10月8日にSONYから新しいPlayStationの発表がありました。その名も「PlayStation5」。ですがまだ具体的な性能や価格はわかっていません。そこでこの記事では今の時点でわかっていることをまとめて、性能と価格を予想していきます。
この記事を2行で説明すると
- PS5はPS4と比べると総合的に2.5倍程度の性能上昇が期待される
- 価格については、来年の発売時点で安くても6万円くらいだろうと予想する
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今の時点でわかっている仕様
それではまず最初に、今の時点でわかっている仕様について紹介していきます。わかっていない面についてはちょっとした予想も交えて表記します。
そして、比較するためにPlayStation4の情報も載せます。
比較性能 | PlayStation 5 | PlayStation 4 |
---|---|---|
発売年 | 2020年 | 2014年 |
標準ストレージ | SSD | HDD |
CPUベースアーキテクチャ | Zen2 | Jaguar |
CPUプロセス | 7nm | 28nm |
CPUコア数スレッド数 | 8コア/16スレッド | 8コア/8スレッド |
GPUベースアーキテクチャ | RDNA 第2世代 | GCN 第1世代? |
GPUコンピュートユニット数 | 36CU | 18CU(1152コア) |
RAM/VRAM | GDDR6 16GB | GDDR5 8GB |
価格 | ?? | 39,980円(500GB) |
他にも、コントローラーが改良されたなどの話もありますが、あくまで今回はハードウェア的な面から考察していきます。
初期のPlayStation4が発売されたのは日本では2014年のことです。あれからもう5年も経っているわけですから、相当改良されたことでしょう。
これは有名な話ですが、PS5ではSSD(ソリッド・ステートドライブ)が標準搭載され、より機敏な動作を実現します。
SSDはHDDに比べて容量あたりのコストが高いですが、中でディスクが回っていない分、データへのアクセスがとても速く、ゲームのロード時間も大幅に短縮されます。
ちなみにPS4でも、自分で改造すればSSDを搭載することができました。
CPUについて
そしてCPU(コンピュータの頭脳)についてですが、パソコン業界で今年の7月に話題になった、AMD社の「第三世代Ryzen CPU」と同じアーキテクチャとなっています。
その特徴はなんといっても7nmプロセス(とても細い)を実現しているところで、低電力低発熱で高パフォーマンスを実現できる代物でした。
PlayStation4の28nmプロセスよりも4分の1細く、より質の良いアーキテクチャになっています。
そしてCPUのコア数スレッド数についてですが、PS5でも8コアCPUとなっています。
通常のデスクトップパソコン向けCPUのコアとは少し違う構造ですが、Zen2アーキテクチャの8コアといったら、Ryzen7-3700Xあたりが想像されます。
ですがおそらく実態としてはRyzen5-3600くらいをベースとし、クロックをダウンさせたりメモリコントローラを改造したりするのだと考えられます。
そして通常のPS4ではスレッド数も8でしたが、PS5では16スレッド、すなわちSMTをサポートしています。
これにより、よりマルチタスクパフォーマンスを高めることができるでしょう。これはVRゲームの処理についても意識していると思います。
性能についてですが、Zen2アーキテクチャの価格に対するパフォーマンスや特徴などを考慮した結果、PS4に比べると以下のようなパフォーマンスになる可能性が高いです。
Chart by Visualizer
25000という性能は、Zen2アーキテクチャのRyzen5-3600よりも若干低いスコアですが、それでもPlayStation用に最適化されますし、なにより価格が高くなってしまうので、これくらいの性能でしょう。
CPUの性能はそこまで直接的にゲーム性能に関わってこないので、あまり重視する必要はないのかもしれません。
ただし、一般的なデスクトップパソコンに比べるとCPUとGPUをゲーム用に効率的に使うという傾向があります。
