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GeForce NOWベータ版を徹底レビュー【超高性能】

最終更新日:

以前に当サイトで、Nvidiaのクラウドサービス「GeForce NOW」のベータテストについて発表されたことをお知らせしました。

「GeForce Now」日本でもベータテスト開始【クラウド型ゲーミング】

当時私も申し込みましたが、あいにく落選しました。しかしこの度、空サーバーが出たということで特別にベータテストに参加させてもらいましたので、レビューしていきたいと思います。

 

 

この記事を2文で説明すると

  • GeForce NOWのサーバーは非常に高性能で、フルHD解像度ならどんなに重たいゲームでも最高設定で快適にプレイすることができる
  • インターネット回線がしっかりしていないとサーバーの性能の足を引っ張ってしまうことになる(最低でも50Mb/sは欲しいところ)

GeForce NOWとは?

そもそもGeForce NOWとは何なのか、については以下の記事をご覧下さい。

GEFORCE NOWとはなんなのか?【世界一わかりやすく説明】

 

GeForce NOWのイメージ

簡単に説明すると、GeForce NOWとはプレイヤーのパソコン本体でゲームの処理を行うのではなく、インターネットを通してNvidiaが持っている専用の高性能サーバーでゲームの処理を行ってくれるサービスです。

つまり、プレイヤーのパソコンの性能に関係なく、高性能のパソコンを使っているかのような快適ゲーミングライフを送ることができるということです。

ここで一つだけ、重要になってくるのはインターネットの回線速度です。マウスを動かしたらそのコントロール情報がインターネットを通じてサーバーに届き、そしてサーバー上で処理してその結果(映像)をインターネットを通してプレイヤーのパソコンに送ってくれるわけですから、インターネット回線がしっかりしていないとサーバーの高性能さを活かすことはできません

 

また、今回ベータテストで分かったのですが、イメージとしてはこのGeForce NOWは、どこか遠くにあるWindowsパソコンを遠隔操作(リモートデスクトップ)している感じです。 ※実際に仕組みもそうです

 

 

GeForce NOWの導入

現時点ではベータテストが許可されているアカウントにログインすれば、専用のアプリケーションをダウンロードしてテストを行うことができます。

 

専用アプリケーションの導入画面

 

ここからプラットフォームを選んでダウンロードをし、起動するだけでGeForce NOWを始めることができます。

 

Windows 10でテスト

メインはこちらになりますが、まずはWindows 10でテストしました。

専用アプリをインストールして開いたら次のような画面が表示されました。

 

GeForce NOWを開いた時の画面

 

右上に「ログイン」と表示されているので、GeForce NOWを開いてからもログイン作業を行う必要があるみたいです。この時にベータテストができるアカウントでないとプレイできないようです。

と、手順通りに進んでいると以下のような画面が出てきました。

 

ネットワークテスト

このネットワークテストというのは、サーバーのネットワーク速度ではなく、私が使っているパソコンのインターネット速度のことを言っています。つまり私の回線がしっかりしていなくて、快適にゲームをプレイできないかもしれないという警告ですね。 先ほども説明した通り、こんな感じでGeForce NOWではインターネット速度が重視されています

回線があまりに悪いと他のプレイヤーに迷惑をかけてしまうこともなくは無いのでここではじかれるかと思いましたが、「続行」をクリックしたら普通にテストを継続できました。

 

 

設定画面

 

設定画面を開くと上のようになっていて、GeForce NOWのバージョンとサーバーの情報、それからストリーミングの品質のオプションが載っていました。

サーバーは「JP EAST」なので東日本にあります。のちに調べたところ、どうやら東京にあるようです。

そしてストリーミングの品質ですが、インターネット回線がしっかりしていないということで「バランス」を選択しました。この設定でモバイルデータの節約を図ることもできます。

 

 

 

 

ゲームの導入

GeForce NOWのインスタンス上ではSteamやEpic Gameなど有名どころのゲームランチャーを使うことができるので、数多くのゲームをプレイすることができます。 そしてSteamにはあらかじめ作っておいたアカウントでログインしました。

ただここで注意しなければならないのは、GeForce NOWでログインするというのはつまり、どこにあるかよくわからないWindowsパソコンで自分のアカウントにログインをするということですので、必ずしも安全とは言えないということです。Nvidiaのことですからまさか悪用するとは思いませんが。

 

導入画面

Steamのゲームランチャーを利用することができますが、ゲームの検索はGeForce NOW上で行います。そしてこの画面で「プレイ」をクリックすると、ここで初めてインスタンス(サーバー)に接続されます。上の画面では「フォートナイト」になっていますが、最初は「Destiny 2」をプレイしてみました。

 

 

ここでSteamのゲームランチャーが起動し、そこから「プレイ」をクリックすることでゲームを始めることができます。この時にSteam上で他のゲームを検索することもできるようですが、プレイすることはできません。 今の場合「Destiny 2」のために開かれたSteamランチャーだからです。

つまり、ゲームプレイでは必ずGeForce NOWのランチャーを介する必要があります。

 

 

Destiny 2

 

そしてプレイしてみた動画が以下の通りです。

 

フルHD(1080p)でプレイ

 

Destiny 2どころかパソコンでFPSゲーム自体そこまでプレイしたことが無いのでグダグダな操作ではありますが、グラフィック等が非常にきれいで、夢中になって遊べました

