ChatGPTが登場してからというもの、AI業界がより活発になった気がします。これまでAIに興味なかった人も積極的にAIを活用するようになり、そして多くの情報系の人はAIの道に進むことを決めていたりと、大盛り上がりですね。
そんな中でさらっと登場したのがMicrosoft Bing AIです。 今回は、Bing AIが一体何なのかに加えて、このBing AIをブログ運営の記事作成に活かす方法について語っていきたいと思います。
この記事の要点
- Bing AIは情報検索に特化したChatGPTのようなAI
- 最新の情報をあらゆるサイトを横断して探してくれる
- ブログ記事を完全に作ってもらうことは難しいが、情報収集効率の向上が期待できる
Bing AIについて
まず最初に、そもそもMicrosoft Bing AIとは何なのかについて話していきます。
Microsoft Bingとは
そもそもBingってなんだという話からする必要がありそうです。BingというのはWindowsでおなじみのMicrosoft社が提供する検索エンジンで、その存在自体は2009年6月からありました。
検索エンジンというと圧倒的にGoogleが高く、日本の中では8割のシェア率を誇っているとのこと。次いでYahooが15%程度、そしてBingに関しては経ったの8%しかないとのことです。
どうりでBingという言葉を普段からあまり聞かないわけですね。一般的にGoogle検索の方が精度が高いという共通認識があり、例えSurface(Microsoftのパソコン)を使っていたとしてもだいたいみんな使っているのはGoogle Chrome(Google検索エンジンを搭載したGoogleのブラウザ)
というのが私の印象です。
Bing AIとは
さて、Bingが検索エンジンの一つであるということはお分かりいただけたでしょう。 それではBing AIとはいったい何なのでしょうか。
現在ChatGPTという会話型AIが話題になっていますが、Bing AIはそれと同じように質問(プロンプト)を投げかけるだけであらゆる情報を自動で調べてくれたり、答えを探してくれたりする機能です。
実際にChatGPTと同じ言語モデル(GPT-4)を搭載している上に、Bing検索も駆使して情報収集を行ってくれるため、最新の情報などもしっかり取得してくれます。
ちなみにGPT-4という言語モデルをChat GPTで使うには月に2000円程課金する必要がありますが、Bing AIはMicrosoftアカウントさえあれば誰でも利用できるため、とても手頃です。
なお、Bing AIはGPT-4を搭載しているとはいえChatGPTと全く同じ回答をするというわけではなく、ChatGPTよりも情報探索に力を入れている感じで検索に特化されています。
Bing AIをブログ運営に活かす
ブログ運営における記事作成
この記事を見ていただいている方の多くはいわゆる「ブロガー」だと思います。Webサイトを自分で運営して記事を作り、広告を貼ったり商品紹介をして稼ぐ一つの職業ですね。
そんなブログ運営において最も時間を使うのはやはり「記事作成」でしょう。記事が無いと広告を貼れませんし、商品も紹介できません。 そして日記のような雑記系ブロガーでもない限り、基本的に記事を作成する際には情報収集が必要になってくるかと思います。 BableTech(当サイト)に関してはまさにそうですね。コンピュータ系の最新情報を扱っていたりするため、情報収集が命になってきます。
情報収集にBing AIを活かしてみる
そんな情報収集ですが、現在多くの人はGoogleなどの検索エンジンで毎回検索ワードを入力して参考記事を探しつつ、アクセスして情報を確認して引用のためのリンクを貼って… みたいな手順を踏んでいるかと思います。
この一連の「情報収集」という作業を簡単にしてくれるのが「Bing AI」です。ある種究極の検索エンジンともいえるでしょう。
それでは一体どのようにして活用することができるのか、実演してみます。
「iPhone 14 Proの紹介記事を作って」
もしかしたらこの質問文を聞いたことがあるかもしれません。これはBableTechの前回の記事でChatGPTに投げかけた質問ですね。 やはりどうにかしてAIとブログを掛け合わせて素晴らしいものを作りたいと考えている私は、ChatGPTにサイトのカスタマイズから記事作成まですべて以下の記事で頼んでみました
【WordPress×ChatGPT】AIはブログ運営にどこまで活かせるの?【自動記事作成】
この検証はこの検証で面白かったのですが、結局ChatGPTでは情報が古くて(GPT-3.5) この手の記事を代わりに書いてもらうことは難しいという結論になりましたね。
ではBing AIに聞いてみたらどうなるのでしょうか?

どうやらChat GPTの時みたいに記事は作ってくれないようです。その代わりに、どうやって情報収集を行えばいいのか、その提案をしてくれましたね。
なんかちょっと冷たい感じもしますが、ChatGPTの時のように信ぴょう性の低いそれっぽい記事を自動的に作成されるよりはこちらの方が信頼性が高くて良いかもしれません。
※実際にChatGPTにお願いしたところ、事実とは違うことを事実であるかのように言われました泣 ChatGPTはちょっと虚言癖っぽいです(情報源の問題ではありますが…)
「iPhone 14 Proの紹介」
紹介記事を作れ、とタスクを投げるのはBing AIには向いていないようですので、情報収集をお願いしてみましょう。ここで、ちょっと質問を変えて「iPhone 14 Proの紹介」としてみました。

そしたらBing側で自動的に「iphone 14 proの特徴」と解釈してくれたようで、そのまま情報収集を開始してくれました。
もうお気づきの方はいるかもしれませんが、解答ボックスの下の方には「詳細情報」というタブがあり、ここでこの回答文の引用元や情報収集に最適な記事を提案してくれています。
ChatGPTでは情報の引用元が不明瞭でしたが、Bing AIでは検索エンジンに組み込まれているだけあって情報の取得元や記事(サイト)の提案までしっかりしてくれるようです。 まさに究極の検索エンジンって感じで、情報収集に最適ですし、情報元のURLまで載せてくれているのでブログの記事を作るのに最適って感じがします。
なお、回答文自体そこまで長くすることはできないようで、この文章だとiPhone 14 Proの紹介としては不十分な感じがしますね。 そのため、やはり情報収集を完全に代わりにやってくれるというよりは情報収集のヒントを与えて、より効率的に収集がしやすくなるようにしてくれるAIって感じです。
また、あらゆるサイトを横断して調べてくれてはいるのですが、その情報が本当に正しいのかまでは判断できるわけではないので、通常の検索と同様に情報を鵜呑みにしてはいけません。
「おすすめのプラグイン教えて」
この質問はChatGPTのくだりの時も聞きましたね。ブログ記事の作成というよりはブログ自体のカスタマイズに関わってくる部分です。

ChatGPTの時と同じようにいろいろ提案してくれました。情報を収集した上に、箇条書きにするなど見やすい形式で表示してくれるのがまた良いですね。
しかもChatGPTとは違って情報の取得元も明確に示してくれているので、安心できます。いろいろなサイトから収集して、多くのサイトでお勧めされているプラグインを提案してくれているようです。確かにこれらのプラグインはどれもおすすめできるものですね。
そのため、Bing AIをうまく活用すればWebサイトのカスタマイズにも利用することができそうです。
BableTechでは今後もAI関連の発信をたくさんしていこうと思いますので、これからもよろしくお願いします。
これからブラウザはEdge、検索エンジンはBingを使っていこうかな… でもそういう人が増えたら、Bing検索エンジンのためのSEO対策を施していかないといけないですよね。
それも含めて、今後発信していきたいと思います。