最近では、eスポーツという言葉を聞くことが多くなってきました。eスポーツ(eSports)とはelectronic sportsを略しているもので、「電子的スポーツ」という意味になります。
一般的には、パソコンやビデオゲーム機等を使って選手同士で対戦するスポーツのことをさします。実際に公式の大会も多く開催されてきているわけですが、大会に向けた練習や、ゲームプレイの様子をネット上に配信することは自分の家からパソコンを使って行うことができます。でもそういった状況で一般的なパソコンを使ってしまってはうまくeスポーツを進めていくことができません。そこでこの記事では正しいeスポーツ用パソコンの選び方と、おすすめのパソコンについて紹介していきます。
正しいeスポーツ用ゲーミングパソコンの選び方
それではまず最初に、正しいeスポーツ用ゲーミングパソコンの選び方を説明していきます。
1.プレイするゲームに依存せず決める
世界にはかなり多くのパソコンゲームがあります。描写が素晴らしく、処理がとても重くなってしまうものから、結構処理が軽いゲームまでたくさんあります。そういった場合に、自分がプレイしたいゲームにあわせてパソコンの性能を決めることが多いでしょう。しかし、本当にそのゲームのみをプレイするならば良いとしても、基本的にeスポーツというのは次々と注目されるゲームが変わってきます。
というのも、あくまでもネット上で配信されているゲームですから明日突然サービスが終了するという場合もありますし、特大なバグが発生してうまく動作しなくなったりあることがきっかけで突然人気がなくなってしまう場合もあります。基本的にeスポーツやプロゲーマーはその時人気なゲームをプレイするので、結果的に様々なゲームをプレイすることになるでしょう。そこで、特定のゲームにあわせてパソコンを決めてしまうと、のちに性能不足に悩まされたり、最悪買い直したりせざるを得なくなることもあります。
トップクラスのパソコンを買えというわけではありませんが、ある程度性能に余裕がある方が良いです。本気でeスポーツをしたいならコスパは一旦置いておきましょう。
2.ラップトップ型ではなくデスクトップ型を選ぶ
以下の記事で詳しく説明していますが
基本的にゲーミングノートパソコンはおすすめしません。外に持ち運んでいろんなところで重いゲームを手軽にプレイしたいという方なら良いかもしれませんが、本気でeスポーツをプレイしたい人が外に持ち運んで外でプレイするはずがありません。
画面、キーボード、マウスが一体化していて、なんだか環境整備が楽そうなイメージはありますが、そのメリットを上回るようにデメリットが数々あります。
まず、基本的にデスクトップパソコンより性能が低いです。これはノートパソコン用の低電力CPUを使っているためです。ノートパソコンの方がCPU等の冷却装置が小さく、結果として発熱がひどくなってしまいキーボード等にダイレクトに高熱が伝わってきます。eスポーツでは「w,a,s,d」等のキーをよく使いますが、ほとんどのゲーミングノートパソコンはキーボードのその辺にCPUがあるので、その辺が高温になってしまい、ゲームプレイに支障をきたしてしまう可能性が高いです。ゲームプレイどころか、高熱のせいでパソコン全体の寿命をも短くしてしまいます。
また、ノートパソコンは冷却ファンが小さい上に、手元にファンが設置されているのでその振動が伝わってきたり、音がうるさかったりします。
画面が小さくて外付けディスプレイを使うくらいなら最初からデスクトップ型のものを購入することをおすすめします。

3.本体が大きめのものを選ぶ
デスクトップパソコンと一口にいっても大きいものから小さいものまであります。最近では本当にデスクトップパソコンなのか疑ってしまうくらい小さな代物も存在します。小さい方がコンパクトで置き場所に困らなくて良いわけですが、eスポーツ用デスクトップパソコンにおいては大きめのものを選ぶのを推奨します。
というのも、ゲームの処理はパソコンに大きな負荷がかかり、たくさんの熱を発生させますので、本体が大きくないと熱がこもってしまいます。それに、小さめだと埃がつまってしまって寿命が短くなったりしてしまいます。
加えて、これまで何百台ものゲーミングパソコンを見てきて、大きめのものの方が価格に対して非常に高性能なスペックを保有している傾向にありましたので、スペースさえ許せば、なるべく大きめのものが良いです。
4.オールSSD構成にしない
パソコンには大きなデータを保存するための「ストレージ」というパーツがあります。最近ではディスクレスで高速データ通信を可能とする「SSD」がかなり普及してきていて、中にはSSDだけ搭載されているパソコンもあります。
ですがゲーミングパソコンにおいてはオールSSD構成にするのはおすすめしません。
基本的にゲームデータというのは写真等に比べて非常に大きなサイズになってしまいます。何個ものゲームをプレイするとしたら、それなりの容量が必要です。予算がかなり高くて、何TBものSSDを搭載する予定なら良いのですが、中途半端に1TBくらいの容量のSSDのみの構成にしてしまうと、SSDの特性上、残量が少なくなってきたときにデータ転送速度が遅くなってしまったりします。
