2019年の後半にAppleからはそれまでに存在していたMacbook Pro 15インチモデルのリメイク版として「Macbook Pro 16インチ」が発売されました。
15インチモデルに取って代わったわけですが、その際にグラフィック性能が向上したりキーボードが変更されるなどの進化を遂げました。一方でもう一つのMacbook Pro 13インチモデルについてはまだ新しいモデルが登場していません。そして最近新しいMacbook Pro 13インチモデルが噂されてきているので、この記事ではその情報を紹介したいと思います。
※2020年5月4日現在、ついに発表されました
瓦版ですが、以下の記事をどうぞ
【ついに登場】MacBook Pro 13インチ 2020年モデルの仕様を徹底解説
また、解説動画を作成しました。
ここから先はまだ発売されていなかったときの噂情報に過ぎないのでご注意ください。
この記事を2文で説明すると
- 2020年のMacbook Pro 13インチモデルには2019年の16インチモデルと同様にシザー式キーボード、物理ESCボタンなどが搭載され、CPUも最新のものに強化されると期待される
- 2020年の5月ごろに発売される見込み
Macbook Pro 13インチ 2020年モデルの特徴
ここでは予想される特徴について紹介していきます。
1.シザーキーボード採用
まず最初に、2020年のMacbook Pro 13インチモデルには「シザー式キーボード」が採用されるといわれています。これはほぼ確定です。
というのも、2015年頃からMacbook ProやAirに採用し始めた「バタフライキーボード」において、何世代も改善を重ねているのにも関わらず悪評のままなので、Appleは2019年のMacbook Pro 16インチモデルで「シザー式キーボード」を採用したためです。同様にして13インチモデルでもシザー式キーボードが採用されるでしょう。


パット見わかる通り、シザー式キーボードはバタフライキーボードよりも厚みがあり、より押し込んだ感があります。
薄型を重視するためにはバタフライキーボードの方が良いかもしれませんが、さすがにもろすぎるし使いにくすぎるということでシザー式キーボードを採用するようです。なお、結局シザー式キーボードを採用したことによってそこまで厚みは変わりません。
また、16インチモデルと同様にESCキーが物理キーになるでしょう。加えて、十字キーが逆T字型になるとも予想されます。
2.ミニLEDディスプレイの採用はなし?
2020年のMacbook ProはiPhoneよりも綺麗になるという話【ミニLED搭載】
この記事で紹介したように、2020年のMacbook Proには新しく「ミニLEDディスプレイ」が搭載される可能性が指摘されていました。しかしそれは、より上位の「16インチモデル」だけかもしれないと言われています。
というのも、ミニLEDディスプレイは非常にコストが高いため、Macbook Proの中では下位モデルとなる13インチモデルで採用するのは難しい上に16インチモデルとの差別化が図れないそうです。
それに、2020年の13インチモデルでミニLEDをサポートしてしまうと16インチよりも先にサポートしてしまうことになるでしょう。
そもそもいずれのモデルにも採用されず、まずはApple Watch等の小型デバイスから搭載されていくという説もありますね。
3.そもそも14インチになる
さんざん「13インチモデル」と話してから言うのもあれですが、そもそも2020年の13インチモデルは「14.1インチ」になるかもしれないと言われています。
というのも、2019年の16インチモデルは以前の15インチモデルのベゼル(ディスプレイの枠)を狭くし、若干本体サイズを大きくすることでよりスタイリッシュな16インチディスプレイを搭載することができました。


そして13インチモデルについても15インチモデルと同様にまだ伸びしろがあります。
ということで16インチモデルと同様にベゼルレスとなり、14.1インチを達成するかもしれません。ちなみに13インチモデルとは言っていますが実際のディスプレイサイズは13.3インチです。あと0.8インチ(2cm程度)で14インチモデルの名称を獲得することができます。しかしベゼルを狭くするだけで2cmも拡張することができるはずがありませんので、もし14.1インチになるのだとしたら本体サイズも多少大きくなるでしょう。
ただ、この記事ではややこしいので「13インチモデル」という名称のままいきます。
4.Intel第10世代プロセッサを搭載
発売時期はまだ不確かですが、時期的にIntelの第10世代プロセッサが搭載されるのは確かです。ただ、Intelの第10世代Coreシリーズと言っても「Icelake」と「Cometlake」の二つがあります。
特徴を簡単に説明すると
- Ice lake:10nmプロセス , 最高4コア8スレッド , 強化された内蔵グラフィックス
- Comet lake:14nmプロセス , 最高6コア12スレッド , 進化していない内蔵グラフィックス
となっています。
CPU性能自体はComet Lakeの方が比較的高めとなっていますが、多くのMacbook Proは内蔵グラフィック性能も重視されてきました。2019年モデルでは第八世代Coreiシリーズの中でも特に内蔵グラフィックスが強化されている「Corei5-8279U(Intel Iris Plus 655搭載)」や「Corei7-8569U(Iris Plus 655)」などのCPUが搭載されてきました。
これまでそもそもIris Plusグラフィックスを搭載しているのはごくわずかなCPUのみでした。ですが第十世代になってIce Lake CPUのほとんどはIris Plusグラフィックスを搭載しています。そのため、Macbook Pro 13インチモデルではより内蔵グラフィックスが強化されている「Ice Lake CPU」が採用されると考えられています。
そしてCPUの最高オプションは「Corei7-1068G7」になる見込みです。
なお、その型番は「Corei7-1068NG7」になることも指摘されています。
以下のツイートにてそのリーク情報が公開されています。
5.メインメモリオプションに32GBが追加される?
2019年モデルではメインメモリのオプションは16GBまでしか存在しません。どちらかというと廉価版となっている「Macbook Air」でも16GBまでのメインメモリオプションがあるということなので、現状はMacbook Airとの差があまりなくなってしまっています。 また、これまでに紹介したようにプロセッサの処理能力が向上すると期待されていますので、メインメモリオプションに32GBが加わると考えられています。
6.ストレージ最大4TB
最新の情報では、ストレージの最大オプションが4TBになると言われています。MacBook Air 2020年モデルの最大オプションが2TBになったことを考えると、確かに差別化を図るために4TBオプションまで拡張されるのは頷ける話です。
7.最新のWi-Fiをサポート
Intelの第10世代CPUを搭載するということは、同時に「Wi-Fi 6」のサポートを示していたりします。というのも、Intelの第10世代CPUはWi-Fi 6をサポートするようになったのが一つの大きな特徴になっているためです。また、iPhone 11でWi-Fi 6をサポートしたことからも、AppleがWi-Fi 6に対して前向きだということがうかがえるでしょう。
いつ発売される?
Appleからまだ正式に発表されているわけではないので具体的な発売日については不明ですが、最新の情報だと2020年の5月中に発売されるとのことです。
というかむしろ今日発表されるという噂もあります。