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【2023年最新】グラフィックボードの性能をおさらいしよう【GPUヒエラルキー】

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ハードウェアの進化は目まぐるしいものです。私がおよそ一年間、BableTechを更新してないうちに新しいグラフィックボード(GPU)やCPUが次々と登場し、もう私の知らない世界になってしまっていました… そして今何が既に登場していて何がまだ登場していないのかもこんがらがってしまっているので、この記事で現存するグラフィックボードのランキングのようなものをおさらいしていきたいと思います。

GPUヒエラルキーをみてみよう

この記事を作るきっかけとなったのが、海外で有名なハードウェア系情報メディアの「Tom’s Hardware」のとある記事です。以下の記事ですね。

https://www.tomshardware.com/reviews/gpu-hierarchy

この記事を見てみるとまず最初に目に映ってくるのがGPUで構成されたピラミットのような図です。この図を見ても何のグラボなのかはよくわかりませんが、ピラミット形式で視覚的に性能がわかりやすくみれるのは面白いですね。

そしてその下にこのような図がありました。

GPUヒエラルキー図

(画像出典:https://www.tomshardware.com/reviews/gpu-hierarchy , 2023)

この画像のほかにも、フルHD出力での性能等を測ったものとかもありましたが、やはり時代は4Kですので、この画像だけ載せさせていただきました。

ぱっと見の感想ですが、NvidiaのRTX 4090が頭一つ抜けててさすがやなって印象ですね。そしてそれを追うようにしてAMDのRX 7900 XTXがあり、その下にRTX 3090 Tiなどがあります。こうやってみるとRTX 3090 Tiも完全に過去のものになってしまっているようで、なんだか不思議な感覚です。

そしてRTX 2080 Tiに関してはRTX 4090の3分の1程度のスコアになっていて、もはやこの図だけ見たらローエンドのやっすいグラボなんじゃないか?と疑いを持ってしまいそうなほどです。 でも実際は現役でバリバリで活躍できるようなハイエンドグラボですね。

そしてそのさらに下にAMD RX Vega 64がありました。久しぶりに見る名前ですね。めちゃくちゃ電力を食う代わりにめちゃくちゃ性能が高い、そんな印象があったVega 64ですが、今となっては超電力食う割にRTX 4090の5分の1しか性能ないのかよって思ってしまいますよね。進化って恐ろしい…

さて、さらっと全体を確認したところで、上から順にいくつかのグラボの紹介をしていきます。

Nvidia GeForce RTX 4000シリーズ

まず最初はRTX 4000シリーズです。以下の記事で噂情報を扱ってきたりしましたね。

【Ada Lovelace】GeForce RTX 4000シリーズGPUの最新情報【5nm】

この記事で紹介した噂情報が的中したようで、Ada Lovelaceというアーキテクチャが採用されました。最終的に採用されたのは4nmプロセスの半導体で、実にRTX 3000シリーズ(8nm)の半分の細さになっています。その分単純に面積当たりの性能が二倍になるわけでも電力効率が二倍になるわけでもないですが、性能向上においてかなりの恩恵を受けていることでしょう。

ちなみに管理人が使っているiPhone 12 Proに採用されている処理装置は5nmプロセスなのですが、これよりも細かい回路があの大きなグラボに採用されているって考えたら恐ろしいですね。

そしてメモリについてはGDDR6Xを採用していて、解像度に関しては一応8K出力に対応しているようです。どこかのサイトで、RTX 4090で8K出力対応になりましたみたいに紹介されていましたが、別に8K出力自体はRTX 3090どころかRTX 2080 Tiでもやろうと思えばできましたね。ただ、RTX 2080 Tiでは快適にゲームがプレイできるほどではなかったとのこと。

そしてRTX 4090では8K解像度でも快適にゲームができるようになったといった感じですね。まぁ正直8Kでゲームをしようとする人なんてまだなかなかいないとは思いますが…

ちなみにBableTech管理人がこんなことをいうのもなんですが、RTX 4090はそこまでお勧めしません。ちょっと性能が高すぎる気がするからですね。ここまで頭抜けていると、これを存分に発揮できるほど重たい処理をするゲームもほとんどないわけで、今後増えていくかもしれませんが今買っても高すぎるだけなので「常に最高ランクのものをつけていたい」と思う人以外特に買うメリットはないです。

