ついにAmazonから新型のFire HDタブレット「Fire HD 8(第10世代)」が発表されました。Fire HDタブレットの最大の特徴は何といってもその安さです。今回登場したモデルも相当安いわけですが、前モデルからどのように進化したのでしょうか?
この記事では8インチモデルにおける前モデル(第8世代)と徹底比較していきます。
ズバリ! 新型Fire HD 8の前モデルからの進化とは?
- 第10世代Fire HD 8インチモデルは前世代よりもカラーバリエーションが増え、全体的に性能が向上し、64GBストレージも選べるようになったのにもかかわらず価格はそのまま
第8世代と第10世代を比較
Fire HDタブレットは少々複雑になっていて、いくつかのシリーズが存在します。新型10インチモデル(第9世代)なんかは結構最近登場しましたが、ディスプレイサイズが10インチとなっているので実質今回の8インチ 第10世代の前モデルではありません。
そのため、実質的な前モデルは第8世代の 8インチモデルになります。つまりここでは2018年のものと比較していきます。
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第10世代 8インチモデルについてはより進化した「Plus」モデルも存在しますので、この3モデルを見ていきましょう。
カラー
カラーバリエーションについては第8世代ではブラックのみだったのに対して新型ではブラック、ブルー、ホワイトの三色となりました。そしてPlusモデルについてはスレートのみとなります。スレートというのは濃い目の灰色って感じで、Appleのスペースグレイに近い色となっています。 よくある、スタンダードモデルが多色構成、上位モデルは少ない色構成というスタイルですね。
ちなみに今回登場したキッズモデルについては本体色はブラックで、カバーにブルー、パープル、ピンクのカラーバリエーションがあります。
ディスプレイ
ディスプレイについては解像度が変わらないので密度も全く変わっていません。189 ppiですので高密度認定されている「Retinaディスプレイ」に近い密度となっています。 一般的なパソコン用モニターの密度が100 ppi弱ですので、読書などの文字が多い場合でも滑らかに表示することができるでしょう。
また、ディスプレイ方式はIPSですので視野角が広く、大人数で見るのにも適していると言えます。
性能
タブレットの性能を左右するのはCPUやGPUなどの処理パーツになりますが、第10世代ではCPUの動作周波数が上昇し、最大で30%程度高いパフォーマンスを発揮することができるようになりました。
[dic term=”CPU”]
メインメモリ
重たい作業を行う場合なんかはメインメモリの容量も大いに性能に関わってきます。無印モデルについても1.5 GBから2 GBにアップグレードされ、Plusモデルについては3 GBとなりました。
そのため、並列的な処理が比較的多くなってきた最近のアプリもサクサク動作させることができるでしょう。
ストレージ
ストレージ容量もアップグレードされました。前世代では16 GB / 32 GBしか選べなかったのに対して、第10世代では64 GBオプションが登場しました。(キッズモデルは32 GB) あまり使わない人は32 GBで十分だと思いますが、アプリをたくさん入れる人にとって64 GBオプションは必須になってくるでしょう。これで外付けのMicro SDに頼らずに済みそうです。
また、外付けSDカードについては前モデルよりも二倍以上の容量のものが取り付けられるようになっています。最大で1TBまで対応しているのでMicroSDと内部ストレージを組み合わせればもう容量で困ることは無いでしょう。
カメラ
カメラについては変わっていません。200万画素ですのでiPad等のタブレットと比較すると非常に低性能となっていますが、一般的なノートPCに搭載されているWebカメラは100万画素程度ですので、パソコン等と同じようにビデオチャット程度なら十分楽しむことができるでしょう。
端子
接続端子については、USBの形状がMicro-BからType-Cに変わりました。Type-Cはいろんなデバイスで採用されている形状ですので、充電ケーブルの使いまわしができそうです。ただしこのUSB Type-CポートではUSB 2.0(3.0ではない)通信が利用可能となっていて、パソコン等のUSB Type-Cにありがちな画面出力機能やThunderbolt 3通信等を行うことはできません。
また、PlusについてはUSB端子から最大で9Wの急速充電を行うことができます。Fire HD自体そこまで大容量のバッテリーを搭載しているわけではないのでこれくらいの電力で十分でしょう。また、Plusのみワイヤレス充電をサポートしています。ただしワイヤレス充電用のスタンドは付属されていないので自分でそろえる必要があります。
持ち時間
持ち時間は第8世代から第10世代にかけて2時間も長くなりました。CPUが新しくなったことで電力効率が高くなったことも起因していると考えられますが、おそらくバッテリー容量も増えたのでしょう。低価格タブレットにしてiPad並みの持ち時間を実現していますので非常に優秀ですね。
ただし激しい使い方をした場合は短くなりますのでご注意ください。
無線通信
Fire HDタブレットはWi-Fi、Bluetooth無線通信をサポートしていますが、Wi-Fiについては4世代のものから5世代のものにアップグレードされました。
現在世界で最も使われているWi-FiがWi-Fi 5だと考えられますので、低価格タブレットとは言えどもインターネット通信は並みにこなすことができます。
サイズ・重量
薄さは変わりませんが、本体の縦横比が若干変わりました。前世代よりも若干正方形に近づいた感じでしょう。そして少しだけ軽くなりました。
価格
価格については以下の通りです。
ストレージ | 16 GB | 32 GB | 64 GB |
---|---|---|---|
第8世代 | 8,980円 | 10,980円 | — |
第10世代 | — | 9,980円 | 11,980円 |
第10世代 Plus | — | 11,980円 | 13,980円 |
第10世代キッズ | — | 14,980円 | — |
このようになっています。第10世代では性能が高くなってストレージも倍増したのにもかかわらず第8世代とほぼ同じ値段となっています。16GBのストレージ差は1,000円と見積もることができるので、同価格という認識で良さそうです。
まさかの1万円切です。性能が若干高くなっているPlusモデルについても良心的な価格となっていて、1万5千円以内でてにはいります。 ただ、キッズモデルについては本体の仕様は無印モデル(Plusではない)と全く同じですが、カバーやその他の機能が高くついたのか、Plusモデルよりも高くなっています。
ちなみにPlusモデルについては6月13日までに購入するとKindle Unlimitedを2ヶ月間無料で体験することのできるクーポンが提供されます。無印とPlusの価格差があまりないことを考えると、Plusの方がお得かもしれませんね。
ここまで安いと心配になってしまいますが、Amazonはデバイスではあまり収益を得ず、デバイス上で利用できる書籍などのコンテンツで主に収益を得ようという作戦ですので高品質でも安く提供することができるそうです。
安くなっているのは低価格のパーツを使っているわけではなく、自社が得る利益をカットしているということですね。 OSは専用のFire OSとなっていますが、多くのAndroidアプリを利用することができるのでAmazonのサービスに興味が無い方でもおすすめです。
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基本的には無印モデルで良いかと思いますが、ワイヤレス充電に興味がある人、高速充電をしたい人、より重たい作業を行う人はPlusの方が良いですね。