USBメモリを初期化し、データを保存できる状態にするためには「フォーマット」をする必要があります。通常なら右クリックですぐにフォーマットできるのですが、場合によっては容量が全然違かったりし、うまくフォーマットできないこともあります。
そこでこの記事ではUSBメモリがうまくフォーマットできない時の対処法を説明していきます。
なお、全ての場合で対処できるとは限りませんのでご注意ください。
この記事を1文で説明すると
- うまくフォーマットできない時は、ディスクの管理画面から操作する
基本的なフォーマットの方法
まず最初に、基本的なフォーマットの方法について説明していきます。
エクスプローラーを開く
Windowsキーと「E」キーを同時押ししてエクスプローラーを開きます。
右クリック「フォーマット」
該当のUSBメモリ、あるいはその他フラッシュメモリ等を右クリックし、「フォーマット」を選択します。
フォーマット実行
続いて、出てきた画面で設定を行います。
①:容量を決めます。容量は通常、デフォルトのままで大丈夫です。ここでメモリ全体の容量よりあまりにも低い値が出ていたらこの後紹介する対処法を試してみてください。
②:ファイルシステムです。通常はFAT32ですが、大きなデータを保存するとき等はexFATにする必要があります。
[dic term=”FAT32″]
③:アロケーションユニットのサイズです。アロケーションユニットはデータを保存する最小単位のようなもので、通常規定値のままで大丈夫です。
④:ボリュームラベルです。他のドライブと区別するためになるべく名前を付けるようにしましょう。なお、FAT32フォーマットにおいては以下の文字列は使えません。
⑤:通常のフォーマットでは不良セクタがチェックされますが、基本的にはクイックフォーマットで大丈夫です。
[dic term=”不良セクタ”]
そして「開始」をクリックすればフォーマットができます。お疲れさまでした。
この方法でうまくできない時は以下を参考にしてください。
うまくフォーマットできない時
症状
実際に私が使っているUSBメモリも、正常にフォーマットできなくなりました。
これはUSBメモリ本体にあるソフトをインストールした後のことです。一つしかUSBメモリを挿入していないのに三つまで分身しています。しかもそれぞれ容量が非常に少なくなっていて、32GB分はどこに行ってしまったのだろうかといった感じです。
実はこれ、USBメモリを「ブートできるドライブ」として扱うためにパーティションが分割されてしまっただけです。詳しいことを説明すると難しくなりますが、要は未割り当ての領域が発生してしまっている状態です。
[dic term=”boot(ブート)”]
この状態でフォーマットしようとすると、以下のようになります。
できることにはできるみたいですが、容量が非常に少なくなっていますし、ファイルシステムがFATしか選択できないようになっています。FAT32が主流です。
このままフォーマットしてもまともに使うことができないので、再び32GB程度の容量でフォーマットし直す必要があります。
対処法
ここですぐにできる対処法があります。
まず、Windowsキーを押して「ディスクの管理」と検索します。ここで一番上に出てきた「パーティション〜」のような項目を選択し、管理画面を開きます。
そしたら以下のようになっていると思います。
なお、そもそもUSBメモリ自体認識していないという人は以下の記事をご覧ください。
パーティションを削除
うまくフォーマットできないのは、パーティション分割されている上に未割り当て領域が発生してしまっているためです。ここで一旦、全てのパーティションを削除します。
なお、ここでパソコン本体に入っているディスクのパーティションまで削除しないように気をつけてください。
各パーティションを右クリックし、「ボリュームの削除」を選択します。
そしてすべて削除したら全て未割り当て領域になります。この時表示される容量がUSBメモリの容量に近いことを確認してください。
私のメモリは32GBですので、29.53GBとなっていて大丈夫そうです。
パーティションを作成
このまま普通にフォーマットしても、未割り当て領域となっていて正常にフォーマットできません。ここで、この管理画面から新たにパーティション(ボリューム)を作成します。
未割り当てとなっている部分を右クリックし、「新しいシンプルボリューム」を選択します。
そしたら以下の手順に従って作成してください。
ここで、「このボリュームを次の設定でフォーマットする」を選び、
ファイルシステムをFAT32にしてボリュームラベルは各自決めてください。
ここまできたら完了です。通常に使うことができるようになりました。
対処後
対処前は正常にフォーマットを行うことができませんでしたが、このように対処したら無事正しい容量でフォーマットできるようになりました。
また、この状態から「exFAT」などにもフォーマットすることができます。