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【第12世代】Intel Core i9 CPU vs iPad Pro【異例の比較】

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皆さんお久しぶりです。また記事作成をさぼってしまいました。主な原因としてはアルバイトが忙しかったのと、大学の授業が忙しかったのと、大学の友達と遊びすぎたことがありますね。さて気持ちを切り替えて、早速ずっと温めていた記事を作成していきたいと思います。

この記事では、最近「パソコン」としても十分に使えるようになってきたAppleの「iPad Pro」と最近登場したIntelのデスクトップパソコン用のCPU「第12世代Alder Lake-Sシリーズ」の性能を比較していきます。

つまりはデスクトップパソコンvsタブレットということですね。性能はデスクトップパソコンのとりえみたいなものなので負けては困りますが、タブレット用の処理装置もかなり進化してきています。さて結果はどうなるでしょうか。

 

選手紹介

さて、普段BableTechでは同じメーカーのCPUやスマートフォン同士、あるいは、あったとしても違うメーカーのCPU同士を比較していたりしますね。しかしながら今回はスマートフォンやタブレット、そしてパソコンまでも登場する運動会でございます。

それでは選手を紹介していきましょう。選手紹介では、各製品の特長についても語っていきます。

iPhone 13

小さい順に紹介していきましょう。まず最初は2021年に発売されたばかりのApple「iPhone 13」シリーズになります。BableTech管理人は「iPhone 13 Pro」を発売と同時に購入し、速攻でレビュー記事を作成しようとしたのですが、怠惰のあまり発売から一か月以上経った現在でもレビュー記事を作成することができていません、、

そのうち公開しますのでお楽しみに。

iPhone 13シリーズはProも含めて、全モデルで「A14」と呼ばれる処理装置が搭載されています。Apple独自のものですね。現存するスマートフォンの中でも1,2を争うような性能を保有していて、CPU性能に加えてGPU性能(グラフィック処理)も非常に高いため、パソコンに組み込めばゲーミングPCができるのではないかとすら期待できます。

ただ、スマートフォンということでシングルコア性能が重視されていてマルチコア性能についてはパソコンに全くかなわない、という可能性もございますのでそこらへんが見ものになります。

M1 iPad Pro

こちらも最新のものになります。2021年に登場したもので、11インチモデル、12.9インチモデル両方とも「Apple M1」と呼ばれるチップが搭載されています。この「Apple M1」とは、BableTechでさんざん解説してきましたが、Macシリーズパソコンの処理装置をIntel製のものからApple独自のものへ移行していくという計画のトップバッターであり、もともとMacパソコンに採用されていたものになります。ただ、基本的にはARM系のアーキテクチャとなっており、どちらかというとモバイルデバイス向けの処理装置になっていますのでiPad Proの中でも十分に活躍しているようです。

【Intel涙目】最新MacBookに採用されたApple M1チップの性能を徹底調査

パソコンに採用されたM1チップとiPad ProのM1チップに差があるのか否か、気になりますね。

M1 MacBook Air

続いてはM1 MacBook Airになります。こちらは2020年の11月に発売されたもので、この時に初めてAppleの独自チップがMacパソコンシリーズに採用されました。

ARMベースMacBookのラインナップを解説【Proも登場】

気づいたらもうこの製品が発表されてから一年も経っているのかと、さすがにびっくりしていますが、その間にBableTechも少しくらいは成長できたでしょうか。。いいえ、もう少し頑張ります。

従来Intelのモバイル向けのCPUが採用されてきたMacBook Airですが、M1に乗り換えてどのようなパフォーマンスを手に入れることができたのか、こちらも見ものですね。

M1Pro MacBook Pro 8コア

こちらが最近の問題児です。2021年10月半ばに発売されたものです。私がBableTechの運営をさぼっている間にいつの間にか登場していたMacBook Proになります。MacBook ProについてはMacBook Airと同時期にM1チップに乗り換えましたが、さらにそこから進化して「M1 Pro」と呼ばれるチップが採用されるようになりました。ここでAirとの差別化を図ることができていますね。

