフル活用するため、パソコンに同時に作業してもらいます。この検証方法が適切かどうかはわかりませんが、検証中にRAM使用量が増加していたため間違ってはいないでしょう。
具体的な検証方法は、「youtube」の複製再生です。ブラウザーでyoutubeを開いているときにタブを複製していくつもの動画を同時再生していきます。
今回流したのは私の好きな曲、あいみょんさんの「今夜このまま」です。
あいみょん – 今夜このまま【OFFICIAL MUSIC VIDEO】 – YouTube
計測するのは開いたタブの数(あいみょんさんの「今夜このまま」の同時再生数)、CPU温度、RAM使用量です。最初に流した動画の音声のみオンにします。また、正確に計測できるようにすべての動画をループ再生します。
②検証前
まずは一つも再生していないときの状態です。普通にパソコンを使っていた時なので少しCPU温度が高いかもしれません。
CPU温度は50度いかないくらいで、RAMは2.7Gほどしか使っていません。
次は1つ再生しているときです。
③1つ再生時
左上の小さなウィンドウで再生しています。メモリ使用量も検証前とほとんど変わりません。
④5つ再生時
5つ再生時です。一つのウィンドウに5つのタブを生成し、再生しています。
メモリ使用量は3GBちょっとで、正直まだ余裕です。
というか5つ再生した時点で、非現実的ですよね笑
⑤10個再生時
わかりやすいように1ウィンドウにつき5タブで再生することにしました。
CPU温度は50度を超えて、メモリ使用量も4GBに近くなってきました。
さあ、加速しましょう。
⑥25個再生時
再生数は一気に増えて25個です。この時点でCPU温度は60度に達しています。
でもRAM使用量は4.9GBであり、まだ余裕がありますね。
⑦40個再生時
さあ、40個です。ウィンドウが8つになりました。
この時CPU温度が70度に近づいていて、ファンの音もうるさくなっていました。
RAM使用量は7GBほどで、これでもまだ余裕があります。
ちなみにCPU使用率は100%です。
⑧極めつけにゲーム起動
ここで私の好きなゲーム、「Warthunder」を起動して、戦闘機でフライトしてみました。
ここでRAM使用率も7GBを超え、なぜかそのあと少しだけセーブして7GBに落ち着きましたが、RAMよりもパソコンの温度がとても高いです。この後すぐに70度に達しました。
ちなみにそんな状況でもwarthunderはいつも通り動いています。
以上で検証は終了です。
結果
40個同時再生ならサクサクでできる。
最後に
youtubeを40個再生なんてまずありえないですが、一応8GBもメモリを積んでいればできるということになります。
なので、ネットサーフィンや軽いプログラミング、映画鑑賞など、ゲームのように重たいことをしないのなら4GBメモリで十分です。
また、ゲームをする人でも軽いゲームであれば8GBでも十分です。
というか、RAMの容量よりも書き込みの速さ等のほうが重要ですね。
むしろRAMよりCPUの性能のほうが重要な気がします。あとは、SSDは必須です。
SSDにするとあまり性能の高くないCPUでも劇的に動作が速くなります。軽いかは別として、速くなります。