なので、SSDとは別にゲームデータ保存用のHDDを設けるべきです。それに、ゲームのロード時間は多少変わるかもしれませんが、HDDからSSDにしたところでゲームプレイ自体はほとんど変化がありません。それよりも重要なのはネット回線です。
2TB以上のSSDは非常に高値になってくるので、私的におすすめなストレージ構成は「240GB SSD(OS用) + 2TB HDD(ゲームデータ用)」という構成です。
5.信頼性・耐久性を重視する
eスポーツ用ゲーミングパソコンは、先ほども説明した通り大きな負荷に耐える高い耐久性と、安定した動作が求められます。
そこで、ある程度信頼のおけるメーカーからの購入をおすすめします。大手メーカーのパソコンは若干高いイメージではありますが、その分手厚いサポートを受けられる傾向にありますし、安定して動作してくれることが多いです。
それに、大手メーカーのパソコンにはたくさんの消費者レビューがありますので、安心して購入できるかと思います。
6.3年程度使うことを考える
本気でeスポーツをしたいなら、新しいパソコンを購入したあと3年経ったらまた新しいパソコンを購入しましょう。スペックにもよりますが、ゲーミングパソコンはおよそ3年経つと何かしらの不具合が出たり性能不足に悩まれることが多くなってきます。それに、古いパーツを使い続けているとエネルギー効率の悪さから電気代が高くなったり、やたら発熱してしまったりします。
どれくらいeスポーツに力をいれるかにもよりますが、基本的にはもって2,3年という認識でいきましょう。
そういう意識をもってパソコン選びを行うことが大切です。
おすすめのeスポーツ用デスクトップパソコン
それではこれらをふまえて私がおすすめするゲーミングデスクトップパソコンを紹介します。こういうのって普通いくつかのパソコンを提案したりすると思いますが、私がおすすめするのは選びに選んだ厳選1選です。
コストパフォーマンス・信頼性・安定性・拡張性等に優れている私がおすすめするゲーミングパソコンはこちらです。
LEVEL-R040-i7K-VWA [Windows 10 Home]

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LEVEL-R040-i7K-VWA [Windows 10 Home] | 評価(10段階) | |
---|---|---|
CPU | Corei7-9700K | 8(かなり良い) |
メインメモリ | 8GB x 2(空きスロット2) | 8(かなり良い) |
ストレージ | 480GB SSD | 8(かなり良い) |
2nd ストレージ | 2TB(2,000GB) HDD | 8(かなり良い) |
マザーボード | Intel Z390 | 10(最強) |
電源 | 700W 80 + BRONZE | 8(かなり良い) |
グラフィックボード | RTX 2080 SUPER 8GB GDDR6 | 10(モンスター) |
サイズ | ミドルタワー | ちょうど良い |
価格 | 188,980円 | コスパ良好 |
上のような仕様になっています。
ゲーミングパソコンにおいてCPUの性能は重要になってきますが、一番重要なのはグラフィックボードとのバランスがとれていることです。CPU界ではCorei9が最高級ではありますが、正直ゲームプレイにおいてCorei7とCorei9の差はほとんどありません。グラフィックボードがしっかりしていない場合は差が出てきますが、このパソコンのようにRTX 2080 SUPERくらいの高性能グラフィックボードになりますとCPUの性能はほとんど影響してきません。そしてこのCorei7-9700KとRTX 2080 SUPERの相性は非常に良いです。
そしてメインメモリにつきましては、一般的に32GB程度あれば十分です。規定では16GBですが、オプションで32GBにすることも可能ですし、2つスロットが空いているので自分で増設することもできます。
ストレージは先ほど説明した構成と同じようになっていて、非常に使い勝手が良いです。
700W電源を搭載しているので各種パーツへの電力供給に困ることはありません。そして80Plus BRONZE認証をうけている高品質の電源ですので電気代の節約にもなります。
ゲーミングパソコンで一番重要ともいえるグラフィックボードについては、Nvidiaの現状最強モデル「RTX 2080 SUPER」です。フルHDでのゲームプレイだったら最新のゲームを全部快適にプレイすることができますし、4K解像度でのゲームプレイも快適にできるでしょう。
そして本体サイズはミドルタワーサイズになっており、大きすぎず小さすぎない、バランスのとれたサイズになっています。ミドルタワーケースなのである程度拡張性も確保されています。
最新のCorei7とRTX 2080 SUPERグラフィックボードを搭載してこのお値段です。普通は20万、いや30万円に乗っかっても良いくらいの構成ですが、まさかの10万円台で手に入っちゃいます。
iiyamaは信頼のおけるメーカーですが、他にもコストパフォーマンスが高いパソコンをいくつも生産しています。そんな中から選び抜いた、eスポーツにとって最適なパソコンがこちらでした。