ついにIntelがやりました。私は最近大学の授業とかで忙しくて今日も必死に課題とかやっていたわけですが、休憩時間にGoogle Newsを見ていたところ「Intel Core Ultra 9」という見慣れない文字が…
これまではIntel Core i9みたいな型番だったのですが、それが刷新され、ついにIntelのCPUシリーズ?というか命名規則が新しくなったのです。
今回は一体どのように新しくなったのか? これからどのような名前になるのかについて解説します。
この記事の要点
- IntelのCPUの命名規則が変わり、Core i5 14600 / Core i9 14900KからCore 5 14600 / Core Ultra 9 14900Kになる
- 第~世代Intel Coreのような世代数を記述する下りはなくなってしまう
- 新しくCore Ultra 5 / 7 / 9シリーズが登場する
- 2023年末(第14世代にあたる)Meteor Lakeシリーズからこの命名規則が実用される
何が変わったの?
なんか大げさに語っていますが、何が変わったのかというとCPUの名前だけです。前々から予告されていたことではあるのですが、ついにここ十年以上続いていた「Core i」という名前が廃止されることとなりました。
Core iシリーズからCoreシリーズへ
言われてみればCore i3の「i」ってなんだよって感じですが、ここ十年くらい全く違和感はなかったですね。 そして今回の大きな変更点としては、この「i」がなくなったということです。
ん? あ、すいません。記事のタイトルで今更誤字を見つけました。愛がなくなったのではなくてiがなくなったの間違いでした…汗
茶番はさておき、Core i3 / i5 / i7などと呼ばれていたCPUの名前に関しては、これからCore 3 / 5 / 7と呼ばれることになります。
Core 3といったら十年以上前にあった「Core 2 Duo / Quad」を思い出しますよね。私も一時期はCore 2 Quad CPUを愛用していましたね… あれは高校生の時だったかな。もうあの時は既に第8世代Core iシリーズとか登場していたのに、お金が無くて中古のCore 2 Quadパソコンを組み立ててた覚えがあります。
それはさておき、Core 3というネーミングは違和感はあるものの、個人的にわかりやすくて良いなと思います。AMDのRyzenシリーズに命名規則が近くなってるとか叩かれていたりしますが、まぁわかりやすさを求めたらこのような名前になってしまいますよね。
世代とかいう下りがなくなった
IntelのCPUを語る上で欠かせないのは「世代数」です。よくパソコンの仕様表とかにも「第xx世代 Intel Coreシリーズプロセッサー搭載」とか書いてありますよね。 CPUのことをあまり知らない人でも、この世代数が頭に書いてあることでなんとなくいつのCPUかを把握することができ、わかりやすかったです。
しかし今回の変更によって世代とかいう下りがなくなりました。
第14世代Core i5 14600という表記から、Core 5 14600に変わったということですね。 一応型番の「14」という部分が世代数を表しているのでいつのCPUなのかわからなくなったというわけではないですが、わかりにくくはなりましたね。
パソコン初心者の人にわかりにくい型番、、 愛がないですよね。
ただでさえ、めちゃくちゃ古いCPUをあたかも最新のCPUかのように紹介している中古パソコン販売店もある現状なのに、その上世代数を省くことになったらもう中古パソコン業者がやりたい放題ですよ。
「Core 7プロセッサ搭載!」と書かれて型番を書いてくれなかったら終わりです。
Core Ultraシリーズも
これまではメインストリーム(一般消費者向け)シリーズとしてCore iシリーズがあり、さらに上をいくマニア向けの超高性能シリーズとしてCore i9 10980XEなどのCPUがありました。Xシリーズですね。
このようなシリーズは今後、Core Ultraシリーズとして生まれ変わり、Core Ultra 9 14980X?のようなCPUが登場することになるとのことです。※型番は適当です。
そしてCoreシリーズではCore 7までしかなかったところを、Core UltraシリーズではCore Ultra 5からUltra 9までのラインナップを揃えるとのこと。
そうなるとCore 7とCore Ultra 5の違いっていったい何なんだって感じになりますけどね。
ここについては後程Intelから詳しく共有されるみたいですが、恐らくUltraシリーズにしかない特徴(内臓グラフィックスが高性能だとか?) があるということでしょう。単純にコア数が多いだけとか動作周波数が高いだけとか、オーバークロックが可能なだけという感じにはならなそうです。
具体的な型番はどうなる?
ここで疑問なのは具体的に型番はどうなっていくのかといったところですよね。
- 旧)Core i9 14900K / Core i5 14600
- 新)Core Ultra 9 14900K / Core 5 14600
といった感じになるようです。命名規則が変わるということで型番が第一世代のように「Core 5 1600」みたいになるのかと思いましたが、そういうことにもならないようです。そのため私が作った以前の記事は間違っていましたね
【第1世代】Intel Core Ultraシリーズの最新情報【Meteor Lake】
ここで型番までリセットされてしまったらこれまでの型番と競合してしまう恐れがあってややこしくなりますしね。そのため、型番の世代数の部分は受け継がれていくようです。
そしてUltraと非Ultraシリーズの型番の違いについてですが、Core 7 14700とCore Ultra 7 14700が同時に登場するなど、型番が重なるということにはならないでしょう。
また、これまで通りCore 5 14600 / Core 7 14600みたいに違うシリーズ間で型番を競合させるということにも絶対にならないと思いますので、型番だけで世代数やシリーズ(3/5/7/9)、あるいはオーバークロックが可能か(K付)などの特性まで特定できるようになるでしょう。
つまり型番自体の命名規則は特に変わらなそうという感じですね。
いつから登場するの?Core / Core Ultraシリーズ
それではこの新しくなったシリーズがいつから登場するのかといったところですが、Intel が2023年末に登場すると述べております。
つまりは第14世代モバイル向けCPUシリーズである「Meteor Lake CPU」からですね。
【第1世代】Intel Core Ultraシリーズの最新情報【Meteor Lake】
そしてデスクトップ向けについてですが、第14世代はMeteor Lakeではなく「Raptor Lake Refresh」たるものが登場するといわれていましたが、こちらの可能性は微妙になりました。
【Core i9-14900K】Intel第14世代デスクトップ向けCPUの最新情報【Raptor Lake Refresh】
登場するとしても型番はCore i9 14900Kという型番ではなくなりますし、型番がCore Ultra 9 14900Kになるとして、それが単なる第13世代Raptor Lakeシリーズに毛が生えたRefreshシリーズであるというようになることはあまりなさそうですよね。
参考記事:https://www.tomshardware.com/news/intels-new-core-ultra-branding-drops-the-i-looks-like-amds-ryzen
https://www.anandtech.com/show/18911/intel-new-core-branding-for-meteor-lake-no-i-new-ultra-tier
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