なお、M1Proチップには8コアのものと10コアのものの二種類があります。ちなみにM1 Maxと呼ばれるチップもありますが、こちらはGPU性能が異なるだけで、CPUはM1 Pro 10コアと同じです。

M1Pro MacBook Pro 10コア

こちらが先ほどの10コアバージョンになります。同じCPUアーキテクチャということでシングルコア性能に差はなさそうですが、コア数が増えているということでマルチコア性能の向上に期待ができますね。

M1 iMac

iMacにもM1チップ搭載のものが登場しています。こちらは2021年の春に登場したもので、実質的に従来の21.5インチモデルがアップグレードされたものになります。ディスプレイは24インチとなっていて、本体は全体的に薄くなっていてまるで大きくなったiPad Proかのような見た目をしています。

生まれ変わった24インチiMacを徹底解説【まるで大きいiPad】

同じような表現を以前の記事でしていたようですね。

最初にMacBookシリーズに採用されたM1チップをデスクトップパソコンにも採用したということで性能面がやや心配なところではありますが、どうなるでしょうか。

Intel Core i9シリーズ

そしてAppleを抜け出しまして、続いてはWindowsパソコンに採用されることの多いIntel製の処理装置の紹介です。その中でもトップモデルとなっている「Core i9」シリーズにフォーカスしてみましょう。

最新のものは2021年に登場したCore i9-12900K。こちらは第12世代「Alder Lake」シリーズになります。

Intel 第12世代「Alder Lake」CPUの性能を紹介!【i9-12900K】

そしてその前世代の第11世代「Rocket Lake」の「Core i9-11900K」にも出場してもらいます。

Intel第11世代デスクトップCPUの性能を紹介!【Rocket Lake-S】

さらに、第10世代「Comet Lake」の「Core i9-10900K」にも出場してもらいましょう。

【ついに登場】Intel第10世代デスクトップ向けCPUのすべて【Comet Lake-S】

Comet Lakeについての記事に関してはもうありえないくらいたくさん作成した覚えがありますね笑 このころが一番BableTechの運営を頑張っていたかと思います。これからも頑張るぞー。

比較

さて、出場選手の紹介をしたところで、早速たたかわせていきたいと思います。

今回はみなさん大好き「Geekbench 5」で比較していきます。平均的なスコアを算出します。Geekbenchの良いところとして、モバイルデバイスとパソコンのようにプラットフォームが異なる場合でも比較することができるということです。なお、モバイルデバイスとパソコンでそもそもの役割が異なり、強みも異なってきますので一概に比較はできないということに注意してください。

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このようになりました。シングルコア性能とマルチコア性能の両方を出しています。ざっと全体を見てみた感じ、お話にならないといった感じでもなく、なかなか良い戦いをしていますね。

上から順に確認していきましょう。

私も使っているiPhone 13については、この中だとさすがにマルチコア性能については一番低いようですが、シングルコア性能についてはかなり良い数字をたたき出しています。Intel第12世代デスクトップ向けCPUにはかなわないようですが、手に収まるようなあの小さい本体ながらこの性能というのは非常に優秀ですね。同じ電力、同じ大きさにあわせたら余裕でIntelを超すのではないかと期待できるほどです。

マルチコア性能が低いとのことですが、スマートフォンは基本的にシングルコア性能の方が重視されますのでバランスが取れていて良いかと思います。やはりiPhoneは優秀ってことですね。

 

さて続いてM1チップを搭載したiPad Proになりますが、こちらはシングルコア性能はiPhoneとほぼ同じです。ほぼ同じアーキテクチャになっているのですかね。ですがコア数の違いが出ているのか、マルチコア性能はiPad Proの方が高くなっています。iPad OSの方がiOSよりも比較的マルチタスクが重視されていることもありますので、バランスのとれた性能と言えるでしょう。そしてそのマルチコア性能は第10世代Core i9-10900Kにも迫るほどで、ノートパソコンと比較しようものなら、もはやiPad Proの方が性能が高いなんてこともよくみられるくらいです。

 