AMD Radeon RX 7900シリーズ

RX 7900シリーズに関しても以前BableTechで扱いましたね。

【RX 7900XT】Radeon RDNA3 GPUの最新情報【Navi 31】

この記事ではフラッグシップモデルとしてRX 7900 XTという名前をあげましたが、実際に登場したのはRX 7900 XTXというよくわからない名前のモデルですね。AMDのRadeonシリーズといったらGCN世代の「RX 580」みたいなシリーズを思い浮かべますが、あの時はXもTもついてませんでしたよね。そっからRX 5700とかでXがついたりTがついたりして、ついにまたXがついてしまいました。次登場するのはRX 8900 XTXTでしょうか?苦笑

さて仕様についてですが、こちらは5nmプロセスの半導体を採用。メモリはGDDR6で、Xではないみたいです。そして解像度はもちろん8K対応となっていて、2×8ピンの補助電源が必要で、高負荷時の消費電力は実に600Wにまで登ってしまうとのことです。電子レンジつけっぱなしにしてるレベルですね。まぁ消費電力に関してはRTX 4090に関しても同じくらい高いですが、RTX 4090の方が性能が高いので電力効率は良さそうです。より微細な半導体を使っているからですかね。

さて重要なのは価格です。性能や消費電力といったところでRTX 4090に劣っているところがあるかもしれませんが、調べてみたらRX 7900XTXの価格はRTX 4090と比較して10万円程安く売られていたりしました。 Amazonで調べたら大手メーカーのMSIの物でも16万円くらいで販売されていて、フラッグシップモデルとしてはかなり安いなといった印象です。 やはりパフォーマンスのNvidia、コスパのAMDっていうイメージはそのままだったようです。

正直、RTX 4090よりも個人的にRX 7900 XTXの方が買いだと思っています。お勧めです。

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      Intel Arc A700シリーズ

      さて続いてはブルーチームです。ブルーチームとはIntelのことですね。つい数年前まではグラフィックボードといったらNvidia(緑)とAMD(赤)の二チームで占領されていた市場ですが、急にIntelも参入してきました。そして打ち上げた最初の最上位モデルが「A770」という型番のものです。ちなみにこちらも以前にBableTechで語りました。

      【すべてがちょうど良い】ARC A750/A770がついに登場【Intelのグラボ】

      NvidiaもAMDも、最上位モデルには「9」という文字がついていてこの上なしといった雰囲気がひしひしと伝わってくるわけですが、Intelの最上位には「7」という数字しか入っていません。 これはもしかしたら将来的にさらに上のモデル(例えばA890とか?)が出ることを暗示しているのかもしれませんね。実に面白い。

      そしてA770の性能についてですが、予想していたものよりもさらに低くなっていて、RTX 4090の3分の1程度、RTX 2080と同じくらいとなっています。とはいえ現役でバリバリで使えるレベルの性能ですが、Nvidiaのフラッグシップモデルに対抗する気はさらさらないといった感じが伺えますね。

      正直消費者が最も求めている性能のボリューム層みたいなのはちょうどA770くらいかと思いますので、現実的と言えば現実的ですね。

      そして仕様についてですが、半導体は6nmプロセスとなっていて、メモリはGDDR6です。そして消費電力は225Wとなっていて、お手頃ですね。

      ここで気になるのは価格ですが、なんとAmazonで5万円程度で手に入ってしまうとのことです。これは破格すぎる! RTX 2080の中古品だとしても5万円出すかな~くらいの感じなのに、新品でしかもIntelの最初のグラフィックボードをここまでのお手頃価格で買えるのは強すぎる! 欲しくなってきました

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          正直一番の推しですね。次自作パソコンを組むときはIntel CPU + Intel Arc GPUという組み合わせで行きたいと思います(ただのIntelファン)

          最もおすすめのグラボは?

          さて最新のグラフィックボードについて振り返ってみたわけですが、ここでBableTechが最もお勧めするグラフィックボードを紹介します。

          なんとなく予想はついているかもしれませんが、「Intel Arc A770」です。

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              4K解像度程度で3Dゲームを中程度の画質でプレイする(おそらく現在最もポピュラーな環境) のであれば、A770の性能が一番ちょうど良いです。

              それでいて消費電力も抑えられていて電気代も高くなりすぎないし、なんといってもコストパフォーマンスが、他の二つのフラッグシップモデルと比べると圧倒的に良いです。

              さて、今後も新しいグラフィックボードについての噂情報をまとめる記事や、レビュー記事等たくさん作っていきますのでよろしくお願いします。


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