先ほどインターネット回線の警告が出たので心配はしていたのですが、結果的に回線の遅さはあまり気になりませんでした。

ただ、若干音が途切れたり画面が乱れる等の症状は見られましたね。

 

 

 

 

Fortnite

 

大人気のFPS「フォートナイト」もテストプレイしてみました。

 

フルHD(1080p)でプレイ

 

こちらについてもあまりプレイしたことが無いのでグダグダすぎですが、問題なくプレイできました。ただ、途中急に解像度が落とされたりしていますね。これは回線の問題だと思います。

上の方にフレームレートを表示していますが、おおむね60fps程度出ています。ちなみに上の動画はパフォーマンス向上のために30fpsで撮影しました。

 

 

Androidでテスト

Androidスマートフォンでもプレイすることができるということで、試しに私が持っている「ASUS Zenfone 4 Max」(Android 8)でプレイしてみました。

このスマートフォンの性能はiPhone 7の半分程度なのでゲームアプリを動作させるのは困難ですが、やはりGeForce NOWでは本体の性能はほぼ関係ないため、かなり快適にプレイすることができました。

 

HD(720p)でプレイ

この動画はスマートフォンを直撮りしているので自分の声も入っています。親が近くにいるのでめちゃくちゃボソボソ声で聞き取りにくくなっていますがご了承ください。

こちらでも試しにFortniteをプレイしましたが、画面上で疑似ゲームパッドを使うことができ、スマートフォンをFPSゲームのコントローラーとして使うことができました。私はスマートフォンでのゲームプレイは慣れていないので何とも言えませんが、たぶんスマートフォンでのゲームプレイに慣れている人ならかなり快適にプレイできると思います。

ただし、後日データ使用量を測ってみたところ、Destiny 2のチュートリアル(20分程度)を終わらせるのに700 MB程度使ったので注意が必要ですね。

 

データ使用量

iMacでテスト

同様にして私が持っているiMacでもGeForce NOWを試してみましたが、非常に快適に動作しました。また、レイトレーシングの恩恵を受けているのか、非常にきれいな描写になっていました。

 

iMacでGeForce NOWの「Destiny 2」をプレイ

GeForce NOWサーバーの性能

以上の検証でGeForce NOWサーバーのある程度の性能はわかってもらえたと思いますが、もう少し深堀してみます。以前にGeForce NOWのサーバーの性能を紹介する記事を作りましたが、今回は更に詳しい情報を入手することができました。

 

 

CPU

こちらはSteamのランチャーの機能を使ってハードウェアの仕様を表示させたものです。Xenは仮想サーバーの会社ですね。

CPUはIntelのCC150というもので、少なくとも市場で手に入るものではありません。

しかし、ファミリー・モデル・ステッピングがIntel Corei9-9900Kと同じなので、Corei9-9900Kが搭載されていると考えても良さそうです。

Corei9-9900Kは最高峰のCPUなので文句なしといった感じですが、このインスタンスで利用できる(仮想上の)コア数は4コア4スレッドです。

また、クロック速度(動作周波数)もCorei9-9900Kよりは低いです。

しかしゲームプレイにおいては十分すぎるくらいの性能でしょう。

 

 

GPU(グラフィックボード)

 

そしてゲームプレイにおいて特に重要になってくる「グラフィックボード」ですが、こちらはNvidiaのリアルタイムレイトレーシングをサポートしているものが積まれていました。

 

その名も「RTX T10-8」で、こちらも市場では入手できなものとなっています。このデバイスID「1E37」は製品で存在しているものではありませんが、RTX 2080 Tiが一番近くなっていますVRAMも8GBもありますので、かなり高性能なグラフィックボードといえるでしょう。フルHDどころか、4Kゲームまで楽しめると思います。

 

 

 

 

 

メインメモリ

 

どうやら一つのインスタンスに割り当てられているメインメモリは7GB程度のようです。

4Kゲームにおいては多少不足感はありますが、その分グラフィックボードのVRAMが大容量になっているのであまり問題はないと思います。

 

 

インターネット速度

基本的にはゲームしかプレイできないようになっていましたが、少し特殊な方法を使ったらGoogleを利用することもできました。そしてインターネットの速度を測定しました。

ここでは私のパソコンと比較してみます。

 

インターネット速度の違い

 

私のパソコンが低すぎるってのはありますが、にしてもGeForce NOWのスコアは高いですね。 ダウンロード速度がちょうど1Gb程度出ています。おそらくこの速度が出ていればサーバーのインターネット回線が何かの足を引っ張るということはまずないでしょう。

 

ちなみにYoutubeを視聴することもできました。

GeForce NOWでYoutubeを見る

最後に

レビューは以上になります。私は普段あまりゲームをプレイしないのでこの高性能サーバーでゲームをプレイすることができる喜びをあまり味わうことはできませんでしたが、ゲームが大好きだけどパソコンの性能が低くて… という人がこのサービスを利用したらものすごく感動すると思います。

また、スマートフォンでもパソコン版と同じようにGeForce NOWを実行することができるので、スマートフォンでパソコン版のゲームをプレイすることだってできます。 そのため、更にスマートフォンでできるゲームの幅が広がることでしょう。

GeForce Nowの事前登録の方法については以下の記事をご覧ください。

GeForce NOWとは? 事前登録の方法まで徹底解説【クラウドゲーミング】

 

 

レビュー動画

GeForce Nowレビューの動画版も作成しましたので是非ご覧ください。

 


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