続いてはMacBook Airですが、こちらにも同じM1が搭載されていまして、シングルコア性能は同じですが、消費電力が高いからなのか、本体が少し大きいからなのか、MacBook Airの方が若干マルチコア性能が高くなっています。基本的にAppleが製造するノートパソコンは標準的なWindowsノートパソコンと同等かあるいはそれ以上の性能くらいになっていて水準が比較的高いので、そう考えるとiPad Proは世の中の標準的なノートパソコンと同じくらいの性能を保有しているということになりますね。 タブレットでありながらこの性能、とても優秀です。

iPad Proをノートパソコンのように使う人も現れてきていますが、iPad Proもそれに応えられるだけの性能を獲得していたようですね。

やっぱりiPadをPCとして使うことはできないと思った理由7つ

とかなんとか語って、そういえば過去に「iPadをノートパソコンとして使うことができる時代がきた!」みたいな記事を作成した気がするなーと思って調べてみたところ、逆に「iPadをPCとして使うことはできないと思った」という旨の記事が出てきました。まぁ正直私の意見としてはそちらですね。

おもしろいので是非ご覧ください。

 

そして続いてM1 iMacになりますが、こちらも同じM1ということでシングルコア性能はほとんど変わりません。そしてマルチコア性能についてはちょっとだけ向上しています。これは消費電力が比較的高いからなのか、本体が若干大きくなっているからなのかはわかりませんが、デスクトップパソコンとしてはマルチコア性能が高くあるべきなので良いことです。

とはいえ、この後紹介するMacBook Proシリーズや、最新のIntel Core i9プロセッサーに比べると見劣りする性能となっていますので、あまり重ためのプロフェッショナルな処理は行うことができないデスクトップパソコンといったイメージですね。カラフルでかわいい配色があるというのも相まって、やはりファミリー向けのデバイスである感じでしょう。

 

そして続いてMacBook Proです。M1 Proの8コアバージョンについてはシングルコア性能はM1とあまり変わりませんが、マルチコア性能がかなり向上しています。コア数が増えただけではないらしいので、アーキテクチャからして新しくなっているのでしょう。10コアバージョンについてはコア数に比例してマルチコア性能が高くなっています。Core i9-11900Kを超えるほどの性能となっていて、もはやハイエンドのパソコン向けCPUとも十分に競争ができるほどです。Apple独自のARMアーキテクチャチップもここまで進化したのですね。といってもまだ2つ目のチップになりますが。

 

そしてIntelのデスクトップ向けCore i9シリーズについては、シングルコア性能もマルチコア性能も世代を重ねるごとに順調に向上しています。Appleのチップとは異なり、シングルコア性能も進化している点が優秀ですね。ただ、ここで紹介したAppleのチップはどれもほとんど同じアーキテクチャを利用していて、同じような時期に開発されているものになりますのでシングルコア性能があまり変わらないのは当然のことといえば当然ですね。 というかM1チップのシングルコア性能は元々非常に高く、Intel Core i9-11900Kほどとなっています。これ以上高くても感がありますね。

そしてさすがに第12世代Core i9-12900Kについてはトップに躍り出ました。マルチコア性能も格段に向上し、この中では余裕の一位となっています。Alder Lakeアーキテクチャについてはありえないくらいの記事を作成していますので是非ご覧ください。

Intel 第12世代「Alder Lake」CPUの性能を紹介!【i9-12900K】

【12世代】Intel Alder Lakeでは結局何ができるの?【Youtuberに最適なCPU?】

マルチコア性能もシングルコア性能も高めつつ、電力効率まで向上させるという大きな進化をとげたIntelのアーキテクチャでございます。

まだAppleの独自チップはIntelのハイエンドチップを越していないようですが、Appleが新たにMac Proなど向けにもっといかつい独自チップを開発しようものならすぐにでもIntelを越してしまいそうな予感です。また、そのうちiPhoneも平気でパソコンの性能を越していくような気がしますね。このままこのグラフがどう動いていくのか、今後も目が離せない、そんな徒競走ですね。


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