Chromebookという存在自体はここ最近でできたものではないと思います。結構前から存在し、Windowsに比べて軽いだとか安いだとかコンパクトだとか言われてきました。
そしてこの度、そんなChromebook用に、Googleが新たなARMベースのチップを開発しているという噂が流れましたので紹介していきます。
この記事を1文で説明すると
- Googleが開発しているARMベースの独自チップは将来的にChromebookやPixelスマートフォンに搭載されていく可能性が高い
Googleが開発しているARMチップとは
ここで焦点を当てていきたいのは、新型のChromebookというよりはGoogleが独自に開発しているARMチップです。 AppleもMacBook用に独自のARMチップ(Aシリーズベース)を開発していると言われているので、独自チップブームが来ているのでしょうか。
コードネーム「Whitechapel」
そしてGoogleが開発している独自チップのコードネームは「Whitechapel」です。あくまでもこれから紹介するのは噂情報ですので信ぴょう性はあまり高くないですが、どうやらGoogleはこのチップをSamsungと協力して設計したようです。 完全に独自チップというわけでもないですね。しかし実はAppleのiPhone等に搭載されている「Aシリーズチップ」についてもSamsungは製造しています。
そのためGoogleの独自チップもAppleのAシリーズチップや、SamsungがGalaxyシリーズ等に搭載しているExynosチップ等に似るのかもしれません。そもそもすべてARMアーキテクチャを用いているので似るのは無理ないですが。
[dic term=”ARMアーキテクチャ”]
8コア + α
このGoogle独自チップには8コアのARMプロセッサに加えて、Googleの機械学習テクノロジー向けに最適化されたチップも含まれるそうです。これはAppleのAシリーズも同じで、顔認証などの処理を効率よく行うための、機械学習処理に特化したコアが搭載されていますね。
やはり通常のARMコアでは機械学習処理を行うことは難しいのでしょう。
搭載される製品
Chromebook
タイトル通り、この独自チップはChromebookに搭載されるようです。Chromebookといっても今やいろんな会社が製造していますが、おそらくGoogleが生産する独自のChromebookに搭載されることになるのでしょう。
Windows OSとARMアーキテクチャのチップは何かと相性が悪い、というかARMアーキテクチャを想定して作られてはいませんが、Chromebookに搭載されているChrome OSなら相性が良いかもしれません。
Chromebookはパソコンとしても有能ではありますが、やはりモバイル端末のような使い心地ですので、そもそものOSがARMとの相性が良いでしょう。
ただ、独自チップが開発できたという報告もまだありませんので、ARMベースのChromebookがいつ登場するのかは定かではありません。
Pixelスマートフォン
実はこのチップは将来的にGoogleのスマートフォンシリーズ「Pixel」にも搭載されると言われています。Googleは現在Qualcomm社のARMベースチップ「Snapdragon」チップ等を採用していますが、やはりPixelをよりGoogleの思い通りに開発するには独自チップを搭載するほかありません。
独自の機械学習専用コアを設けることでPixelのモーションセンサや顔認証などの諸機能をより効率的に処理することができるかもしれませんし、独自チップを採用することでコストを抑えることができるかもしれません。 AppleがMacBookに独自チップを搭載しようとしているのもそのためですね。 ただ、搭載されるのがPixel 6なのか7なのかそれ以降なのかもよくわかりませんし、搭載されない可能性もあります。
そしてAppleがMacBookにARMベースの独自チップを搭載し、GoogleがChromebookにARMベースの独自チップを搭載しようものならば、両者が対立することは不可避でしょうか。
どちらも独自チップを搭載している分クセを出すことができると思いますので、一体両者にどのような違いが表れるのか、そしてどのように競合するのか注目ですね。