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AMDがRX-5500シリーズを発表【GTX-1650に対抗】

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7月に第三世代Ryzen CPUと同時に新しい「Navi」アーキテクチャを用いた「RX 5700」シリーズのグラフィックボードがAMDから発売されました。

そしてこの度、他のRX 5000シリーズとして「RX 5500」が発表されたので紹介します。名の通り、RX 5500はRX 5700よりも性能は控えめで、より安く消費者に提供できる「エントリーモデル」として登場します。

この記事を2行で説明すると

  • AMDからRX 5500が発表された。
  • 補助電源なし説が濃厚だが、パフォーマンスとしてはGTX 1660並となっている。

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RX 5500の仕様をGTX 1650と比べてみる

まず最初に発表された分の仕様を、対抗意識を持っているであろうNvidia社のGTX 1650と比較してみましょう。

現時点で発売されているもう一つのNaviシリーズの「RX-5700」の仕様も載せます。

比較項目GTX-1650RX-5500RX-5700
アーキテクチャ12nm Turing7nm Navi 147nm Navi 10
コア数8961408(22CU)2304(36CU)
ブーストクロック1665MHz1845MHz1725MHz
メモリGDDR5 4GBGDDR6 4GBGDDR6 8GB
インターフェイスPCI-e 3.0PCI-e 4.0PCI-e 4.0
TDP75W110W185W
補助電源不要8pin x 16pin x 1 ,8pin x 1
市場価格目安17,000円25,000円*45,000円

*=予想

現時点では以上のようになります。

アーキテクチャについてはNavi 14が用いられます。

そしてまだ発表されていませんが、RX 5800シリーズなどにNavi 12が用いられるという可能性が高いみたいです。

何がともあれプロセスは7nmとなっています。ちなみにNvidiaは来年の半ばに7nmプロセスを用いた新しいハイエンドグラフィックボードを投入するみたいです。

コア数が多いのはAMDグラフィックボードの特徴ですが、RX-5700からだいぶ減少して1408コアとなっています。

ですがクロック数はRX-5700シリーズを上回り、かなり高めになっています。

コア数を少なくし、ダイのサイズを小さくしたところでクロック数を引き上げることによってより電力効率の良いパフォーマンスを実現できるようにしているのでしょうか。

そしてメモリとしてはGDDR6を採用していて、4GBとなっています。実はRX-5500にも「XT」モデルがあって、RX-5500XTはGDDR6 8GBとなっています。

XTとの違いはそれ以外はありません。

そしてTDPなのですが、GTX-1650自体が「低性能・低消費電力、補助電源いらず」といった形になっているので、対抗するRX-5500も補助電源不要レベルの消費電力になるかと思われましたが、そうではなく補助電源として8pinが一つ必要になるみたいです。

マザーボードがスロットを通してカードに供給できる最大の電力は75Wとなっていますが、RX-5500はTDP 110Wなのでギリギリ補助電源が必要となります。

その点若干使い勝手が悪くなってしまうかと思います。

そして価格の目安ですが、GTX-1650よりは高価になると考えられます。Navi 10を用いたRX-5700シリーズが4万円を下回らないのを考えると、RX-5500の市場価格としては2万円は超えてくるでしょう。

しかしこの後紹介する、RX-5500のパフォーマンスについて考慮するとこの価格でも頷けるでしょう。

ちなみに発売日はまだ明かされていませんが、今年中にはなるだろうと考えられます。

RX 5500の性能をGTX 1650と比べてみる

GTX 1650と性能を比較した情報も発表されているため、紹介したいと思います。

Chart by Visualizer

以上の表は発表された情報から平均的な性能を読み取り、RX-5700などの傾向を読み取って算出したスコアをPassmark値を基に比べたものです。

今の時代では、このスコアが1万を超えてくると最新のフルHD 3Dゲームでも快適にプレイできるくらいの性能目安です。

RX-5500はギリギリ1万に到達し、GTX-1650に比べるとだいぶ性能が高くなっています。

この値は、GTX-1650の上位モデルである「GTX-1660」に近い値となっていて、ローエンドでありながらミドルレンジパフォーマンスを発揮しています。

というか、もしかするとミドルレンジの位置付けなのかもしれません。

RX 480との比較も行われていたみたいなので、もしかするとRX 480の後継といった位置付けなのかもしれません。そうすると型番的にややこしくなりますが。

そしてNvidiaの前世代ミドルレンジ「GTX 1060」の性能をも上回る形で、GTX 1060のTDPが120Wなのに対してRX-5500は110Wに抑えられているのでワットパフォーマンスが非常に高いことになります。

ですがGTX 1060は3万円弱で手に入るのでコストパフォーマンス的にはあまり変わらないかもしれません。

このような性能を発揮できる理由としては、やはりGDDR6メモリの採用も関係してくるでしょう。

メモリ速度が速くなることによって3Dゲームや高解像度時のパフォーマンスを高めることができます。

どれくらいのサイズになる?デザインは?

気になってくるのはデザインについてです。デザインについて下のイメージ図ようになるようです。

イメージとしてはまさにGTX 1650のようになるでしょう。

そして、そのTDPの低さから、冷却ファンについても1つで十分となるでしょう。


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