以前にSonyから新しいゲーム機として「PS5」が発表され、デザインや内部仕様は見違えるほど進化しました。 ですがその一方で、従来のPlayStationゲーム機シリーズとはまた別に、「スティック型のPlayStation」について噂されてきています。 この記事ではそんな、通称「PlayStation Stick」についての噂情報を紹介していきます。
この記事を1文で説明すると
- PlayStation Stick(仮称)は従来のプレステシリーズとは異なり、スティック状でコンパクトな本体を持ち、主なゲーム処理はインターネットを通じてクラウド上で行うというシステムになる可能性が高い
従来のPlayStation
冒頭にて、「スティック型」のプレイステーションが登場すると説明しましたが、では従来のプレイステーションシリーズゲーム機はどのようなデザインになっているのでしょうか。
こちらはPlayStation 5になります。この本体の中にあらゆる処理装置や記憶装置が取り付けられていて、大容量のゲームを蓄えることができる上に高性能な処理装置のおかげで本体だけで様々なゲームの処理を行うことができます。 PS5の特徴については以下の記事をご覧ください。
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そしてゲーム機本体にはパソコンのようにUSB端子があるなどして、自分で記憶装置などを拡張することができます。映像出力端子が備わっていて、テレビ等につなげばすぐに遊ぶことができます。
また、本体に処理装置が搭載されているのでオフライン、つまりインターネットに接続しない状態でもゲームを楽しむことができます。
従来のプレイステーションゲーム機の仕組みとしては以下の通りです。
ごく一般的な家庭用ゲーム機といった感じで、先ほど説明したようにゲーム機本体にすべての処理装置が詰まっていて、基本的にすべての処理をローカルで行います。 そしてオンラインゲーム等ではマップなどのゲームデータをインターネットを通じてやり取りします。
PlayStation Stickの特徴
それでは続いて、現在噂されているスティック型のゲーム機「PS Stick」について紹介します。
もちろんすべての噂上の話になりますが、現在噂されているPS Stickとしては上の写真のような見た目をしているとのことです。
スティック型パソコンのような見た目になっていて、本体についているHDMI端子等で直接モニターに合体します。HDMI端子の大きさと比べたらよくわかりますが、非常にコンパクトです。
そしてこのスティック型のゲーム機は、従来の他のゲーム機のように大容量の記憶装置や高性能な処理装置を持たず、必要最低限度のパーツしか保有しません。といってもそれらのパーツではとてもゲーム処理を行うことはできず、ゲーム処理の大部分をインターネットを通じてクラウド上で行うというシステムになっています。
イメージとしては以上のような感じで、モニターに直接接続しつつ、インターネット上にあるサーバーをフル活用します。そしてリアルタイムで専用サーバーとやり取りを行い、結果的にPS5並みの性能を手に入れることができるだろうとのことです。 この時、インターネットを通じて送受信するデータはマップなどのゲームデータの他に、プレイヤーのコントロール情報や、高性能サーバー上で処理されたゲーム映像などになります。 そしてこれらのデータをやり取りすれば、後はダウンロードした映像をそのままモニターに出力するだけなのでスティック型の本体にはそこまで高性能な処理装置は必要ありません。
このシステムはNvidiaが提供する「GeForce Now」と似ていますね。
もちろんこのシステムを実現するには従来よりもよりしっかりとしたインターネット回線が必要ですし、データ通信量も多くなってしまいます。ですがインターネット通信が進化してきている時代なので、多くの過程でこのような形態でゲームを楽しむことができるでしょう。 実はPlayStationにはすでにクラウドゲームサービスは存在していて、「PS Now」という名前で知られています。 PS Nowでは、すべてのゲームではありませんが、ある程度のゲームをインターネットを通じてPS4やPS Vita、そしてWindows PCなどで楽しむことができるというサービスになります。
この時、インターネット上で主な処理が行われるので本体に大量のゲームデータをダウンロードする必要がない上に、プラットフォームにあまり依存しないのでWindows PCなどでも公正・公平に楽しむことができるというメリットがあります。
PS Stickの立ち位置
従来のPlayStationには、「PS4 Pro」や「PS4」など、いくつかの種類が存在します。それらの主な違いはハードウェアの仕様、つまり本体の性能になりますが、PS Stickの構想だと本体自体が高性能な処理装置を持つ意味がありませんので、立ち位置が良くわからなくなってきます。
そこで、このPS Stickにおいては本体を5万円くらいで購入して使い続けるというよりは、本体自体の価格を1万円程度に抑え、後はPS Nowを利用する要領でサブスクリプション契約を交わすというスタイルをとるだろうとのことです。
また、利用できるサーバーにもいくつかの種類があり、性能帯等を選ぶことができるようになる可能性が高いため、あまり重たいゲームをプレイしない人や低解像度でしかゲームをプレイしない人はより低価格で抑えることができます。 つまり自分に必要な性能をフレキシブルに利用することができるため、気軽に始めることができるでしょう。 そして契約内容によっては従来のPS5並みの性能を利用することができたり、現在噂されている「PS5 Pro」並みの性能を小型のスティックを通して利用することができる可能性も考えられます。