そして、PS4に比べると2.5倍程度の性能上昇を実現するかもしれません。
(PS4の性能は、実際に測った人の結果や、CPUアーキテクチャを参考にしたものです)
また、CPUに配分される電力は多くて100Wといったところでしょう。
GPUについて
GPUはグラフィック処理を行うプロセッサで、3DゲームやVRゲームにおいては特に重要な役割となります。
PS4ではGCN(Graphics Core Next)の第1世代周辺がベースにされていて、具体的な製品名でいくとAMD Radeon HD 7870程度が近いGPUになるそうです。
そしてPS5ではこれまた、今年の7月に発売された「Radeon RX 5700」で採用された「RDNAアーキテクチャ(Navi 10等)」ではなく、次世代のRDNAアーキテクチャ「RDNA2」ベースのGPUが採用されると言われています。
また、64コアで一つのまとまりになっている「CU(コンピュートユニット)」の個数については、36基程度になるといわれています。
加えて、PS5のGPUではハードウェア・レイ・トレーシングをサポートするみたいです。これはRX-5700などではまだサポートされていない機能なので、より新しいテクノロジーを取り入れることになるのでしょう。
Chart by Visualizer
これらを考慮すると以上のような性能になると考えられます。
あくまで予想でしかないですが…
ただ、このような性能を気にしなくても、PS5用に発売されるゲームであればサクサク動くに決まっていますね。
RAM系統について
通常のパソコンでは、CPU用のRAMとして「DDR4」などの種類のメモリが使われますが、PlayStationシリーズは特殊なようで、グラフィック用メモリをCPUと共有して使う形になります。
ほんの一部DDRメモリモジュールが含まれているみたいですが、大部分はこの「GDDRメモリ」によってまかなわれます。
そしてPS4では「GDDR5 8GB」が採用されました。当時のVRAMとしてはそこそこ多いと思います。
そして、PS5では「RDNA」ベースのGPUを搭載するということで、GDDR6メモリが搭載される可能性が高いです。
容量についても16GBに増量するそうです。通常のパソコンと違ってDRAMは含まれていないので、ビデオメモリーの容量が重要になってくるわけですが、にしても少し多すぎる気がしますね。
価格はどうなる?
私の予想
標準モデルでSSD 500GBが採用されるとして、どれくらいの価格になるでしょうか。
Zen2ベースのCPU、それに加えてNaviベース(RDNA2)のGPU、Ultra HD Blu-rayドライブ、価格を構成する要素は色々ありますが、
あくまでも来年末に発売されることを考慮すると、
安くて60,000円くらいでしょう。
PS2,PS4などはかつて、最小モデルが4万円くらいで手に入ったものですが、PS5の仕様について考えると、明らかに性能に力を入れているような感じがしますので、どう考えても4万円ではおさまりません。
それに、PS5については家族に一台という感じではなく、もはやゲームマニアの方々が愛用するようなハイスペックゲーム機になりそうなので、価格も多少高くなると思われます。正直6万円で発売されたとしてもそこそこ安く感じます。
ちなみに「ハイスペック」といいましたが、実質的な処理性能としてはそこらへんで売っているそこそこ性能の良いゲーミングデスクトップパソコンを上回らないと思います。
うわさ
不確かな情報ですが、海外のサイトによるとPS5は$499≒55,000円から発売されるとのことです。
私は安くて6万円と予測しましたが、それよりも安いみたいです。Zen2ベースのCPUに加えてRDNA2ベースのグラフィック処理プロセッサを搭載するとのことですから幾ら何でも55,000円というのは安すぎる気がします。
でももしこの価格ならばかなり手に入りやすくなりますよね。
参考記事:https://www.wired.com/story/exclusive-playstation-5/
関連記事:PlayStation5でできるようになったこと【超高性能】
=余談=
完全に余談なんですけど、「PS5」と入力すると「S」と「5」がちょっと似てる感じがしてなんか見にくいですね…笑
なんかしっくりこないな、PlayStation5って書くと結構かっこよく感じるけど